朝ドラ「ブラッサム」で、珠(石橋静河)がおなかの赤ちゃんを亡くす悲しい展開があり、話題になっています。
珠にはモデルがいて、それが作家の宇野千代(うの・ちよ)さんです。
第7週では、珠がお医者さんからつらい言葉を告げられる場面も描かれます。
「宇野千代さんも同じだったの?」「原因は何だったの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
今回は、ドラマのネタバレと、宇野千代さんの流産・死産の史実、不育症や不妊の可能性についてまとめてご紹介します。
ブラッサム 珠の流産ネタバレ
珠が妊娠7か月で流産する悲しい展開
宇野千代(うの・ちよ)さんをモデルにした主人公の珠は、東京で保(金子大地)と恋人になり、赤ちゃんを授かりました。
札幌行きも決まり、母親になる日を楽しみにしていた第6週。
ところが、妊娠7か月をすぎたころに、珠をはげしい腹痛がおそいます。
赤ちゃんは早く生まれてしまい、助かりませんでした。
作りかけの肌着を見つけて、自分を責めて泣く珠の姿に、胸が苦しくなった方も多かったようです。
https://twitter.com/annomiyu/status/2119024176401109305今、土曜の一週間の総集編観たけど…
やっぱり今週は珠の心情の変化も
話の展開も激動過ぎだったね~😩妊娠発覚→結婚→流産→北海道移住→
北海道の生活に慣れる→予告で新たな不穏…これが1週間5話たったの1時間15分で
展開されたんやもんな~😅#ブラッサム— どらこびと@🐲⚾🐨 (@dorakobito_0125) November 8, 2026
第6週のくわしいネタバレは、以下の記事にまとめています。
札幌で少しずつ笑顔を取りもどす
保は大学をやめて、珠と札幌で新しいくらしを始めました。
仕立ての仕事が評判になり、珠は少しずつ元気になっていきます。
頼母子講で大金も手にした2人は、家を買おうと考えはじめ、ようやく子どもの話もできるようになりました。
第7週ネタバレ「元気な赤ちゃんは望みが薄い」
しかし、第7週でふたたび試練がやってきます。
浪江(杉田かおる)に念のためにとすすめられた助産院へ行くと、お医者さんから思いもしないことを告げられるのです。
朝ドラ #ブラッサム 次週予告🌸
『第7週』11/9(月)〜11/13(金)放送
❝あばく、書く❞📱『第6週』の本編とダイジェストはNHK ONEで配信中https://t.co/rAkB0N7SIh#石橋静河 pic.twitter.com/XkzVkbaECs
— 朝ドラ「ブラッサム」公式 (@asadora_bk_nhk) November 8, 2026
その夜、珠は保に打ち明けます。
珠の体では、元気な赤ちゃんが生まれる望みは薄いというのです。
もうあんな思いはしたくないと泣く珠。
保は「つらかったのう」と寄りそい、子どものことはあきらめるしかないと受け止めます。
このあと珠は、仕立ての仕事に身が入らなくなってしまいました。
そんなときに新聞で見つけたのが、新人小説の募集です。
物語はここから、珠が小説家として大きく動き出していきます。
宇野千代の流産の原因は不育症だった?史実まとめ
では、宇野千代さんの場合はどうだったのでしょうか。
藤村忠と夫婦だったころに何度も赤ちゃんを亡くした
史実の宇野千代さんも、2番目の夫・藤村忠さんと夫婦だったころに、何度も赤ちゃんを亡くしています。
亡くした数は、出どころによって分かれています。
- 6人:1983年の『婦人公論』で、瀬戸内寂聴さんとの対談で語ったと紹介されている数
- 5人:札幌時代を取り上げた記事によるもの(妊娠5回のうち流産が4回、もう1回は誕生した日に死亡)
いずれにしても、5回以上の妊娠で、1人も育たなかったことになります。
SNSでも、この史実にふれる声がありました。
この笑顔からのー「出奔」。史実的には六度の流産・死産があって心身共に疲弊していた。だから珠やんを僕は責めない。#ブラッサム #ブラッサム絵 pic.twitter.com/p0hUgAyvxA
— 光秀(大河ドラマ・日本史・PC技術画) (@shoyo777) November 7, 2026
史実のくわしい内容は、以下の記事でまとめています。
本人は「骨盤が小さいから」と語っていた
原因について、本人はどう考えていたのでしょうか。
同じ対談の中で、宇野千代さんは、自分は骨盤が小さいので赤ちゃんがおなかで大きく育たず、7か月くらいまでに生まれてしまう、という意味のことを話していたそうです。
ドラマの珠が7か月で赤ちゃんを亡くす設定は、この話と重なります。
ただし、これは本人の話として伝わっているものです。
お医者さんの診断として残っているものは、調べた範囲では見つかりませんでした。
不育症とは?
ここで気になるのが「不育症(ふいくしょう)」です。
さいたま市のホームページでは、不育症を次のように説明しています。
- 妊娠はできるものの、流産や死産、生まれて1週間以内に赤ちゃんを亡くすことを、2回以上くり返す状態
- 半分以上は、原因がわからない流産
- わかる原因には、子宮の形、甲状腺のはたらき、染色体、血を固めるはたらきの異常などがある
「妊娠できない」のではなく、「妊娠はするけれど、赤ちゃんが育ちにくい」状態のことなんですね。
不妊とのちがいは?
いっぽうの「不妊」は、妊娠を望む健康な男女が、一定の期間(一般的には1年ほど)妊娠しない状態をいいます。
宇野千代さんは、何度も妊娠しています。
そのため、藤村忠さんと夫婦だったころは、「妊娠しにくい」という意味の不妊には、あまり当てはまらないように見えます。
ただ、その後の体の状態までは記録がなく、妊娠しにくくなっていた時期があった可能性も、ないとは言い切れません。
宇野千代は不育症だった可能性はある?
何度も赤ちゃんを亡くしたという史実だけを見ると、今でいう不育症に当てはまる可能性はありそうです。
「2回以上くり返す」という説明に、合っているからです。
もちろん、100年以上前のことで、宇野千代さんが不育症と診断されたわけではありません。
検査の記録もないので、本当の原因はわかりません。
本人が語った骨盤の話も、さきほどの不育症の原因の例には入っていません。
なお、さいたま市のホームページによると、今は不育症の外来を受診した方の約80%以上が出産に至っていると報告されているそうです。
大正時代とは、まったく状況がちがうんですね。
ブラッサムの医師の言葉は実話?ドラマと史実のちがい
史実で医師に言われたかはわからない
ドラマのように、宇野千代さんがお医者さんから「元気な赤ちゃんは望みが薄い」と言われたのかどうか。
これについては、調べた範囲では確認できませんでした。
宇野千代さんは、自伝的な作品『生きて行く私』でも、流産や死産についてはほとんど書いていないといわれています。
この場面は、本人が語った「育たない体」という話をもとに、ドラマで作られた可能性もありそうです。
ドラマと史実のちがいは?
ドラマと史実を並べてみましょう。
- ドラマ:結婚する前に妊娠し、亡くす赤ちゃんは1人
- 史実:藤村忠さんと結婚して夫婦だったころに、5〜6人ともいわれる赤ちゃんを亡くした
- ドラマ:助産院で、お医者さんから体のことを告げられる
- 史実:本人が対談で「骨盤が小さい」と語った(医師に言われたかは不明)
何度もくり返された悲しみを、ドラマでは1つの流れにまとめて描いているようです。
悲しみのあとに書いた小説で作家の道へ
史実の宇野千代さんも、札幌で仕立ての仕事をしながら小説を書き、『脂粉の顔』で懸賞小説の1等に選ばれます。
ここは、ドラマの珠と同じ流れです。
宇野千代さんが札幌へ行った理由や、仕立ての話は、以下の記事でまとめています。
宇野千代さんは、そのあと98歳まで書き続けました。
子どもを育てることはかないませんでしたが、たくさんの作品を世に送り出した人生でした。
つらい経験をした珠が、どんな小説を書いていくのかにも注目です。
連続テレビ小説「#ブラッサム 」主題歌ができるまで#石橋静河 と #YOASOBI が初対談!YOASOBIが主題歌「咲き誇れ」に込めた思いとは?サプライズに石橋が思わず涙する場面も…
📺3日(火) 午前8:15 [NHK総合]https://t.co/67dA28RdTp pic.twitter.com/L7s39LAW0R
— NHK大阪放送局 ブラッサム放送中! (@nhk_osaka_JOBK) October 29, 2026