NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で淡谷のり子(あわやのりこ)さんをモデルにした、菊地凛子さんが演じる茨田りつ子(いばらだりつこ)の戦時中の言動が話題です。淡谷のり子さんの戦時中の慰問や特攻隊とのエピソードなどについてまとめました。
淡谷のり子の戦時中とは? 慰問や特攻隊のエピソードなどは?
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で淡谷のり子(あわやのりこ)さんをモデルにした、菊地凛子さんが演じる茨田りつ子(いばらだりつこ)の戦時中の言動が話題です。
警察の取り調べにも、全く動じることなく信念を通す姿、カッコよかったですよね(≧∇≦)
史実でも淡谷のり子さんは、ずっと信念を貫いたといいます。
今回は、そんな淡谷のり子さんの、戦時中の慰問や、特攻隊とのエピソードなどについてまとめました。
厚化粧を貫いた!
ついに淡谷のり子さんのBOX大全集が発売される‼️ぜひ手に入れたい!
それにしても、淡谷さんのが発売されるなら、ぜひ渡辺はま子さんのも発売して欲しい‼️切に願ってます!#昭和歌謡 #淡谷のり子 #懐メロ #流行歌 #大全集 pic.twitter.com/ItSXBvIX4q— 朋哉☆ Best wishes for the this year!☆ (@baker77rock) November 24, 2023
大ヒットとなった「別れのブルース」は1937年の作品で、戦争が激化してきた1939年。このとき淡谷のり子さんは売れっ子歌手になっていました。
ところが1939年、この「別れのブルース」は発禁となり、歌うことも禁じられてしまいます。
淡谷のり子さんによると、センチメンタルなので国民を鼓舞するような歌でないとダメだ、という理由なんだとか。
大スターになっても反骨精神を忘れなかった、淡谷のり子さんの戦時中のエピソードをまとめました。
美輪明宏さんが、淡谷のり子さんに直接聞いた話があります。
戦地に慰問に行ったとき、憲兵から「貴様の化粧はなんだ!素顔で歌え!」と怒鳴られたそうですが、淡谷のり子さんはこう返したそうです。
「素顔で出たら、目がどこにあるのかわかりません。化粧は目の位置を表す目印です!」
朝ドラ「ブギウギ」では、スズ子がこのようなやり取りをしていました(笑)
軍歌を歌わなかった
慰問でも軍歌は歌わなかったという淡谷のり子さん。しかもいつもドレス姿で登場していたそうです。たとえ憲兵に睨まれても(;^^)
戦地に向かう兵士らの心を慰めながら、「別れのブルース」などを歌っていました。
歌を聴き終えた青年兵士たちは、拍手喝さいで淡谷のり子さんの手を強く握りしめ、出撃していったそうです。
捕虜に向かって歌った
英米人の捕虜がいたとき、淡谷のり子さんは日本兵に背を向け、捕虜に向かって英語で恋愛ものなどを歌っていました。
国防婦人会と対峙
マニキュアや化粧をして銀座を歩いていた淡谷のり子さん。すると国防婦人会の女性たちがやってきて「贅沢は敵です」と叱られます。
でもそんなことに怯まないのが淡谷のり子さん。「兵隊さんが鉄カブトを被るのと同じで、これがわたしにとっての戦闘服なの」と言い返しました。
「別れのブルース」の歌唱を見逃し
上海に慰問に行ったとき。歌うのを禁止されていた「別れのブルース」をリクエストされました。
淡谷のり子さんが歌い出すと、本来なら止めるべきである憲兵と将校が、ホールから出て行きました。
そのふたりは遠くから覗いていて、よく見ると泣いていたといいます。
そのような上官もいたのは、せめてもの救いだったかもしれませんね。
モンペを履かなかった
絶対にモンペは履かなかったという淡谷のり子さん。慰問でもいつも着飾り、兵士の心を慰める歌を歌っていたそうです。
モンペを履かなかった理由を「誰も喜ばないから」と答えていたそうで、恩師にも「あなたは歌とともに死んでいくのね」と言われたとか。
軍や警察に反抗しても、着飾ることを貫いたのは、自分のためではなく兵士さんたちのためだったのです。
特攻隊
慰問先で、少年特攻隊員の姿を初めて見た淡谷のり子さん。
2~30人の鉢巻きをした子供たちがいて、彼らが特攻隊員だと聞かされました。
「彼らは平均16歳で、命令により飛行機で飛んだら、もう二度と戻ってきません。
歌の途中で出て行っても悪く思わないでください」
実際に歌の途中でサッと立ち、にっこり笑い敬礼して出て行く少年を目にし、淡谷のり子さんは次の歌が歌えなくなったそうです。
辛いだろうに、笑顔で敬礼していく少年たち。あんなに悲しい思いをしたことはない、と語っておられました (T_T)
このように・・・度重なる反抗的な態度により(;^^)、帰国後は数センチの始末書を書かされたそうです。
淡谷のり子の生涯!若いころから最後の死因まで
そんなブルースの女王と呼ばれた淡谷のり子さんの生涯を、ものすご~くカンタンにまとめた動画があります!
【茨田りつ子のモデルは青森出身】
連続テレビ小説 #ブギウギ で主人公の生涯のライバルとして登場するのが菊地凛子さん演じる「茨田りつ子」
モデルはブルースの女王と呼ばれ青森市の名誉市民にもなった #淡谷のり子 さん。その人生を振り返ります!#あっぷるワイドhttps://t.co/O4nYbPVZ4y pic.twitter.com/Tv7H03GevY
— NHK青森放送局 (@nhk_aomori_pr) November 13, 2023
実家や子供時代
淡谷のり子さんは1907年、青森市で1~2を争うの老舗呉服屋の長女として誕生しました。
1910年に青森大火で家が焼失し、家業は倒産してしまいます。
それでも放蕩を続ける父親に、愛想をつかした母親は、淡谷のり子さんとその妹を連れ、東京に出ます。
母親の弟を頼って借家暮らしを始めましたが、その生活は貧しいものでした。
東洋音楽学校から歌手デビューへ
母親の勧めで東洋音楽学校(現在の東京音楽大学)に進学し、歌手として生きることを決断します。
1929年、東洋音楽学校を首席で卒業した淡谷のり子さん!
持ち味のソプラノは、10年に1度の逸材といわれていました。
ですがクラシック演奏会だけでは食べて行けず、流行歌手への転身を決意します。
服部良一と「別れのブルース」との出会い
デビューから8年後、歌手人生を大きく変える曲が誕生!
作詞は藤浦洸さん。「ブギウギ」では宮本亞門さんが演じている藤村薫で、作曲は服部良一さん!
「ブギウギでは草彅剛さんが、羽鳥善一役で演じていますね。
趣里さん、草彅剛さん、宮本亞門さんのオフショットです📷#羽鳥先生 と #藤村先生 、曲を作りながら大盛り上がり。それはお二人らしい、#スズちゃん へのラブコールのように見えませんでしたか…?
藤村先生の歌、すてきでしたねぇ!
育児のために急いで帰る羽鳥先生もステキでした😊#ブギウギ pic.twitter.com/Zz16ASZQgb— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) November 15, 2023
それが「別れのブルース」♪これまでに練習したことのない低い楽曲。
最初は「ソプラノなので歌えない」と淡谷のり子さんは反発されたそうですが、服部良一さんは淡谷のり子さんの歌唱に賭けていました。
「ブルースにはソプラノもあるともない、魂の声なんだ。無理でもこの音域で歌ってもらいたい」
哀愁のある声を出すため、淡谷のり子さんは慣れないタバコを吸って収録に挑みました。
このプロ根性、すごいですよね~(≧∇≦)
このことは朝ドラ「ブギウギ」でも、羽鳥がサラっとスズ子に伝えています。
「別れのブルース」は、当時としては異例の65万枚の大ヒット!
ブルースの女王と呼ばれ、80歳を過ぎても舞台に立ち続けました。
晩年と最期の死因とは?
晩年にはフジテレビ「ものまね王座決定戦」で、名物審査員として登場。
好き嫌いがハッキリしている審査が話題を呼びました。
服部良一さんが亡くなった1993年、淡谷のり子さんも脳梗塞で倒れます。
症状は軽度でしたが、麻痺が残りメディアへの登場が減っていき、1996年から寝たきりに。
1999年、92歳で老衰のためお亡くなりになりました。
淡谷のり子がモデルの茨田りつ子の戦時中のネタバレは?
羽鳥善一【はとりぜんいち】のモデルは?『ブギウギ』で草彅剛が服部良一を演じる!
【#ブギウギ 登場人物紹介💃】
茨田りつ子:菊地凛子モデルは青森出身の歌手で“ブルースの女王”淡谷のり子さん。
りつ子の『別れのブルース』をラジオで聞いた鈴子は、感銘を受け憧れる。やがて二人は生涯の良きライバルとして、時に競い合い、支え合いながら芸能の世界を生きていく。#りつ子さん pic.twitter.com/H16NdN4Dnv— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) September 2, 2023
警察での取り調べの常習犯
衣装のことなどで警察から注意された茨田りつ子(菊地凛子)でしたが、まったく動じることなく反発。
スズ子(趣里)も動くなという指令に背き、踊り出してしまい警察で注意を受けていました。
ステージ全体を使ったパフォーマンスこそ福来スズ子。90センチほどの枠の中はあまりに狭すぎます。羽鳥先生の「トゥリートゥーワンゼロ」も封印されていましたね…
席を立つ観客を目にした #スズちゃん(趣里)は…#ブギウギ pic.twitter.com/os0nE7VmUG
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) November 26, 2023
全く動じない茨田りつ子の姿に驚くスズ子。
茨田りつ子は自分の楽団を抱え、自分のスタイルを貫いているため、取り調べの常習犯です。
鈴子に「つまらない」
ある日羽鳥善一(草彅剛)に呼ばれ、梅丸楽劇団を見に来た茨田りつ子。
大人しく歌っていた鈴子に「今日のあなたはつまんない」と言い放ちます。
以前は「じゃがいもみたい」と言い、スズ子を怒らせています(笑)
あの「別れのブルース」を歌う歌手・茨田りつ子(菊地凛子)と対面した #スズちゃん(趣里)でしたが…
ブルースの女王がスイングの女王にかけた言葉は…なんと😨#りつ子さん #ブギウギ pic.twitter.com/U6j1OzmLbG
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) November 12, 2023
「ワテかてもっと自由に歌いたい!」と反論するスズ子に、茨田りつ子は「ならそうすれば?」と言いました。
軍からの指導により、つまらなくなった梅丸楽劇団のショー。客足は遠のき、ついに解散となります。
鈴子に戦時中の厳しいアドバイス
スズ子は途方に暮れ、羽鳥善一の家に行くと、茨田りつ子の公演チケットをもらいます。
「別れのブルース」に心をつかまれたスズ子は、公演後楽屋に行き感動を伝えます。
茨田りつ子の手厳しいアドバイスが炸裂します(;^^)
「こっちは楽団抱えてるのよ!雇われのあなたとは覚悟が違うわ!
あなた歌いたいんじゃないの?人の歌に感動してないで、歌いなさい!」
翌年スズ子は「福来スズ子とその楽団」を結成しました。
スズ子も派手なメイクと、激しいステージパフォーマンスで警察からは目をつけられていて、公演先が決まりません。
2人で年末合同コンサートを開催
そんなときに弟の六郎(黒崎煌代)の戦死の知らせが (T_T)
#六ちゃん はネーヤンと枕を並べて眠った夜、お父ちゃんやお母ちゃんに言えなかったことを伝えて泣きました。
ネーヤンに会えてよかったね。今日のシーンの撮影で久しぶりに会った趣里さんと黒崎煌代さん📷
「ワテのかわいい弟や」
そんな #スズちゃん の声が聞こえてきます😊#ブギウギ pic.twitter.com/BJyC3ZePgP— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) November 22, 2023
ずっとふさぎ込んでいた梅吉(柳葉敏郎)は、故郷に帰ることになりました。
みなさん、おはようございます。きょう11月22日は
\ #いい夫婦の日/#ブギウギ のいい夫婦といえば、このおふたり。
梅吉さん(柳葉敏郎)とツヤさん(水川あさみ)です。こんな笑顔のおふたりが、また見られますように!
今日のブギウギも、どうぞよろしくお願いします💃 pic.twitter.com/3wJAZV8v5n
— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) November 21, 2023
ある日善一から、茨田りつ子と共に呼ばれたスズ子。
思うように活動できていない、ふたりの現状を聞き「くそくらえだ」と怒る善一。
善一の計らいで、スズ子とりつ子の年末合同コンサートが決まりました。
善一は六郎のことを聞き、スズ子に「大空の弟」という楽曲を提供。スズ子の目から涙が溢れます。
そして公演当日。りつ子の提案で、トリはスズ子が務めることに。
りつ子の「雨のブルース」や「別れのブルース」に、観客たちは息をのみます。
次に登場したスズ子が「大空の弟」を涙をこらえ必死に歌うと、場内には拍手喝さいが!
次に「ラッパと娘」を歌うと、観客も大盛り上がり。ステップを踏み始めたスズ子を見て、立ち上がろうとした警官たちでしたが、そのまま着席しました。
慰問で特攻隊員たちの前で歌唱
ますます戦争が激化し、茨田りつ子は九州の海軍基地に慰問に来ていましたが、相変わらず軍歌を歌うのを拒否。
その日はいつ出撃命令がおりるかわからない、特攻隊員たちのため「別れのブルース」を涙をこらえ、歌い切りました。
ここであの、涙で2曲目が歌えなかった、というエピソードが描かれそうですね!
現在わかっている茨田りつ子のネタバレは以上です。
ますます淡谷のり子さんに似てきた、菊地凛子さん演じる茨田りつ子の今後にご注目ください!
まとめ
茨田りつ子【いばらだりつこ】モデルは淡谷のり子!ブギウギで菊地凛子が演じる
淡谷のり子さんは戦時中、自分の信念を貫き、軍からの指令には従いませんでした。
そんな慰問先での反骨精神のエピソードがたくさんあります。
化粧や衣装が贅沢だと言われても、自分の戦闘服だと言い張り、モンペを履くことはありませんでした。
これは兵隊さんたちに喜んでもらうためです。
16歳くらいの少年たちが、歌の途中で笑顔で敬礼し、特攻へと旅立って行く姿に、涙で次の歌が歌えなくなったことも (T_T)
そのような経験から、軍歌は大嫌いだという淡谷のり子さん。
そんな淡谷のり子さんをモデルにした、朝ドラ「ブギウギ」菊地凛子さんが演じる茨田りつ子!
声も雰囲気も似てますよね~(≧∇≦)
「ブギウギ」はこれから戦争が激化していきます。ドラマではどんな淡谷のり子さんの、エピソードが描かれるのか楽しみです!