アンパンマンいつから始まった?人気になった時期は?

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NHK朝ドラ「あんぱん」北村匠海さん演じる柳井嵩(やない・たかし)のモデルはアンパンマンの生みの親、やなせたかしさんですが、なかなかドラマで世に出てこないアンパンマンはいつから始まったのでしょうか?

アンパンマンのはいつから始まったのか?誕生秘話や人気になった時期などの史実をご紹介します。最初は人気がなかった?

目次

アンパンマンはいつから始まった?最初は人気がなかった?

アンパンマンはいつから始まった?

アンパンマンが誕生したのは1973年。フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」10月号に、ひらがなの「あんぱんまん」として登場しました。

このときやなせたかしさんは50歳になっていました。当時のアンパンマンは人間の姿をしていて、マントはボロボロです。

フレーベル館から出版された、やなせたかしさんの絵本処女作「やさしいライオン」が人気となり、次の絵本を作ることになったのです。

アンパンマンは1969年に雑誌PHPに連載され、その前にもラジオコントに登場していました。

ラジオコントの方は、やなせたかしさんご自身にも記憶がないそうです。

PHPには短編児童連載の1話として、おじさんのアンパンマンが登場しました。

朝ドラ「あんぱん」で自宅に飾ってあった絵にソックリ!

このときは自分の顔を食べさせるのはなく、あんぱんを運んでいました。

絵本は最初は人気がなかった?

フレーベル館から出版された「あんぱんまん」。なぜひらがななのか?というと、読者が2~3歳くらいの子どもたちだから。

当時の幼児絵本のルールに従いました。

やなせたかしさんは小学2年生以上じゃないと、わからないだろうと思っていたそうで、いろいろと悩みながら絵本を制作されました。

ですが最初は評判が悪く、大人たちからクレームが・・・。

「やさしいライオンのような絵本が描けるんだから、パンが空を飛ぶなんてくだらない内容を描かないでください」

ですが「あんぱんまん」は、出版から5年くらいで園で一番人気のある絵本になり、幼稚園や保育園の子どもたちに大人気に!

このときのアンパンマンは貧困に苦しむ人たちを助ける、という内容で小さな子供には難解な内容でしたが、幼稚園や保育園から注文が殺到。

図書館では貸し出し中が続きました。

多くの幼稚園や保育所で子どもたちが何度も読み返し、ボロボロになった本があったといいます。

シリーズを重ねるうちに、キャラクターも増えていき、やなせたかしさんは園でも大人気になりました。

ですが人気は子どもたちだけで、大人たちからの不評は相変わらずです。

大人向けの連載スタート

「顔を食べさせるなんて残酷だ」などで不評だったアンパンマン。

アンパンマンに強い思い入れがあったやなせたかしさんは、詩とメルヘンで「熱血メルヘン怪傑アンパンマン」の連載を始めます。

パン工場が悪徳メーカーに買収され、アンパンチを繰り出したところ逮捕されしまうアンパンマン。

そんなことも描かれましたが、1年で終了となりました。

このときまだ構想が決まっておらず、内容が支離滅裂だったようです。

ですがここでアンパンマンは終わりません!

アンパンマンが人気になった時期は?いずみたくとのミュージカル?

いずみたくとのミュージカル

1976年、アンパンマンの絵本が売れ出したころ、友人のいずみたくさんからの提案で、アンパンマンをミュージカルにしました。

劇場は六本木にあった、いずみたくさんの稽古場に建てた「アトリエフォンテーヌ」。100人ほどしか入らないキャパでした。

ミュージカルのタイトルは「怪傑アンパンマン」です。

脚本と主題歌はやなせたかしさんが書きました。

主演はタレントの海野かつをさん。被り物姿でご出演されています。

ばいきんまんが初登場するなど、公演を重ねるごとにブラッシュアップしていったミュージカル「アンパンマン」。

ジャムおじさんやバタコさんなど、新キャラも次々と登場します。

ばいきんまんの笑い方も、子どもたちの反応を見て「ハヒフヘホー」にしました。

ついに人気が上昇!アニメ化で爆発!

ミュージカル「アンパンマン」は評判となり、全国に巡業を始めるようになり、アンパンマンの人気も上昇していきました。

ミュージカル「アンパンマン」は現在も公演されています。

幼児たちには人気だったアンパンマン。徐々に絵本が売れ始め、ミュージカル化でさらに人気に火が付きました。

1979年以降、数多くのアンパンマンの絵本が出版されていき、1988年についにテレビアニメ化!

やなせたかしさんの代表作となりました。

 

アンパンマンの誕生秘話とは?ばいきんまんが登場した理由とは?

アンパンマンの正義

やなせたかしさんはなぜアンパンマンを描こうと思ったのか?

戦争も体験されたやなせたかしさんは、人生で一番辛いのは食べられないこと、と語っておられました。

これまで飢えや空腹で苦しむ人へ、手を差し伸べるヒーローはいなかった。

正義の味方とは、まずは食べさせて飢えをたすけること

アンパンマンの正義についての、やなせたかしさんのコメントです。

自分の顔を与えれば、悪者と戦う力が弱ってしまうアンパンマン。

それでも目の前の人を救いたい。この自己犠牲がアンパンマンの正義です。

飢えている人に食べ物を差し出すのは、逆転しない絶対的な正義なのです。

ではなぜあんぱんなのか?

あんぱんだった理由

あんぱんは日持ちする、というのが理由のひとつ。

そして外側のパンは西洋でも、内側はあんこなので純日本。

見た目は西洋でも、中身は日本人である、というのもうひとつの理由です。

顔を食べさせた理由

アンパンマンは空腹の人に自分の顔を食べさせますが、最初はあんぱんを運ぶという設定でした。

ですが絵本にしたとき、自分自身をかじらせた方が面白い、と思い設定を変更します。

第1作目でやなせたかしさんは、顔がなくなったアンパンマンが、空を飛ぶシーンを描きたかったそうです。

アンパンマンも顔がなくなれば、パワーが落ちてしまいます。

本当の正義とは、格好の良いものではないし、必ず自分も深く傷つくーというやなせたかしさんの理念がありました。

ボロボロのマントに顔のないヒーロー。

やはり世間には受け入れられませんでした。

ばいきんまん登場の理由

いずみたくさんとミュージカルでアンパンマンを公演していたとき、わかりやすい敵キャラが必要、と思い立ったやなせたかしさん。

ミュージカル2作目となる「ミュージカル とべ!アンパンマン-アンパンマンとおむすびまん-」から登場しました。

ヒーローが食品なので、その敵はばい菌だ、という発想でした。

ばいきんまんの影が活躍するほど、アンパンマンや周りのキャラクターたちの光も輝くー。

ですがばいきんまんはダークヒーローではなく、どこか憎めない愛されキャラです。

変身するときもバレバレで、よくミスもするし、そのせいでだいたいが負けてしまいます。

悪者にも正義感はあるし良いところもある、というやなせたかしさんの考えによるものです。

アンパンマンになくてはならない敵キャラですね。

まとめ

NHK連続テレビ小説「あんぱん」北村匠海さん演じる柳井嵩のモデルは、アンパンマンの作者、やなせたかしさんです。

朝ドラ「あんぱん」で、なかなか登場しないアンパンマン。

史実でも初めて絵本になったのは、やなせたかしさんが50歳を過ぎてからでした。

ですが自分を食べさせるヒーロー。マントもボロボロということもあり、幼児たちからは人気がありましたが、大人からは受け入れてもらえません。

徐々に人気が出てきたころ、いずみたくさんの誘いでミュージカル化。

ばいきんまんなどのキャラも次々と登場し、ミュージカルは話題となり、最初は小さな小屋での上演でしたが、全国巡業するほとに成長。

1979年以降、数多くの絵本「アンパンマン」が出版されていき、1988年のアニメ化でその人気は不動のものとなりました。

好き嫌いがハッキリしていて、忖度などしない子どもたち。

やなせたかしさんはアンパンマンに、本気のメッセージを入れることにしました。

傷つくことなしに正義はおこなえない

朝ドラ「あんぱん」でアンパンマンがどう描かれるのか、どうぞ楽しみにしていてください!

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