朝ドラ「ブラッサム」の第6週で、札幌での新生活を始めた珠(石橋静河)と保(金子大地)。2人が頼母子講(たのもしこう)のくじに当たり、「千円」という大金を手にするネタバレが気になっている方も多いようです。
「大正時代の千円は、今ならいくらくらいなの?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
今回は、珠と保が千円を手にするまでのネタバレと、千円の今の価値、そして珠のモデル・宇野千代(うの・ちよ)さんの史実についてご紹介します。
ブラッサム 珠と保が頼母子講で千円を当てる
札幌でまず頼母子講をすすめられる
東京をあとにした珠と保が、第6週から暮らしはじめるのは北海道・札幌です。
https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/2117396335477621162札幌に着いた日の夜、親せきの木村正吾(三宅弘城)の家で、妻の浪江(杉田かおる)が夕飯を用意して2人を迎えてくれます。
そこで正吾が紹介したのが、近所の人たちが少しずつお金を出し合い、半年に一度、誰かがまとめて受け取る「頼母子講」でした。
北海道に行くということは、文学から遠ざかるということ。
本郷の町で文学を通じて出会った人たちとの時間は、珠にとってかけがえのないものでした。📱#ブラッサム はNHK ONEで配信中https://t.co/AOKMHtyrAD
石橋静河 北野秀気 川島潤哉 pic.twitter.com/kO9B3uVmJV
— 朝ドラ「ブラッサム」公式 (@asadora_bk_nhk) November 3, 2026
頼母子講がどんなしくみなのかは、この記事で説明しています。
ブラッサム 頼母子講のネタバレは驚きの展開に!
くじに当たって千円が舞いこむ
仕立ての仕事も評判になり、少しずつ元気を取りもどしていく珠。
そんな札幌での初めての冬に、2人のもとへ思いがけない幸運が舞いこみます。
珠と保は頼母子講のくじを引き当て、千円という大金を手にするのです。
ガイド本では、第6週のあらすじが千円の場面でしめくくられています。
放送でも、11月6日(金)の第30回の終わりに出てくるのではないかと思われます。
保を演じる金子大地さんは、番組のSNSでも紹介されています。
https://twitter.com/nhk_musicjp/status/2115367969580855579珠を演じる石橋静河さんも、番組のSNSで紹介されています。
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📺3日(火) 午前8:15 [NHK総合]https://t.co/67dA28RdTp pic.twitter.com/L7s39LAW0R
— NHK大阪放送局 ブラッサム放送中! (@nhk_osaka_JOBK) October 29, 2026
千円を手にした2人はどうなる?
くじに当たってから3か月、1920年(大正9年)5月になっても、
2人は大金の使いみちを決められずにいました。
そんなある晩、珠は保に「ずっとここにおりたい」と打ち明け、自分たちの家がほしいと話します。
2人は千円で札幌に家を買おうと決め、家探しを始めますが、思わぬ展開が待っています。
このあとの展開は、次の記事に書いています。
ブラッサム 頼母子講のネタバレは驚きの展開に!
ブラッサム1000円はいくら?価値は今の何円?
物の値段でくらべると、1000円(千円)は今の約55万〜60万円
百年前のお金を今の金額に直すのは、実のところ正確にはできません。
値上がりする物とそうでない物があるためです。
目安としては、日本銀行が公開している「企業物価指数」(会社どうしで売り買いする物の値段の動き)が使えます。
大正から令和までの数字がそろっていて、今回は次の3つを使います。
- 大正8年(1919年):1.526
- 大正9年(1920年):1.678
- 令和7年(2025年):912.9
(昭和9〜11年の平均を1とした数字)
この数字から計算すると、千円は次のようになります。
- 大正8年の千円 → 今のおよそ60万円
- 大正9年の千円 → 今のおよそ54万円
物の値段だけでくらべると、千円は今の55万〜60万円ほどになります。
とはいえ、これは「物の値段」だけを追った数字です。
当時はお給料も今よりずっと低かったので、実際のくらしの感覚では、千円はもっと重い金額だったはずです。
当時のお給料でくらべると、千円は今の360万〜500万円
次に、当時の働く人のお給料とくらべてみます。
全国町村会のコラムでは、大正9年(1920年)の小学校の先生の初任給が月40円〜55円とされています。
千円は、その18か月〜25か月分にあたります。
つまり千円は、小学校の先生の1年半〜2年分ほどのお給料だったのです。
今の初任給を月20万円と置くと、18〜25か月分は360万円〜500万円ほどです。
お給料の感覚でくらべると、千円は今の360万〜500万円ほどにあたると考えられます。
なお、小学校の先生の初任給は、大正7年(1918年)には月12円〜20円でした。
2年のあいだに3倍近くに上がっていて、第一次世界大戦のあとで物価やお給料が大きく動いた時代だったことがわかります。
千円は総理大臣の月給と同じ
同じコラムには、当時の総理大臣の月給が1,000円だったと書かれています。
珠と保は、総理大臣のひと月分のお給料と同じ額を、頼母子講で一度に手にするのです。
また、このころの町村の1年間の予算は4千円〜5千円ほどのところが多く、1万円ならば大きな町村といわれていたそうです。
千円は、小さな町や村の1年分の予算の、5分の1から4分の1にあたる金額でした。
50銭のチップなら2000回分
珠が西洋レストラン「悠樂軒」で、黒崎たちからもらった50銭のチップを覚えているでしょうか。
https://twitter.com/asadora_bk_nhk/status/2113412585672622352千円は、その50銭のチップを2000回もらった金額と同じです。
50銭のチップが今のいくらにあたるかは、この記事にあります。
ブラッサム 50銭のチップは現在の日本円でいくら?
さらに、のちに珠が新聞の懸賞小説で1等をとったときの賞金は200円でした。
千円は、その賞金の5倍にもあたります。
東京で必死に働いて手にした50銭、懸賞小説の賞金200円とくらべても、頼母子講の千円がどれほど大きな金額かがわかりますね。
ブラッサムの千円は史実?宇野千代も頼母子講で当たった
宇野千代も札幌で頼母子講の仲間入り
珠のモデル・宇野千代さんも、夫の藤村忠(ふじむら・ただし)さんの仕事で、北海道・札幌に住んでいました。
札幌で着物の仕立ての仕事を始めたところ、その仕事をすすめてくれた近所の男性から「頼母子講に入りませんか」と誘われます。
頼母子講は、当時の民間のお金の流れをつくる、仲間うちの助け合いのしくみでした。
史実でも数か月後にくじに当たった
宇野千代さんは、頼母子講に入って数か月後にくじに当たり、その大金で家を買っています。
選んだのは、夫の職場からは遠く、傷みも目立つ古い家でした。
それでも宇野千代さんは、「ここに最初に畳を入れよう」と想像をふくらませながら、少しずつ直していったそうです。
ただ、当たった金額が実際にいくらだったのかは、手元の資料では確かめられませんでした。
ドラマの「千円」は、ドラマの中で描かれる金額として見ていくのがよさそうです。
家を買うまでの史実は、次の記事でくわしく書いています。
宇野千代 頼母子講で当たり家を購入した史実とは?
札幌に住むことになったいきさつはこちらです。
宇野千代は北海道の札幌になぜ行ったのか?史実まとめ
まとめ
朝ドラ「ブラッサム」で、珠と保が頼母子講で当てる千円についてご紹介しました。
- 珠と保は、札幌で頼母子講に入り、第6週の最後に千円を当てる(第30回のラストごろ)
- 物の値段でくらべると、大正9年の千円は今の55万〜60万円ほど
- 当時の小学校の先生の初任給(月40円〜55円)でくらべると、千円は1年半〜2年分で、今の360万〜500万円くらい
- 千円は、当時の総理大臣の月給と同じ額で、50銭のチップ2000回分、懸賞小説の賞金200円の5倍
- 史実の宇野千代さんも、頼母子講に当たったお金で家を買っている(金額は確認できず)
「総理大臣のひと月分」と思って見ると、珠と保が手にした千円の大きさがよくわかりますね!
千円をきっかけに2人の暮らしがどう動くのか、来週からの放送も楽しみです。