【北の国から】最終回ネタバレあらすじ結末!母親の死や純の成長など

  • URLをコピーしました!
#ad #PR #スポンサー

田中邦衛さん主演のフジテレビの名作ドラマ「北の国から」が関東ローカルで再放送されます!北海道・富良野の雄大な自然が舞台の家族の物語ですが、最終回のあらすじネタバレ結末とは?

「北の国から」最終回までのあらすじネタバレ・ストーリーや原作と脚本家、キャスト出演者などについてご紹介します。母親の死や純の成長が見られる結末?

目次

【北の国から】原作や脚本家は?

原作

「北の国から」は倉本聰さんの脚本によるオリジナル作品で、原作はありません。

東京から故郷である、北海道の大自然のなかで暮らすことにした、黒板五郎と幼い2人の子ども、純と蛍。

都市と地方の価値観の違い、親子の絆、そして人間の強さと弱さを浮かび上がらせた、40年以上も前のドラマです。

日本のテレビ史に残る名作として語り継がれている名作。

「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」「誠意って何かね?」などのセリフも、時を超え語り継がれています。

撮影には丸一年かけましたが、当初の視聴率は1桁。それが後半盛り返し、最終回は21・0%を記録しました。

続編となるドラマスペシャルの最後の作品「2002年の最終話『遺言 前編』」では38・4%という高視聴率に(≧∇≦)

ドラマの放送当時、10歳だった子どもは50歳を超え、20歳だった人は還暦に。

かつて夢中で観た世代の人々も、名前は知っているが観たことがなかった人々も、そして夏休みを迎えた学生など若い世代の人々も──世代を超えて味わえる珠玉のヒューマンドラマ。

ぜひこの再放送で、その感動を味わってください!

テーマ曲

「北の国から」といえば、さだまさしさんのテーマ曲「北の国から〜遥かなる大地より〜」♪

倉本聰さんに直に頼まれたというさだまさしさん。

すぐに作れ、と言われ(笑)北海道の広大な大地をイメージし「ああ~あああああ~あ」とメディラインを発すると、続きは?と聞かれ続け、そのまま決定したそうです。

さだまさしさんはこのように語ったそうです。

僕が作った曲の中で一番素晴らしいのは『北の国から〜遥かなる大地より〜』です。なにしろ、すべての詩が『あ』と『ん』だけで表現されてますから! こんなに楽で完成度の高い曲はもう一生書けないでしょうね

(笑)

わずか10分ほどで基本が出来上がったそうです。

北の国からシリーズ

ドラマ「北の国から」はフジテレビ系にて、1981年10月9日から1982年3月26日まで、毎週金曜日22:00 – 22:54に放送されました。

その後ドラマスペシャルとしてシリーズ化され、1983年から2002年まで8回放送されています。

◆北の国から’83冬
◆北の国から’84夏
◆北の国から’87初恋
◆北の国から’89帰郷
◆北の国から’92巣立ち
◆北の国から’95秘密
◆北の国から’98時代
◆北の国から 2002遺言

「初恋」ではトラックドライバーの古尾谷雅人さんが、五郎から渡された2万円の封筒を「俺は受け取れん」と言って、純に返すシーンがありました。

今思い出しても泣けてきます(T_T)

尾崎豊さんと吉岡秀隆さんは、親交が続いたといわれています。

【北の国から】初恋ネタバレ!尾崎豊のI LOVE YOUと1位万円札に号泣した

シリーズの多さからも「北の国から」が国民から愛された作品である、ということがわかりますね。

主演の田中邦衛さんや地井武男さん、大滝秀治さんなど主要キャストの何人かはお亡くなりになっています。

いしだあゆみさんも2025年にお亡くなりになりに・・・(T_T)

倉本聰さんにはその後も構想があったそうですが、映像化されることはありませんでした。

脚本家

「北の国から」脚本家は倉本聰(くらもと・そう)さん。90歳になられましたが、今もなお現役です!。

東京大学を卒業後、日本放送を経てフリーに。

東京から北海道に移り住み、ドラマ『前略おふくろ様』『北の国から』などの大ヒットを生み出しました。

1977年から「北の国から」の舞台となる富良野に移住され、私財で立ち上げた「富良野塾」で26年間にわたり、後輩たちを育ててきました。

北海道を舞台にした『昨日、悲別で』『優しい時間』などのドラマも大ヒットに。

高倉健さん主演の映画で、倉本聰さんが脚本を手掛けた『駅 STATION』も話題になりました。

2017年には若者向けのドラマばかりで、年寄りは面白くない、ということから、シルバータイムを作ろう、とテレビ局に働きかけます。

有名俳優や作家、ミュージシャンなどが入居する老人ホームを舞台にした『やすらぎの郷』を執筆されました。

2024年には映画『海の沈黙』で、原作と脚本を手掛けられています。

このエネルギーがどこからくるのか?ということについて、こんなコメントをされています。

書くというより、創るということをしてるんだろうね。創作という言葉があるじゃないですか。創と作、両方とも、つくるでしょ? でも、意味が違うんですよ。僕の解釈では、作は知識と金を使って、前例に倣って行うことです。それに対して、創のほうは前例のないものを、知識じゃなくて知恵によって生み出すことを意味します。この創の仕事をしてるとね、楽しいわけですよ

引用元 ヤフーニュース

さらに新しい取り組みにも挑戦されようとしているようです。

それが脚本家のための「富良野GROUPワークショップ in 富良野」!

CG技術の進歩によって「撮れない映像はない」と言われる時代になった一方、「脚本」と「脚本家」という作品の柱が衰退していることに、倉本さんは強く警鐘を鳴らしています。

このワークショップは「本物の言葉」を紡ぐ脚本家を育もうとする場であり、創作に向き合う者としての覚悟と姿勢を見つめ直す実践の場となることでしょう。

興味のある方は、応募されてみてはいかがでしょうか。

【開催概要】
■日程:2025年10月31日(金)〜11月7日(金)の5〜7日間前後
■会場:富良野塾アトリエ棟(北海道富良野市)

再放送の日程

「北の国から」再放送の日程は以下のとおり。

<ハッピーアワー>夏・特別企画第5弾『北の国から』

第1話:8月11日(月・祝)14:48~15:45
第2話:8月12日(火)14:48~15:45
第3話:8月13日(水)14:48~15:45
第4話:8月15日(金)14:48~15:45
第5話・第6話:8月18日(月)13:50~15:45
第7話・第8話:8月19日(火)13:50~15:45
第9話・第10話:8月20日(水)13:50~15:45
第11話・第12話:8月21日(木)13:50~15:45
第13話・第14話:8月22日(金)13:50~15:45

第15話・第16話:8月25日(月)13:50~15:45
第17話・第18話:8月26日(火)13:50~15:45
第19話・第20話:8月27日(水)13:50~15:45
第21話・第22話:8月28日(木)13:50~15:45
第23話・第24話:8月29日(金)13:50~15:45

引用元 ナタリー

関東ローカルでの放送です。ご覧になれる地域の方は、ぜひご堪能ください!

【北の国から】ネタバレあらすじを最終回まで全24話まとめ!母親の死や純の成長など

第1話

半年前、妻の令子(いしだあゆみ)に去られ、東京での暮らしにも疲れた黒板五郎(田中邦衛)は、二人の子ども・純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)を連れて、晩秋の北海道・富良野へと戻る決意を固めます。
目指すのは、市街からさらに20キロ奥まった麓郷(ろくごう)という過疎の村。そこには、かつての五郎の生家が朽ちかけた姿で残っていました。

五郎はその家を修繕し、最低限暮らせるように整えますが、そこには電気もガスも水道もありません。まさに原始的な生活が始まりました。

都会育ちの純と螢、とくに純は、東京でガールフレンドの恵子ちゃんから聞いていた「ロマンチックな北海道」のイメージとかけ離れた厳しい現実に戸惑い、拒絶反応を示します。こうして、黒板家の試練に満ちた新しい日々が幕を開けます。

第2話

故郷・富良野の朽ちかけた生家で暮らし始めた黒板五郎(田中邦衛)は、長い冬に備えて大忙しの日々を送っていました。純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)にも手伝わせ、丘室(こや)作りや薪木集めに精を出します。
その合間をぬって、子どもたちの転入手続きを済ませるため、近くの分校へ向かいます。

しかし、そこで出会ったのは、たった一人で学校を受け持つ若い女教師・木谷涼子(原田美枝子)。純と螢が東京育ちであることを知ると、彼女は「ここの生活に馴染めるのか」と受け入れを渋ります。
帰り道、五郎は叔父の牧場に立ち寄り、思いがけず東京から訪れていた義妹・雪子(竹下景子)と再会。雪子は令子(いしだあゆみ)の妹で、都会的で明るい性格が印象的です。

一方、富良野の厳しい暮らしに戸惑う純は、父に黙って東京の母へ「助けてほしい」という手紙を書きます。螢にその手紙を町まで出しに行かせますが、途中で手紙を川に落としてしまう螢。必死で追いかけた結果、道に迷ってしまい——物語はこの兄妹の小さな危機をきっかけに大きく動き出します。

第3話

富良野の原野での厳しい暮らしに、どうしても馴染めない純(吉岡秀隆)。
雪深い環境、電気も水道もない生活、そして同年代の友達もほとんどいない孤独感に押しつぶされ、ついに父・五郎(田中邦衛)に「東京へ帰りたい」と訴えます。ただし、その言葉は直接ではなく、叔母の雪子(竹下景子)を介して伝えられたものでした。

五郎は、正面から自分に本音をぶつけようとしない息子の態度にショックを受けます。それでも純の希望を受け入れ、別れた妻・令子(いしだあゆみ)のもとへ送り返す決断をします。

純の念願は叶いますが、見送りは冷ややかなものでした。
螢(中嶋朋子)は無言で兄を見つめ、父も多くを語らず。さらに、原野でたくましく生きてきた従兄の清吉(大滝秀治)は「負けて逃げるんだぞ」と、突き刺さるような一言を投げかけます。

雪子とともに東京へ向かう道中、純は複雑な心境に。
雪子が「純を東京に届けたら、すぐ富良野に戻る」と何気なく話したことで、純は「自分だけがあの暮らしから逃げるのか」という後ろめたさを感じ始めます。
こうして純の胸には、都会への憧れと故郷への未練が入り混じる感情が芽生えていくのです。

第4話

東京から、令子(いしだあゆみ)の依頼を受けた女性弁護士・本多(宮本信子)が、富良野の五郎(田中邦衛)のもとを訪れます。
本多は、令子が純(吉岡秀隆)や螢(中嶋朋子)へ何通も手紙を送っていたにもかかわらず、五郎がそれらを握りつぶしていた事実を知り、衝撃を受けます。

本多は直接、学校帰りの純と螢を待ち伏せし、母の思いを伝えようとします。
しかし螢は全く耳を貸さず立ち去り、純だけが動揺を隠せません。
翌日、純は意を決して本多が滞在するホテルを訪ねます。

そこで本多は、五郎がいかに子どもたちの母との関係を遮断しているかを告げ、父のやり方を批判します。
純は確かに父への不満を抱えていましたが、母親ならともかく、他人が父のことを悪く言うのは許せません。
会話の中で次第に怒りが込み上げ、電話口で呼びかける母の声にも背を向け、部屋を後にしてしまいます。

第5話

富良野での原始生活に、妹の螢(中嶋朋子)はすぐ順応しましたが、純(吉岡秀隆)は火をおこすだけでも一苦労。
そのため、父・五郎(田中邦衛)が螢ばかりを可愛がり、自分には冷たいように感じてしまいます。

一方の五郎は、山仕事の途中で出会った“ヘナマズルイ”と呼ばれる変わり者の老人から「お前の住んでいる家も土地も俺のものだ」と言われ、驚きます。
結局それはただの嫌がらせでしたが、この出来事に気を取られ、純が自分に対して誤解や寂しさを募らせていることには気づきません。

胸の奥にため込んでいた悲しみと怒りは、やがて臨界点に達します。
ある夜、螢が大切に餌付けしているキツネに向かって、純は思わず石を投げてしまいます。
それはキツネへの敵意というよりも、螢や父に愛情が偏っていると感じるやるせなさ、そして自分の存在が置き去りにされているという孤独の表れでした。

第6話

雪子(竹下景子)が編んでいたマフラーを見た純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、それが草太(岩城滉一)へのクリスマスプレゼントだと決めつけます。
おしゃべりな純は、つい草太に「雪子さんからの贈り物」だと耳打ちし、草太を大喜びさせてしまいます。

喜びのあまり、草太はその夜なかなか眠れません。
雪明りが静かに照らす夜、思い切って雪子を外へ誘い出し、勢いのままキスをします。
この出来事は、草太の気持ちをさらに高ぶらせる一方で、雪子の心に複雑な感情を呼び起こします。

草太に想いを寄せていたつらら(熊谷美由紀)は、雪子に草太を奪われるのではないかとやきもき。
さらに、草太の父・清吉(大滝秀治)も「息子が雪子と一緒に村を出てしまうのでは」と不安を募らせます。

しかし雪子の心には、まだ東京で別れてきた恋人への想いがくすぶっていました。
その気持ちを確かめるため、雪子は村を離れ、東京へと戻っていきます。

第7話

東京へ行った雪子(竹下景子)は、いつ戻るかもわからないまま。
純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、放課後になると中畑家(地井武男)に立ち寄り、山仕事から戻る父・五郎(田中邦衛)を待つ生活を送っていました。

中畑家には、久しく目にしていなかったテレビと、ダイヤルを回せば東京の母・令子(いしだあゆみ)と話せる電話がありました。
純はその誘惑に耐えきれず、こっそり母に電話をかけます。
しかし、後ろめたさから自分の行為を正当化しようとし、螢を「一緒にやった」と共犯者扱いに。

理不尽な巻き込みに怒った螢は、純と口をきかなくなります。
ところが、母を恋しく思う気持ちは螢も同じでした。
やがて螢は、学校の電話からこっそり母に電話をかけてしまいます。
兄妹は互いに非難し合いながらも、同じ寂しさと母への想いを抱えていることが暗黙のうちに示されます。

第8話

五郎(田中邦衛)は、冬の富良野の生活を少しでも便利にするため、川の水をパイプで小屋に引く工事に挑みます。
しかし12月の厳しい寒さの中、パイプのどこかがすぐ凍結してしまい、思うように水が流れません。

五郎は近所の助けを借りず、自分の手で最後までやり遂げようとします。
手はかじかみ、息は白く凍りそうな寒さの中で、何度も失敗しながら試行錯誤を続けます。
その不器用ながらも真剣な背中が、純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)の胸を強く打ちます。

悪戦苦闘の末、大晦日にとうとう水が小屋まで引けるようになります。
水が勢いよく流れ出した瞬間、喜びと安堵が一気にあふれ、五郎と子どもたちは駆け寄って抱き合います。
この出来事をきっかけに、反発心を抱きがちだった純の中に、父への尊敬と信頼が確かな形で芽生えていきます。

第9話

純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、富良野で初めての正月を迎えます。
スキーに夢中になった二人は、草太(岩城滉一)や雪子(竹下景子)と一緒に、大雪山方面へ日帰りで滑りに出かけました。

その留守中、東京から令子(いしだあゆみ)が突然訪ねてきます。
「子どもたちに会わせてほしい」と五郎(田中邦衛)に頼みますが、五郎は首を縦に振りません。
彼は「やっと自然の中で根を下ろし始めた子どもたちを動揺させたくない」という一心で、令子の願いを断ります。

翌日、令子は遠くから、楽しげに五郎を手伝う純と螢の姿をそっと見守ります。
声をかけることもなく、そのまま静かに東京へ帰っていきました。

純と螢は直接母を見てはいませんが、周囲の微妙な空気や大人たちの態度から、「母が来ていた」ことを感じ取ります。
それでも、父の気持ちを察し、あえて気づかないふりをします。
そこには、幼いながらも父の選択を尊重しようとする、子どもたちの小さな成長がにじみます。

第10話

麓郷のような過疎村でも、今では水道や電気を引くのは当たり前。
そんな中で、川の水を直接利用し、風力発電まで自作して暮らす五郎(田中邦衛)は、村の中でも異端です。
馬ソリを手放さない変わり者の杵次(大友柳太朗)でさえ、「何でわざわざ苦労をするんだ」と五郎を諭します。

ある日、にわかに降り出した大雪は瞬く間に猛吹雪となり、車で出かけていた雪子(竹下景子)と純(吉岡秀隆)が行方不明に。
さらに停電で村中が断水し、暖房も止まってしまい、大混乱に陥ります。
最新の自動車も、雪に埋もれてはまったく役に立ちません。

吹きだまりに落ちた車の中で、凍死寸前になっていた雪子と純。
そこへ偶然通りかかったのは、杵次が引く馬ソリの馬でした。
文明の利器が止まった時、昔ながらの馬ソリが命を救う——その瞬間、五郎の暮らし方や杵次の頑固さが、決して時代遅れではないことが示されます。

第11話

草太(岩城滉一)は雪子(竹下景子)に夢中で、かつて結婚を約束したつらら(熊谷美由紀)の存在は視界に入りません。
つららは草太の友人や両親に協力を頼み、なんとか彼の気持ちを元に戻そうとしますが、恋に溺れた草太には届きません。
思いつめたつららは、家族に宛てた書き置きを残し、家を出てしまいます。

一方、純(吉岡秀隆)は友人の正吉(中沢佳仁)から「五郎(田中邦衛)と雪子は特別な関係ではないのか」と疑われ、大きなショックを受けます。
疑いを晴らすためか、あるいは怒りに任せてか、純は草太に喧嘩の仕方を習い、正吉と真剣勝負に臨みます。

その頃、螢(中嶋朋子)は餌付けしていた狐が再び姿を見せるようになり、喜びに満ちています。
しかしある夜、その狐は虎ばさみに左足を挟まれ、重傷を負ってしまいます。
まるで別れを告げるかのように、螢の前に現れた狐は、やがて去っていきます。

第12話

三学期が始まった登校初日、純(吉岡秀隆)は、虎ばさみにかかった螢(中嶋朋子)の狐の件で、正吉(中沢佳仁)と大論争になります。
この議論をきっかけに、子どもたちは

  • 開拓時代には猟が生活の糧だったこと

  • 野生動物を餌付けすることは必ずしも動物のためにならないこと
    といった現実を学んでいきます。

感情的な対立から始まった口論が、結果的に自然や生態系への理解を深める契機となります。

一方、五郎(田中邦衛)は、生産調整で食紅を混ぜられた赤い牛乳からバターを作ったり、風力発電機の仕上げ作業に追われています。
電気も水道も自力でまかなうという彼の生活哲学が、着々と形になっていく場面です。

雪子(竹下景子)は、つらら(熊谷美由紀)の家出をきっかけに、村人たちから冷たい視線を浴びます。
ついには共同牧場での仕事も断られ、精神的に追い詰められていきます。
しかし、そんな雪子を思いがけない形で支えたのは、五郎たちや中畑(地井武男)一家でした。
風力発電完成を祝う宴を兼ねて、盛大な誕生日祝いを開き、雪子の心の傷を少しずつ癒していきます。

第13話

令子(いしだあゆみ)が病気で入院したという知らせを受け、雪子(竹下景子)は純(吉岡秀隆)を伴って上京します。
病室での再会に令子は喜びますが、原因不明の激しい痛みに襲われ、床を転げ回る姿を見せます。
雪子はその状態を心配し、大病院への転院を勧めますが、令子は愛人・吉野(伊丹十三)の紹介で入院している病院から動こうとしません。

純は東京でガールフレンドの恵子(永浜三千子)や昔の遊び仲間と再会します。
しかし、半年という短い間に、自分だけが何もかも遅れをとったように感じ、強いショックを受けます。
都会のスピード感や友人たちの変化は、富良野での生活と対照的で、純の心を揺さぶります。

そんな純に、吉野は「令子と一緒に東京で暮らさないか」と持ちかけます。
上京は「5日間だけ」という約束だったはずが、純は心の中で揺れ動きます。
父・五郎(田中邦衛)のもとへ戻るべきか、それとも母と東京で暮らすべきか——選択の重みが純にのしかかります。

第14話

令子(いしだあゆみ)の病気は神経性の可能性が高く、純(吉岡秀隆)が東京に来てからは症状が少し和らぎます。
令子は、このままずっと純をそばに置きたいという思いを、言葉や態度の端々で示します。

気遣い屋の純は、母の期待に応えたい気持ちから、北海道の父・五郎(田中邦衛)に「東京で暮らす」と手紙を書きかけます。
しかし、その筆は途中で止まります。

北海道での半年間、純は

  • 厳しい自然の中で生きることの大変さ

  • 工夫して物を作り出す喜び
    を肌で知りました。
    それと比べ、東京の「流行を追い、まだ使える物を簡単に捨てていく生活」は、以前のように魅力的には見えなくなっていました。

自分の中に芽生えた価値観の変化を自覚した純は、令子を思いやりながらも、最終的に北海道に戻ることを決意します。
それは単なる帰郷ではなく、「どこで、どう生きたいか」を自分なりに選び取った第一歩でした。

第15話

UFO騒ぎで村がざわつく中、分校の子どもたちの保護者に衝撃的な匿名投書が届きます。
そこには、「凉子(原田美枝子)は2年前、東京で生徒を殴り、その生徒を自殺に追い込んだ暴力教師だ」と記されていました。

五郎(田中邦衛)や中畑(地井武男)は凉子を信じ、必死にかばおうとしますが、杵次(大友柳太朗)が私的な不満のはけ口として、凉子の過去の傷を村にばらしてしまいます。
こうして、凉子は心を閉ざし、村での立場を一層危うくしていきます。

その一方で、純(吉岡秀隆)は思春期特有の衝動に戸惑っていました。
女性の胸や白い足にやたらと目がいってしまい、自分でも持て余してしまうのです。
そんな中、五郎が偶然、純が隠していたヌード雑誌を発見。
父としてのショックと、息子の成長を受け止めねばならない複雑な思いが交錯します。

第16話

杵次(大友柳太朗)は、長年連れ添った愛馬を手放したその日に、酒を飲み過ぎて自転車ごと橋から河原に転落し、帰らぬ人となります。
18年間共に働いた馬との別れは、杵次の心に大きな穴を開けていたのでしょう。

近隣の者が通夜と葬儀に集まり、遠くに出ていた子どもたちも呼び戻されます。
多くの村人は「ヘナマズルイ偏屈者だった」と口にしますが、草太(岩城滉一)の父・清吉(大滝秀治)は、かつて杵次が村の功績者として「仏の杵次」と呼ばれていた時代を知っていました。
開拓期に汗を流し、村の礎を築いた彼の過去は、時が経つにつれて人々の記憶から薄れていたのです。

杵次の死は、心身ともに大人へと移行しつつあった純(吉岡秀隆)の胸に深く刻まれます。
生と死、過去の功績と現在の評価、その両方を見つめるきっかけとなりました。

純は五郎(田中邦衛)に、自分の身体に起こる性的な変化を思い切って打ち明けます。
五郎はそれを「大人になった証拠だ」と受け止め、純の不安を解きほぐします。
安心した純は、五郎が提案する「秋までに丸太小屋を建てる」という新しい計画に胸を躍らせます。
死を通して命の価値を感じた後に訪れる“創る喜び”——この流れが、純の心をさらに成長させていきます。

第17話

夏休みが近づいたある日、雪子(竹下景子)が令子(いしだあゆみ)と弁護士を伴って富良野に戻ります。
病み上がりの令子は、子どもたちを五郎(田中邦衛)に託し、正式に離婚することを望んでいました。
五郎はその望みを受け入れ、令子が純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)と過ごす最後の時間を設けます。

両親の決断は、純と螢に大きな衝撃を与えます。
純は胸が詰まり、少しでも長く令子と一緒にいたいと強く願います。
一方の螢は、無愛想に口をきかず、令子を避けるような態度を取ります。
その冷たさは、実は母を拒む気持ちではなく、言葉にできない深い悲しみの裏返しでした。

第18話

富良野の夏の風物詩・空知川いかだ下りの日。
参加者たちは思い思いに工夫を凝らした手作りのいかだを川岸に並べます。

  • 五郎(田中邦衛)&辰巳(塔崎健二) … 北方領土号

  • 草太(岩城滉一) … タイヤを利用した水すまし号

  • スナック駒草チーム … 駒草号

  • 中畑家チーム … 四帖半号(乗員:純〈吉岡秀隆〉、螢〈中嶋朋子〉、雪子〈竹下景子〉、凉子先生〈原田美枝子〉)

スタート後、他のいかだが分解したり転覆したりする中、四帖半号は安定した航行を続け、悠々とゴールまで下り切ります。

その途中、純はいかだの上から、川岸に立つつらら(熊谷美由紀)の姿を目撃します。
後にわかったことですが、つららは麓郷の自宅に「心配しないで」という置き手紙を残し、家を出ていたのです。

第19話

夜更け、凉子先生(原田美枝子)と螢(中嶋朋子)は、ベベルイへUFOを見に出かけます。
しかし途中で道に迷い、遭難しかける事態に。
幸い、二人は無事に発見されますが、五郎(田中邦衛)は凉子の立場を守るため、この件は口外しないよう純(吉岡秀隆)に固く言い聞かせます。

しかし純は、富良野のへそ祭りの夜、デビュー間近のボクサー・草太(岩城滉一)を取材に来た新聞記者との会話で、つい口をすべらせてしまいます。
小さな秘密が大人たちの社会で広がっていく予感が漂います。

同じ頃、五郎は令子(いしだあゆみ)との離婚が正式に成立し、心にぽっかりと穴が開いた状態。
夜、「駒草」のホステス・こごみ(児島美ゆき)に慰められ、そのまま朝帰りしてしまいます。
その行動は、五郎の不器用な寂しさの表れでもあります。

五郎(田中邦衛)は「駒草」のホステス・こごみ(児島美ゆき)に夢中になっていました。
それを見た純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、父が本当に幸せになれる相手は雪子(竹下景子)ではないかと考えます。
しかし、雪子は新しい丸太小屋が完成したら純たちと別れ、一人で暮らすことを心に決めていました。

東京から来たテレビ局のスタッフに頼まれ、螢は凉子先生(原田美枝子)と一緒に見たUFOの話を語ります。
ところが数日後、その映像はニュース・ショーで放送されるも、「あり得ない作り話」や「夢物語」として軽く扱われ、螢をはじめ、信じていた人々の心を深く傷つけます。

そんな折、凉子先生は遠方の学校への左遷が決まります。
村を去るその日、純に静かに別れを告げ、彼の心に不思議で美しい思い出を残して行きます。
それは純にとって、淡い憧れと切ない別れが混ざり合った、忘れられない記憶となりました。

第21話

草太(岩城滉一)のボクシング初試合が目前に迫ります。
彼はこの一戦に雪子(竹下景子)への愛を込め、勝利で気持ちを伝えようと闘志を燃やしていました。

しかし試合前日、草太は耳を疑う知らせを受けます。
かつての婚約者・つらら(熊谷美由紀)が、草太の心変わりをきっかけに家出し、札幌・ススキノの風俗店で「雪子」という名前を使って働いているというのです。
その事実は、彼の心を激しく揺さぶりました。

動揺を引きずったままリングに立った草太は、集中力を欠き、あっけなく敗北。
勝利で雪子に想いを伝えるどころか、自信をも打ち砕かれてしまいます。

一方その頃、五郎(田中邦衛)は「駒草」のこごみ(児島美ゆき)との仲を進めていましたが、中畑(地井武男)から意外な忠告を受けます。
こごみは気立ての良さでは右に出る者がいないものの、過去に中畑自身とも関係があり、これまで何人もの男性とかかわってきた女性だというのです。
五郎はその言葉に少なからず動揺します。

第22話

五郎(田中邦衛)は人手を頼み、念願の丸太小屋の組み立て作業を本格的に始めます。
木の香りと大工仕事の音が響く現場に、ふいにこごみ(児島美ゆき)が姿を見せます。

こごみはバー勤めで、ふしだらな噂も絶えない女性。
現場で働く男たちは彼女に冷たい態度をとり、純(吉岡秀隆)も強い反感を示します。
しかし五郎は、こごみの過去や職業を理由に彼女を否定する気はありませんでした。
むしろ、つぐないを求めないやさしさと底抜けの明るさに心を惹かれていたのです。

純の露骨な態度を見た五郎は、「職業で人を差別してはいけない」と厳しく諭します。
それは単なる説教ではなく、五郎自身の人生観をそのまま伝える言葉でした。

そんな矢先、別れた妻・令子(いしだあゆみ)が急死したという知らせが届きます。
丸太小屋作りの高揚感は一瞬で消え、物語は深い悲しみの局面へと移っていきます。

第23話

令子(いしだあゆみ)は、吉野(伊丹十三)との再婚を控えた矢先に急死します。
最後まで吉野に気を遣い、十分な治療も受けられないまま、痛みに耐え続けた末の「痛み死に」としか言いようのない最期でした。

雪子(竹下景子)に連れられ、上京した純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)は、母の柩の前でうなだれる吉野の姿に戸惑います。
吉野は二人に新しい運動靴を買い与え、古びてすり切れた靴を捨てるよう促します。
その行動は、彼なりの気遣いでありつつも、どこか押し付けがましい都会的な価値観を感じさせます。

五郎(田中邦衛)は通夜には間に合わず、葬儀の朝になってやっと到着。
しかも式の最中はほとんど台所に引っ込み、料理の手伝いに徹していました。
葬儀が終わると、翌朝には北海道に戻ると告げます。
純はそんな父の態度に強い不満を覚え、「母の死にもっと向き合ってほしい」と感じます。

しかしその夜遅く、ふと目を覚ました純は、母の遺骨の前でうめくように泣く父の姿を目撃します。
人前では感情を見せない五郎の、本当の悲しみを知った純は、父の不器用な愛情を初めて深く理解し始めます。

最終回ネタバレ結末【第24話】

母の死後、純(吉岡秀隆)には東京がそれまでと違った街に見えてきた。いつの間にかアメリカへ行ってしまった恵子。中学の受験のことしか頭にないかつての遊び友達。それを当然のこととしてハッパをかける先生。全てが純にはむなしく見えた。父の五郎(田中邦衛)と共に北海道の大自然の中で戦って生きてきた一年がいつの間にか純を変えていた。
純は螢(中嶋朋子)と二人で五郎の待つ麓郷に帰った。五郎は完成した新しい丸太小屋で暮らし始めていた。母の死は、五郎にとっても純や螢にとっても大きな悲しみだった。だが、ひ弱な都会っ子だった純もその辛さに耐えていける強さを身につけていた…。

引用元 BSフジ

五郎が作った新しい丸太小屋での初めての夜。

純は夢を見ました。

まだ令子が生きていて、令子に手紙を書く夢です。

夢の中で、この1年が語られました。

秋にはじまり、厳しい冬
おかあさんのやってきた春
新しい出会いの夏、そして再び秋
雪が降る前にはじまったこの物語は
雪が降る前に終わる。

純は自分や蛍がどれだけ成長したか、誇らしげに書き、富良野はしゃれたものはないが、素晴らしい人々のいる町だと。

いつでもいるから、母に遊びに来てほしいと綴ります。

蛍が見つけた母の書きかけの手紙には、富良野は空がきれいだと書いてあり、純はこう続けます。

母が見たときのように、今日も雲がきれいだ。いつも蛍と一緒に、母が見た雲を探している

おわり  

【北の国から】キャスト出演者

黒板五郎:田中邦衛

主人公。富良野から集団就職で上京し、令子と結婚。子どもと4人で暮らしていたが、令子の不倫をきっかけに純と蛍を連れて富良野に戻る。
廃品で家を建築したり、電気や水道も自分で引く。
令子と正式に離婚する。

黒板純:吉岡秀隆

五郎の長男で、第1話では小学4年生。都会っ子で理屈っぽい。
母親っ子で当初は東京に帰りたがっていたが、母が病気で上京したときには、富良野を恋しく思うように。
気弱で傷つきやすいのに、おしゃべり。マシンを分解したがるので「ペンチ」というあだ名がある。

黒板蛍:中嶋朋子

五郎の長女。第1話では小学2年生。父親っ子で母が発病しても上京しなかった。
純真で家族思い。キツネに餌付けをする。

宮前雪子:竹下景子

令子の腹違いの妹。純と蛍は小さい時からなついている。
五郎たちが富良野に立ったあと、令子のことを責める。
自身も不倫に悩んでいて、五郎たちを頼って富良野で同居をするようになり、家事を引き受ける。

北村草太:岩城滉一

富良野共同牧場で働いていて、純や蛍から「草太兄ちゃん」と慕われている。黒板家を家族のように思っている。
趣味はボクシングとバイクで、女癖が悪い。

木谷凉子:原田美枝子

純と蛍が通う、中ノ沢分校の教師。都会的な雰囲気で純が憧れる。
UFOと交信ができるといい、蛍を連れてUFO見物に行くが、帰りが遅くなり警察沙汰になってしまう。

北村清吉:大滝秀治

五郎の従兄にあたり、草太の父親。共同牧場を経営している。
普段は寡黙だが、ときに説得力のある発言をする。

中畑和夫:地井武男

五郎の同級生で親友。純と蛍からも「中畑のおじさん」と慕われている。
黒板家を何かと心配し、家族ぐるみの付き合いをしている。
明るくてお調子者。

黒板(宮前)令子:いしだあゆみ

五郎の元妻で、純と蛍の母親。美容院を経営している。同級生との不倫が原因で五郎と離婚。
その後病死するが、正式な原因はわかっていない。

まとめ

フジテレビ系で1981年から放送された名作「北の国から」が地上波で再放送されます!

関東ローカルになりますが、放送日程は以下になります。

第1話:8月11日(月・祝)14:48~15:45
第2話:8月12日(火)14:48~15:45
第3話:8月13日(水)14:48~15:45
第4話:8月15日(金)14:48~15:45
第5話・第6話:8月18日(月)13:50~15:45
第7話・第8話:8月19日(火)13:50~15:45
第9話・第10話:8月20日(水)13:50~15:45
第11話・第12話:8月21日(木)13:50~15:45
第13話・第14話:8月22日(金)13:50~15:45

第15話・第16話:8月25日(月)13:50~15:45
第17話・第18話:8月26日(火)13:50~15:45
第19話・第20話:8月27日(水)13:50~15:45
第21話・第22話:8月28日(木)13:50~15:45
第23話・第24話:8月29日(金)13:50~15:45

東京から故郷の富良野へ移住した黒岩五郎と、その子ども、純と蛍。

電気や水道もない家からスタートし、大自然や周囲の人たちの愛情に囲まれ、ふたりの子どもたちは大きく成長していきます。

都市と地方の価値観の違い、親子の絆、そして人間の強さと弱さを浮かび上がらせた、珠玉の名作です。

原作はなく、90歳にして現役の倉本聰さんによるオリジナル作品。

倉本聰さんは ドラマ『前略おふくろ様』シリーズ『優しい時間』や、映画 『駅 STATION』などの脚本家。

近年でも『やすらぎの郷』や、映画『海の沈黙』を手がけました。

主演は今は亡き田中邦衛さん。二人の子どもを吉岡秀隆さん、中嶋朋子さんが演じました。

二人の母親を今年お亡くなりになったいしだあゆみさんが。その妹を竹下景子さん。

ほかには原田美枝子さん、地井武男さん、岩城滉一さん、大滝秀治さんなどの豪華すぎるキャストが登場しました。

放送をご覧になれる地域の方は、<ハッピーアワー>夏・特別企画第5弾『北の国から』をお楽しみください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次