NHK連続 テレビ小説・朝ドラ「チョッちゃん」でヒロイン蝶子の娘の「かっちゃん」こと加津子(かつこ)は足の病気になってしまいますが実話なのでしょうか?
「チョッちゃん」の加津子の足の病気「結核性股関節炎(けっかくせいこかんせつえん)」についてモデルの黒柳徹子さんの史実から本当にあったことなのか?ご紹介していきます。
チョッちゃん加津子が足の病気に!
朝ドラ「チョッちゃん」とは?
NHK BS 08/10 09:15 【連続テレビ小説】チョッちゃん(102) #nhkbs https://t.co/68xzxWNmQZ
— NHK BS (@NHK_BS1) August 10, 2025
1987年(昭和62年)4月6日から10月3日までNHK連続テレビ小説として放送された第38作「チョッちゃん」は、全156回にわたり放送された人気作品です。主人公・北山蝶子(愛称チョッちゃん)は、北海道岩見沢出身の自由奔放な少女。
音楽への情熱と成長、そして家族との葛藤を描いたヒューマンドラマです。
原作は黒柳徹子の母・黒柳朝(ちょう)さんの自伝『チョッちゃんが行くわよ』。原作に戻づいて脚本は金子成人さん、演出は清水満さんらが担当。
実際に黒柳徹子も行商のおばさん役で作品に出演したことでも話題になった作品です。
また、息子の黒柳紀明さんがバイオリン指導で参加したという裏話も。
そんな懐かしい朝ドラ「チョッちゃん」が2025年のBS朝の時間帯で再放送中。面白い内容に毎回SNSでは大きな反響があります。
加津子が足の病気に!
物語はヒロインの蝶子が実家のある北海道で過ごし、音楽学校に通うために上京し、東京編がスタート。
東京編ではバイオリニストの岩崎要に熱烈なアプローチをされて結婚し、歌手になる夢を諦めて、家庭に入ります。
そして、早くも3人の子供のお母さんに!
そんな蝶子の長女は、かっちゃんこと加津子(かつこ)。
以下の記事では加津子役の子役キャストについてご紹介しています!
チョッちゃん加津子役の椎野愛の現在とは?名前の由来についても
加津子のモデルは、ご存じ黒柳徹子さん。
黒柳徹子さんといえば、自らの幼少期を著書の「窓ぎわのトットちゃん」が大ヒットしましたが、「窓ぎわのトットちゃん」で描かれているトモエ学園のエピソードなども「チョッちゃん」で描かれています。
以下の記事ではトモエ学園がモデルとなった杉本学園についてご紹介しています。
チョッちゃん杉山学園のモデルはトモエ学園!校歌のエピソードも
そんな中、加津子に驚きの事態が!
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昭和16年、8月。蝶子(古村比呂)の所には、みさ(由紀さおり)から野菜が届く。仕事を選り好みする要(世良公則)の収入が不安定で、やり繰りに苦労している蝶子にはありがたい仕送り。向かいのはる(曽川留三子)や富子(佐藤オリエ)の所にもおすそわけしていると、はるから、加津子(椎野愛)の様子がおかしいと言われる。その夜加津子は、脚が痛いと泣き出して、翌朝医者に連れて行くと、慢性関節リュウマチと診断される。
引用元:公式サイト
脚が痛いと言い出した加津子。なんと「慢性関節リュウマチ」だと診断されてしまうんです。
「慢性関節リュウマチ」とは?実は違う病気だった!?
「慢性関節リュウマチ」とは一体どういう病気なのでしょうか?
リウマチ様関節炎ともいう。全身結合組織の進行性炎症で,おもに関節を侵す疾患。膠原病の一種。 20~50歳代の女性に多く,男性の3倍も罹患する。原因は抗原抗体反応による自己免疫説が有力であるが,まだ解明されていない。症状は,朝の手指のこわばり,関節の対称性腫脹,関節の長く続く運動痛,皮下結節などが特徴的で,経過は自然治癒するものから,進行性で寝たきりとなるものまで,いろいろある。治療には,アスピリン,インドメタシン,金製剤などの投与のほか,D-ペニシラミンなどの寛解導入薬による内科的治療,症例によっては滑膜切除術,関節形成術,人工関節置換術などの手術,温熱や運動,装具,補助具などによるリハビリテーション治療を病状,病期を考慮して組合せる。
引用元:コトバンク
なんだか・・・難しい病気ですが「経過は自然治癒するものから,進行性で寝たきりとなるもの」と重い症状であると寝たきりになってしまう病気で、自分の子供が診断された怖いですよね。
しかし・・・実はこの病気の診断が違っていた!?と言う展開になっていくんです。
以降で更に詳しくご紹介していきます。
加津子の足の病気の病名は「結核性股関節炎」だった!
加津子の足の病気の病名は「結核性股関節炎」だった!
加津子が足の病気「慢性関節リュウマチ」だと診断されて、悩む蝶子。
そんな中、新たな展開に。医師である父の俊道に言われて大きな病院で診察してもらうことに。
いわゆる「セカンドオピニオン」ですね。さすが医師のお父さん!そして更に驚きの展開を迎えます!
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父・俊道(佐藤慶)に言われて、大きい病院であらためて診察してもらうと、加津子(椎野愛)は、「結核性股関節炎」と診断される。下手をしたら命にかかわる病気、と言われた要(世良公則)はリュウマチと言った病院を訴えると激昂し、蝶子(古村比呂)に窘められる。泰輔(前田吟)も連平(春風亭小朝)も病院にかけつけて、蝶子を励ます。蝶子は俊道に電話で報告し、俊道はみさ(由紀さおり)に、教会に行って祈ってこいと言う。
引用元:公式サイト
なんと、最初の病院の診断とは違う病名が判明したんです。
その病名は「結核性股関節炎」!って知らない・・・。
そしてここから、病院の入院して蝶子が看病する過酷な生活がスタートします。看病疲れで倒れてしまう蝶子(+_+)
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加津子(椎野愛)はだいぶ元気になったが、まだ下半身はギブスで固定されて身動きできない。富子(佐藤オリエ)やはる(曽川留三子)は、蝶子(古村比呂)を家に帰してやろうと、安乃(貝ますみ)も含めて相談する。蝶子は皆に迷惑はかけられないと固辞するが、富子は家に帰って風呂に入った方がいいと譲らない。演奏会に集中していた要(世良公則)の演奏会も終わり、要が病室を訪れると蝶子は看病疲れて倒れてしまい…。
引用元:公式サイト
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病院で倒れた蝶子(古村比呂)は、二日間寝込んで、起きると要(世良公則)が朝食を作っていた。その後加津子(椎野愛)の病室へ顔を出すと、富子(佐藤オリエ)と安乃(貝ますみ)が看病していて、富子はみさ(由紀さおり)から電話がかかってきて、蝶子が倒れたことを喋ったと言う。みさは俊道(佐藤慶)に、東京へ手伝いに行くと言い、俊道は何も出来ないみさが行っても仕方ないと言うが、みさが上京すると蝶子は喜び…。
引用元:公式サイト
病気はもちろん本人が一番大変ですが、周囲の家族が心身ともに疲弊ししまうんですね。しかし周囲の人達が助けてくれるようです。
しかし・・・無事に病気は良くなるようです!
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加津子(椎野愛)が入院して三週間たち、ギブスも半分取れた頃、要(世良公則)が息せき切って病室にやってくる。蝶子(古村比呂)が事情を聞くと、要は自分のじゃない下着が干してあった、と言うので、洗濯をした安乃(貝ますみ)に聞くと、神谷(役所広司)のだと言う。みさ(由紀さおり)が加津子に付き添っていると、要の母のまつ(初井言榮)が顔を出す。初めて顔を合わせるみさとまつ。そこに富子(佐藤オリエ)が来て…。
引用元:公式サイト
一安心ですが、このように加津子を襲った病気ですが、一体、どんな病気なのでしょうか?
「結核性股関節炎」とは?
肺結核の原因である結核菌によって、関節に炎症を引き起こす病気です。結核は以前に比べると少なくなりましたが、現在でもなお毎年2~3万人の人が発症しており、結核性関節炎も今なお注意すべき病気のひとつです。
結核菌が血液を通して関節に流れ込み、関節炎を引き起こします。関節炎が続くと、次第に関節の表面の軟骨が壊され、さらに骨まで破壊されて、関節がくっついてしまう(強直(きょうちょく))こともあります。この関節炎は、股関節、膝関節、仙腸(せんちょう)関節に発症することが多いと報告されています。
糖尿病、悪性腫瘍、薬物の常用(副腎皮質ステロイド、免疫抑制剤など)などで治療中の人や高齢者は、結核性関節炎にかかりやすく、また治りにくくなる傾向があります。結核に対する治療と関節炎に対する治療を並行して行います。結核に対しては、安静、食事療法、薬物療法(抗結核薬)が行われます。痰から排菌している場合には、専門施設での隔離が必要になります。
関節炎を起こしている局所に対しては、ギプスや牽引(けんいん)などによる安静、固定を行います。炎症が治まらない場合や瘻孔からうみが出ている場合には、外科的治療が必要になります。手術は関節を切開して、うみや炎症のため傷んでしまった部分を切除します。進行して骨まで傷んでいる場合には、関節を固定する手術を行うこともあります。
引用元:公式サイト
結核と言えば、昔の病気かな?と思っていましたが、日本は先進国の中でも結核罹患数が比較的多く、完全には根絶されていない状況です。
結核性関節炎は一般細菌による感染と異なり、炎症所見が比較的弱いため、初期の段階では診断がつかないこともあるので注意が必要とのこと。
そして発見が遅れて病状が進行してしまうと、関節は破壊されてしまう怖い病気です。
結核性股関節炎は黒柳徹子の実話だった!
ドラマでも娘の世津子の足の病気・結核性股関節炎で苦労することになるヒロインの蝶子。
実はこの病気は世津子のモデルの黒柳徹子さんの実話だったんだす。
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明日お誕生日🎂
\8月9日はタレントの #黒柳徹子 さんのお誕生日です。おめでとうございます!
NHKアーカイブスでは「魔法のじゅうたん(1961〜1963)」「おひさま(2011)」など、黒柳徹子さんが過去に出演された作品、インタビューを多数ご紹介しています。https://t.co/nrxZ21O0ap pic.twitter.com/9vf4np0tTh
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) August 8, 2025
5歳ごろ、黒柳徹子さんは「結核性股関節炎」という重い病気にかかり、腰から足のつま先まで石膏ギプスを巻かれ、数ヶ月にわたって寝たきりの生活を送ることになりました。
医師からは「完治しても松葉杖の可能性がある」と告げられ、大変過酷な日々を送ったそうです。
その後、奇跡的な回復を遂げた黒柳さん。
しかし退院後、同じ病気で後遺症の残る女の子と道端で出会ったとき、その子は松葉杖をついて歩いていました――その姿を見るたび、黒柳さんはとっさに「(自分の元気な姿を)見せると悲しませてしまうかも」と思い、赤い松葉杖が見えると陰に隠れてしまうほど気遣ったそうです。
そんなある日、父親との散歩中に同じように隠れた黒柳さんに対し、父はこう問いかけました。
「どうしたの?」
事情を打ち明けると、父は静かにこう言いました。
「そんなにかわいそうだと思うんなら、隠れないで、その子のもとへ行って話してあげればいいのに」
この言葉は、幼い黒柳さんにとって大きな衝撃と学びになりました。後にトット基金やユニセフの活動などを通じて、人に寄り添い、行動で示す思いやりの精神となっていったのだと語っています