無言館と窪島誠一郎のモデルは実在?【24時間テレビドラマ】

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「無言館(むごんかん)」が日本テレビ系24時間テレビの中でスペシャルドラマとして放送されます!

ドラマ「無言館」の主人公の窪島誠一郎(くぼしませいいちろう)役は浅野忠信(あさのただのぶ)さん。

バディとなる野見山暁治(のみやまぎょうじ)は寺尾聡(てらおあきら)さんが演じます。

「無言館」とは戦争で亡くなった画学生たちの作品を集めた美術館。その美術館の設立のため、奔走した主人公たちの姿を描いた作品で、劇団ひとり(げきだんひとり)さんが監督と脚本を手がけたこどでも話題のドラマです。

この無言館を設立した窪島誠一郎、また「無言館」にモデルが実在するのか気になりますよね~。

今回はドラマ「無言館」の「無言館」と窪島誠一郎のモデルについて、実在するのか?ご紹介させていただきます!

目次

無言館と窪島誠一郎のモデルは実在する!【24時間テレビ】

無言館は実話?元ネタは実在の美術館?

「無言館」と「窪島誠一郎」のモデルは実在!

「無言館」は実話を元にしたドラマです!主人公の窪島誠一郎のモデルは同名の人物。バディとなる野見山暁治も同名の人物がモデルです。

「無言館」は2022年の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」45』の中で放送されるスペシャルドラマ。8月27日(土)のよる9時ころから放送予定です!

戦争で亡くなった画学生たちの作品を、全国の遺族のもとを訪れ集めた窪島誠一郎(浅野忠信)と野見山暁治(寺尾聡)。

それらの作品を展示する美術館「無言館」を設立したのが窪島誠一郎さんです。この無言館設立のため奔走した姿を描いたのがこのドラマ。

まだ企画前から制作に参加していた劇団ひとりさんが、脚本と監督を手がけました。

ドラマ「無言館」の実在モデル「窪島誠一郎」などキャスト俳優陣は?

窪島誠一郎:浅野忠信

野見山暁治:寺尾聡

戦争で亡くなった画学生たちの遺族たちをこんなキャストが演じます!

大地康雄
笹野高史
でんでん
由紀さおり
檀ふみ

皆川猿時
渡辺真起子

戦争で亡くなった画学生と、その絵のモデルになった恋人

八木莉可子
影山拓也(IMPACTors/ジャニーズJr.)

引用元 日本テレビ公式サイト

ドラマ「無言館」のあらすじ

長野県上田市で美術館を営む窪島誠一郎(浅野忠信)は、画家の野見山暁治(寺尾聰)から、「戦争で命を落とした美術学校時代の仲間の絵を展示してほしい」と頼まれる。
窪島は難色を示すが、野見山と共に訪ねた伊澤民介(笹野高史)の家で、民介の戦死した弟・洋が描いた絵に目を奪われる。それは“すごく普通の絵”。
その絵に「見つけられた」と感じた窪島は、戦没画学生の絵を全国から集めて新たな美術館を設立しようと決意、野見山と共に絵を集める旅に出る。
行く先々で遺族らと出逢い、絵に込められた戦没画学生の思いに触れる中で窪島は「俺がこんなことしていいのか…」と迷い、さらに建設費や非難に疲弊しながらも、『無言館』設立に奔走。
そのひた向きな思いが、50年の時を超えた奇跡を呼び起こす―― !!

引用元 日本テレビ公式サイト

ドラマ「無言館」の窪島誠一郎の実在モデルの実話とは?

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「無言館」は実話を元にしているので主人公の窪島誠一郎にはモデルが実在します。モデルは無言館の設立者で館長の窪島誠一郎さん。同名です。

窪島誠一郎

窪島誠一郎さんは1941年東京に生まれ、今年83歳になられます。高校を卒業後深夜喫茶のボーイやホテルの従業員、印刷工などいろいろなバイトをしながら資金を集め、21歳のときに両親が営む靴の修理屋に小さなスナックをオープンさせました。

その翌年には東京オリンピック。戦後の高度成長期ということもあり、商売は順調でスナックも支店を増やし、趣味で集めた絵画で画廊も始めます。そして1964年には寺山修司など若い芸術家たちが愛した小劇場「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立しました。

窪島誠一郎さんは大きくなるにつれ自分が両親に似てないことに不安を感じ、血液型から自分とは血のつながりがないことを知ります。

そこから本当の親探しを始めます。窪島誠一郎さんの本当の父親は『飢餓海峡』などの作家、水上勉さん。まだ上京したばかりで貧しかったとき、同棲相手との間に凌という男の子が誕生。

ですが戦時中ということもあり生活苦から養子に出す決意をします。養子先は水上勉さんには知らされませんでした。その後ふたりは別れますが、窪島誠一郎さんの生みの母親は、子どもを手放したことをずっと後悔されたそうです。

東京に大空襲があり、息子はもうこの世にいないだろう・・・と思っていたという水上勉さん。

ですが凌は窪島家にもらわられ、疎開で大空襲を免れていました。戦後また東京に戻り両親は靴の修理屋を再開させていたのです。

窪島誠一郎さんは実の父親と35年ぶりに再会を果たします。なんとおふたりは近所に住んでいて、父とは知らず作家の水上勉さんの大ファンだったという窪島誠一郎さん。

父親とのことを綴った著書『父への手紙』は1983年にNHKでドラマ化されました。

1979年に長野県上田市に「信濃デッサン館」を設立。現在はKAITA EPITAPH 残照館」と名称を変えています。

窪島誠一郎さんが収集された数々の名作を展示。この「信濃デッサン館」の分館として「無言館」は1997年に設立されました。これらの美術館を題材にした著書も多く出版されています。

現在もお元気な窪島誠一郎さん。後半の数秒ですが、最近のインタビュー動画がありました!

引用元 YouTube

80才を超えてもなおまだ遺作の収集に出かけるという窪島誠一郎さん。窪島誠一郎さんご本人もまだ幼いころに終戦を迎えていて、もう戦争を知っている遺族も少なくなっています。

いろいろな形で無言館に寄せられた戦没画学生たちの作品や遺物。窪島誠一郎さんはこの膨大な作品を受け入れることを後半生の仕事として生きてこられました。

そのおかげでわたしたちはそれらの作品を見ることができるのです。

野見山暁治

寺尾聡さん演じる野見山暁治も、同名の画家がモデルとなっています。

野見山暁治さんは窪島誠一郎さんよりも20歳以上上の1920年生まれ。現在101才でご健在です!

野見山暁治さんは福岡で生まれ、東京美術学校に入学。その後パリで12年間生活され、洋画家としてご活躍されます。帰国後は東京芸術大学で教授などを零人師、名誉教授になられました。

学徒出陣により1943年に召集され満州に行きますが、病気を発病し入院。退院したのは終戦後まもなくのことです。

野見山暁治さんは『祈りの画集:戦没画学生の記録』を1977年に刊行。戦没した東京美術学校の同級生たちの遺作を辿っていました。

それらの作品を展示する施設を作りたいという思いを抱いておられました。たまたまその本を手に取った窪島誠一郎さんと知り合い、ふたりで美術館設立のため奔走することになります。

2000年には文化功労者に選ばれ、2014年には文化勲章を受章。現在もまだ絵を描き続けておられます。

無言館のモデルも実在!

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「無言館」は戦没画学生たちの遺作を展示した美術館で、ドラマは実話を元にしていて「無言館」も実在する美術館です。

出征経験のある洋画家、野見山暁治さんが始めた戦没画学生たちの遺作の収集から始まり、それに共感した窪島誠一郎さんが協力を申し出ます。

おふたりは全国の戦没画学生たちの遺族を訪ね歩き、遺作を預かってきました。窪島誠一郎さんは「信濃デッサン館」の一部に展示する予定でしたが、作品数が多くなったため美術館を説立。

半分は全国からの寄付で、残りの半分は窪島誠一郎さん個人が借金をして設立されたそうです。2005年に菊池寛賞を受賞しています。

作品の収集は、資料が残されていた東京美術学校出身の画学生たちから始められました。およそ1年半かかけて全国の遺族を廻り、およそ30家族のもとを訪れています。

その後野見山暁治さんが忙しくなったため、窪島誠一郎さんが一人で回るようになります。東京美術学校から帝国美術大学などの出身者へ、そして独学で学んだ画学生たちの遺族も廻るように。

作品が増えてきたためすべての作品が展示できなくなってしまいます。

そこで2008年に無言館第2展示館「傷ついた画布のドーム オリーヴの読書館」がオープン。

こうして2010年には600点以上もの作品が展示されているとのことです。

戦没画学生慰霊美術館 無言館

 

〒386-1213
長野県上田市古安曽字山王山3462

TEL:0268-37-1650
FAX:0268-37-1651
開館時間:9時~17時
休館日:火曜日

アクセス

電車:JR北陸新幹線/しなの鉄道「上田駅」にて乗り換え、上田電鉄別所線「塩田町駅」から徒歩30分。または「下之郷駅」からシャトルバスあり。(4月1日〜11月30日)シャトルバスの時刻表はこちら。
車:上信越道・上田菅平ICより約35分/長野道・岡谷ICよりR142経由約1時間
タクシー:JR北陸新幹線/上田電鉄別所線「塩田町駅」から10分(塩田町駅までタクシーを呼んでいただく必要があります。)

入館料

一般 1,000円 高・大学生・障がい者 800円 小・中学生 100円

 

・KAITA EPITAPH 残照館は土日月のみ営業、入館料は300円です。
・「オリーヴの読書館」は無料でどなたもご利用いただけます。

公式サイト

無言館公式サイト

無言館と窪島誠一郎のモデルは実在のまとめ

「無言館」は実在する戦没した画学生たちの作品を集めた美術館。館主で設立者は窪島誠一郎さんで、ドラマのモデルとなった人物です。ドラマは「無言館」設立に奔走する姿を描いています。

現在「無言館」は窪島誠一郎さんの私財で運営されています。入場料は出口で払うため、入口から出て行く人も多くいるとか(;^^)

窪島誠一郎さんは「戦没学生たちは反戦のために絵を描いていたわけではない」と考え、あえて反戦メッセージは出していません。

70年以上前、どんな思いで画学生たちはその絵を描いたのか。展示されている数々の作品から自分自身に自問してみるとヒントが見つかるかも。

「無言館」は8月27日(土)日本テレビ系24時間テレビの中で、よる9時ころから放送されます!

どうぞお楽しみに!

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