2023年4月からスタートする神木隆之介さん主演のNHK朝ドラ・連続テレビ小説「らんまん（ランマン）」は主人公・槙野万太郎（まきの・まんたろう）が高知から東京に飛び出し、植物学者になり活躍する物語です。
主人公は植物学者・牧野富太郎（まきのとみたろう）さんをモデルに、実話とオリジナルがまざっている内容になっているようです。
主人公の万太郎の実家は、祖母のタキが切り盛りする、造り酒屋・酒蔵の「峰屋（みねや）」です。
銘酒「峰乃月（みねのつき）」の蔵元である「峰屋」の跡取りとして大事に育てられる万太郎。
そんな万太郎が生まれ育った実家の事業である「峰屋」ですが、実在するのでしょうか？
万太郎のモデルの牧野富太郎さんの実家も酒造・作り酒屋で「岸屋（きしや）」？また銘酒「峰乃月」モデルは存在する？
今回は朝ドラ「らんまん」に登場する「峰屋」のモデルとなった「岸屋」についてご紹介していきます。
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らんまん峰屋【酒蔵】のモデルは実在？銘酒「峰乃月」の蔵元の造り酒屋！
朝ドラ【らんまん】のモデルは誰？牧野富太郎は貧乏生活だった？
江戸時代末期の1862年（文久２）３月、全国で尊王攘夷（そんのうじょうい）の機運が高まるなか、坂本龍馬が土佐藩を脱藩──そのわずか１か月後、同じ高知で酒造業を営む裕福な商家に待望の男の子が誕生する。のちの天才植物学者・槙野万太郎（まきのまんたろう）である。
万太郎は、明るい性格だが、虚弱な子ども。なぜだか植物のことが好きで、集中すると周りのことも目に入らなくなってしまう。大人たちは不思議な子どもだと思っているが、愛情深い母親・ヒサや、姉の綾、幼なじみの竹雄に見守られ、万太郎はのびのびと育っていた。しかし、万太郎が６歳のとき、ヒサが病気で死去。父親も早くに亡くしていた万太郎は、祖母・タキの手で育てられることになる。
タキは、名家の跡取りとして立派な男子に育てようと、万太郎を池田蘭光が学頭を務める学問所・名教館に入れる。最初は学校生活になじめなかった万太郎だが、植物の名前が載った本を見つけ、「その本が読みたい」という思いから、熱心に勉強するようになる。※主人公は、実在の人物である牧野富太郎（1862―1957）をモデルとしますが、激動の時代を夢に向かって生きたある植物学者の物語として大胆に再構成します。
登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。
引用元：https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/blog/bl/paV58pv9P1/bp/pxKLgyq7EQ/
朝ドラ「らんまん」の主人公は、のちの天才植物学者・槙野万太郎。
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万太郎の実家は、土佐の佐川村にある「峰屋（みねや）」で銘酒「峰乃月」の蔵元です。
峰屋を営んでいる槙野家は、代々佐川の領主深尾家の御用掛を務め名字帯刀を許されて家柄。
いわゆる裕福な家に生まれた万太郎は、父親を早くに亡くしていましたが、何不自由なく育ちました。
万太郎の母親のヒサは病弱で床に臥せていました。また、万太郎の祖父はすでに死亡していたことから、峰屋で多くの主代、女中、蔵人たちを抱え、切り盛りしていたのは、祖母の槙野タキでした。
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タキは万太郎を、峰屋の跡取りとして大事に育てていました。
そんな万太郎の実家の「峰屋」ですが、モデルとなる造り酒屋はあるのでしょうか？
らんまん峰屋【酒蔵】のモデルは岸屋！牧野富太郎の実家の酒屋
らんまん峰屋のモデルは、主人公の万太郎のモデルの牧野富太郎さんの実家の造り酒屋「岸屋（きしや）」だと思います。
牧野富太郎さんは、1862年、現在の高知県高岡郡佐川町に生まれました。当時は土佐（とさ）と呼ばれていました。
実家の「牧野家」は代々小物問屋（雑貨商）と酒造業を営み、のちに酒造を経営していた「佐川の岸屋」と言われた裕福な家でした。
ドラマ「らんまん」と同じように、万太郎の祖父・父親・そして母親は早くに亡くなっていて、祖母の牧野浪子が「岸屋（きしや）」を切り盛りしていました。
実家の「峰屋」はモデルの牧野さんの史実通りにドラマでも描かれていることがわかります。
そして祖母の浪子さんが、富太郎さんを育ててくれたのでした。
孫である富太郎さんを、岸屋の跡取りにしたかった浪子さんでしたが、富太郎さんは植物学に熱中し、家業には見向きもせずに、出かけていました。
らんまん峰屋【酒蔵】のモデルの岸屋は牧野富太郎の最初の妻が女将として切り盛り？
植物学に熱中し、研究ばかりに熱中し、家業に興味を示さず、家のことはせずに（植物学のことで）家を空けてばかりいた富太郎さんに実家を継がせる決意をしてほしいと思った祖母の浪子さんは、なんと従妹のお猶（おな）さんと結婚を準備します。
富太郎さんは、幼いころから、姉妹のように近しい存在だったお猶さんに恋愛感情はなかったものの、祖母への恩返しの気持ちから、思い切ってお猶さんとの結婚を決意。そして2人は結婚します。
しかし結婚した後は、お猶さんが「岸屋」の若女将として納まったことから、家業は、祖母、妻のお猶さんや当時の番頭の井上和之助さんに任せて、植物学の研究に没頭して上京したり、実家に戻ったりを繰り返す生活をします。
富太郎が実家を顧みずに、植物学の研究をしていた中、長年にわたり実家の「岸屋」を支えてきたのは、祖母の浪子・妻のお猶、そして番頭の和之助でした。
らんまん峰屋【酒蔵】のモデルの岸屋は牧野富太郎のせいで破綻！？
祖母の浪子さんが死去した後、お猶さんとは離婚することとなります。
そして「らんまん」での妻・寿恵子のモデルとなった寿衛子さんと出会って結婚する富太郎さん。
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しかし富太郎さんと離婚した後も、お猶さんは実家の「岸屋」を番頭の井上和之助さんとともに支えていきます。
そんな中、富太郎さんは植物学に必要な資金を実家に無心します。
富太郎さんの申し出を受け、井上和之助さんは、周囲に頼み込み、借金をしたりして、お金を送っていました。
しかし富太郎さんが実家に無心したお金の金額は相当なもので、実家のお金を遣い果たし、なんと岸屋は破綻してしまいます。
岸屋が破綻してしまったのは、富太郎さんのせいだけではないと思いますが、富太郎さんへの送金が破綻の大きな要因になったのでは？と思います。
実家に戻った富太郎さんは「岸屋」立て直しが困難だとわかると、岸屋と残った財産を番頭の井上和之助さんに譲り経営を頼み、番頭に自分の元妻である猶さんと結婚するようにお願いしたとのこと。もちろん和之助さんと猶さんとの結婚をすすめたのは2人が岸屋を切り盛りしていて、そうした方が事業をそのまま続行できるからでした。
そのあと結婚した和之助さんと猶さんは事業を引き継いだものの「岸屋」はなくなってしまうのでした。
らんまん峰屋の銘酒「峰乃月」は実在する？
らんまんの峰屋の銘酒「峰乃月」ですが、岸屋の銘酒のモデルが実在するのでしょうか？
「峰乃月」のモデルかどうか、貞かではないのですが「岸屋」では、「菊の露」という銘柄があったことがわかっています。
らんまん峰屋【酒蔵】のモデルのもう一つは
また、朝ドラ「らんまん」で酒蔵「峰屋」のセットを作るときに、参考にしたのが、高知県佐川町で江戸時代から続く「司牡丹酒造（つかさぼたん・しゅぞう）」。
ドラマのセットを作るための美術班は、司牡丹酒造の明治時代の写真を参考にセットをつくったそうです。
〘らんまん セット紹介〙
峰屋のセットを紹介！
高知県では外壁に水切りとして、
何段も瓦が取り付けていることが多いため、
峰屋でもその特徴を取り入れて、セットが作られました！また峰屋の中は、好奇心旺盛な万太郎が、
自由に動き回れるような構造になっているんです😆#朝ドラらんまん pic.twitter.com/Fo7cru2LoT— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) April 12, 2023
司牡丹酒造も「峰屋」のモデルの１つといっても良いかもしれないですね。
おはようございます。
通常業務に戻ります
(* • ω • )bｶﾗﾀﾞﾊﾞｷﾊﾞｷ pic.twitter.com/4HykbJXGom— 司牡丹酒造株式会社 (@tsukasabotan400) December 28, 2022
おはようございます。
霧が濃い朝
気温3度
冬が近いですね
(* • ω • )bｲｲｻｹﾃﾞｷﾕｳｷ pic.twitter.com/ocPMoqHkIr— 司牡丹酒造株式会社 (@tsukasabotan400) November 17, 2022
そしてこの司牡丹酒造は、岸屋の酒蔵はのちに司牡丹酒造に譲られたとのこと。そして現在の司牡丹酒造の蒸留器がある場所が「岸家」の酒蔵跡地とのことです。
司牡丹酒造㈱
住所：〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲１２９９
山岡さん：実は、牧野富太郎の実家は酒造りを佐川町でしていたんです。「岸家」という屋号で、代々営んでいたそうです。
植物学を学ぶため上京する際に酒蔵を人手に譲り、のちに司牡丹酒造に譲られているそうなのだ。勉強部屋としても使っていたという蔵は、老朽化や自然災害の被害などで現存しない。
山岡さん：実は、この蒸留器がある場所が「岸家」の酒蔵跡地なんです。長い時を経て、こうして牧野富太郎ゆかりの酒造りがこの場所でできているということは、なんとも不思議なご縁ですね。
引用元：https://www.shikokubank.co.jp/room/2022/03/makinogin.html
らんまん峰屋【酒蔵】のモデルの岸屋の現在は？
＼#牧野富太郎 博士ゆかりの地紹介／
【牧野富太郎生誕地の碑】#司牡丹 の酒蔵や古民家が残る #佐川町 上町地区の一角にあります。
かつてこの場所に｢岸屋｣という大きな酒造りの家があり、牧野博士はここの一人息子として文久2(1862)年に生まれました。詳しくは▽https://t.co/gso6iAXzWJ pic.twitter.com/tZImRIqm8I
— こうち旅ネット（高知県観光コンベンション協会） (@kochi_tabi) March 10, 2022
現在は牧野富太郎さんの「岸屋」など生家跡地には「牧野富太郎ふるさと館」がたっています。
「牧野富太郎ふるさと館」住所：高知県高岡郡佐川町甲１４８５
ふるさと館の建物は、当時の写真を手掛かりに牧野生家跡地に再生されました。
9月14日(火)より、以下の施設が開館となります。
・青山文庫
・牧野富太郎ふるさと館
・地質館
よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/uUqvUafbwy
— 一般社団法人 さかわ観光協会 (@sakawa_kankou) September 12, 2021
ふるさと館の入り口付近に、富太郎さんの実家が営んでいた酒屋「岸屋」の看板や酒「菊の露」ののれんなどがある建物です。
