まんぷくラーメン特許申請騒動はチキンラーメンの実話?

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NHK連続テレビ小説「まんぷく」は、日清食品創業者の安藤百福さんと仁子さんご夫婦をモデルにしているので、まんぷくラーメンのモデルはチキンラーメンということになります。

ドラマではまんぷくラーメンの製造方法を盗んだうえ、こっちが本物!と言い張るテイコー食品の猿渡社長(田中哲司)に販売を止めさせるためにも、萬平(長谷川博己)にとっては一刻も早く特許の認可が欲しいところです。

それにしてもあの猿渡社長、みんなをイラつかせる天才(笑)ですよね。

まんぷくラーメンの偽物を販売しているうえ、福子(安藤サクラ)にそっくりな厚化粧の女性を使ったポスターにも、萬平は怒りを隠せません。

いつ特許の認可が下りるのか気になるところですが、さて実際のチキンラーメンの特許はどうなっていたのでしょうか?

今回はチキンラーメンの特許申請騒動についてまとめてみました。

ネタバレあります!

目次

まんぷくラーメンの特許騒動とは?

猿渡のモデルは実在?まんぷく田中哲司【テイコー食品社長】

ネタバレあります。

ドラマ「まんぷく」では、粗悪な類似品で食中毒を起こしてしまいましたね(^_^;)

即席ラーメンそのものが体に良くないと思われることを心配した萬平(長谷川博己)は、国立栄養研究所のお墨付きがあることをCMに追加し、偽物を販売している会社に販売中止の警告書を出しました。

まんぷくラーメンの特許は出願しているのですが、認可が下りるまではどうやら時間がかかりそう・・・とみんなで心配していましたね。

警告文を出したことで多くの類似品を販売している会社は、即席ラーメンの販売をやめるか、商品名を違うものに変えて販売するようになりましたが、テイコー食品だけは「本家まんぷくラーメン」という商品名で販売を続けます。

そんなある日萬平は東京にある特許庁から呼び出しを受けます。

そこで驚愕の事実を知らされることに・・・!

なんとテイコー食品も即席ラーメンの製造法を特許申請していたのです!

よくもまぁ、盗んだ技術で特許申請までしたもんですよね〜。

しかもまんぷくラーメンより1ヶ月も早く! 抜け目のない猿渡社長・・・ムカつきます!

あの温厚な真一(大谷亮平)が豹変して激怒するのも当然です。

だって、萬平がどれだけ苦労を重ねて作ったものかをずっと近くで見てきたので、それを思うとやはり黙ってはいられません。

で、その後特許がどうなるのかというとー?

無事まんぷくラーメンに特許がおります(^ ^)

が!この猿渡社長、今度は「先使用権」を主張し販売をやめません!

さて、この両者の闘いはどうなるのか・・・?

結局はまんぷく食品からテイコー食品に引き抜かれた坂部(今野浩喜)が、給料5倍という条件で引き抜かれたことを白状。

萬平たちは坂部を証人にして裁判を起こす、と抗議したことでようやく猿渡は販売をやめました。

これがドラマ「まんぷく」での特許申請騒動です。

さて、実際にチキンラーメンにはどんな騒動が起こったのでしょうか???

チキンラーメンの商標登録騒動とは?

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実際にチキンラーメンにも偽物がたくさん出回り、安藤百福さんも頭を悩ませていたそうです。

チキンラーメンが発売されたのが1958年8月、そして翌年爆発的な大ヒットとなり、1960年に入った頃から多くの類似品が出回るようになりました。

ドラマにもあったように実際に麺を揚げる温度が低すぎたため、細菌が繁殖して食中毒を起こした企業もありました。

パッケージも粗悪なコピーをしたような商品もあり、中にはチキンラーメンと同じパッケージを印刷してもらい、中身だけ入れ替えて販売していた!なんてこともあったとか・・・今では考えられないようなことが起こっていたんですね。

あまりにもひどいコピー商品ついては意匠権の侵害として裁判所に訴え、それについてはすぐに認められたため、安藤百福さんは他の13社についても不正競争防止法違反で訴えます。

ところが!!!

訴えられた側の13社は「全国チキンラーメン協会」を設立、「チキンラーメンはチキンライスと同じで普通名詞だ!」という主張をしてきたのです。

早い話「チキンラーメン」という名前は日清食品のものではない!というものです。

どうですか?この主張・・・(^_^;) ちょっと強引すぎると思うのですが・・・。

チキンラーメンに「著名商標」が認められたのが1960年、そして正式に商標が認められたのが1961年でした。

ところでテイコー食品って実際にモデルはあるの? と気になっている方も多いと思いますが、実際のモデルはありました!

日華食品という会社で、全くドラマと同じように日清食品から従業員を引き抜き、製造法を知った上で日清食品より先に特許を申請していたんです。

ドラマと違うのは引き抜いた従業員が2人であることと、ドラマでは給料5倍という条件ですが、日華食品はこの従業員におよそ10倍の月給とさらに支度金まで払うというかなりな好条件を出しました。

しかもこの日華食品は「全国チキンラーメン協会」の協力の元安藤百福さんを営業妨害などで訴えましたが、1961年に敗訴したということです。

こうして1961年日清食品に正式にチキンラーメンの商標登録がされたことで、「全国チキンラーメン協会」の主張も退けられ、偽物騒動は終わりを迎えました。

商標登録に関する騒動はこれで終わりましたが、製造法についての特許はまだまだ係争が続きます。

実際の即席ラーメンの製造法特許とは?

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安藤百福さんは1958年8月に発売されたチキンラーメンの製造法の特許を1959年の始めに申請しています。

安藤百福さんの義理の母、安藤須磨さんの名義だったそうなので、ドラマだと鈴(松坂慶子)になりますね。

 

 
 
 
 
 
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ところがチキンラーメンの製造法と微妙に違った製造法で特許を申請していた企業がいくつかあったのです。

安藤百福さんはそのうちのひとつ「味付乾麺の製法」の特許を買い取り、チキンラーメンの製造法とともに1962年に特許が認められました。

これが確定すると他社は同じ製法で即席ラーメンの製造ができなくなります。

ですがこのあとも製造法の特許をめぐってはまだまだ混乱が続きます。

なかなかおさまらない業界内でのゴタゴタに、とうとう食糧庁の長官から騒動を収めるように勧告がきました。

これを受けて安藤百福さんは1964年に「日本ラーメン工業協会」を設立し、自ら会長に就任してようやく特許騒動に終止符が打たれました。

それにしても当時って結構いい加減だったんですね^^;

というか、真似をすること自体が悪いことじゃないという風潮だったそうです。

それこそ産業スパイのような人も、かなりいたんじゃないでしょうか?

ましてや従業員の引き抜きなんて日常茶飯事?笑

テイコー食品の猿渡社長みたいな人物が普通にいた・・・そう考えると恐ろしい時代だったんですね。

さて、ドラマでは萬平の怒りはフツフツと湧き上がってきているようですが、一筋縄ではいかない猿渡社長とどんなバトルを繰り広げるのでしょうか?

世良(桐谷健太)が言うように、怒ったほうが負け! どうか落ち着いてもらいたいですね。

まとめ

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実際にチキンラーメンは「チキンラーメン」としての商標登録や製造法についての特許を出願していましたが、それが認められるまでには時間がかかりました。

その間に出てきた偽物騒動。

ようやくその後商標と製造法の特許が認められたことで、偽物騒動は終了しますが、製造法の特許については、微妙に違ったりしたため係争は続いてしまいます。

最終的には食糧庁の長官からの要望で、安藤百福さんが「日本ラーメン工業協会」を立ち上げたことで特許騒動は終わりを告げました。

さて、ドラマでは神部茂(瀬戸康史)もこの偽物騒動の渦中にいるため忙しい毎日。

生まれたばかりの赤ちゃんを抱え、何も手伝ってくれない夫の神部に対して不満を募らせていくタカ(岸井ゆきの)ですが、この夫婦もちょっと心配です(^_^;)

いろいろな人物を巻き込んでいく偽物騒動、早く特許がおりるといいですね!

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