宇野千代が仕立て屋をしたのは実話?【ブラッサム】

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朝ドラ「ブラッサム」第6週、新天地の札幌で、珠(石橋静河)は近所の人の着物を縫う「仕立て屋」をやります。

ヒロインの珠は、作家・宇野千代(うの・ちよ)さんという実在のモデルがいますが実話でしょうか?

今回は、珠が札幌で仕立て屋を始めるネタバレと、宇野千代さんの札幌時代の史実についてご紹介します。

目次

ブラッサム 珠が仕立て屋を札幌で始めるネタバレ

ここからは、第6週〜第7週のガイド本のあらすじをもとにしたネタバレです。
放送を楽しみにしている方は、読み進めるときにお気をつけください。

北海道・札幌で新しい暮らしが始まる

7か月で生まれた赤ちゃんを亡くした悲しみをかかえたまま、珠と保(金子大地)は札幌へ向かいます。
札幌での暮らしが描かれはじめるのは、11月5日(木)の第29回からです。

札幌で2人をむかえてくれたのは、保の母・照子のいとこの木村正吾(三宅弘城)と、妻の浪江(杉田かおる)。
住まいは、正吾があらかじめ見つけておいてくれた、ゆったりした借家です。

公式Xでは、北海道へ旅立つ珠の衣装も紹介されています。
東京を出る前に新しくした羽織に、そろいの色の別珍の足袋と襟巻きを合わせた、珠なりの寒さ対策なのだそうです。

赤ちゃんのことが、珠と保にどう描かれていくのかは、こちらの記事にまとめています。
ブラッサム 珠の妊娠と子供の今後はどうなる?ネタバレとは?

裁縫の腕を見こんだ浪江のひと言

新しい暮らしが始まってしばらくたったころ。
珠の針仕事の腕前に気づいた浪江が、ある提案をします。

「ご近所の着物を縫う仕事を、うちで始めてみたら?」というものでした。

ガイド本のあらすじでは、浪江は「みんな忙しいから、お金を払ってでも頼みたい人はいるはず」と考えます。
家の小上がりを仕事場にすれば、近所の人たちと顔見知りにもなれる――そんな浪江らしい気づかいもありました。

ひさしぶりに胸がおどるのを感じた珠は、保にも相談して、やってみることに決めます。

仕立てをすすめた浪江に、モデルはいるのでしょうか。
ブラッサム木村浪江(杉田かおる)モデルは中津井キヨ?

戸口に貼った「御仕立、繕いもの承ります」

珠は、家の戸に「御仕立、繕いもの承ります」と書いた半紙を貼り出しました。

珠の仕立ては、すみずみまでていねいで、あっという間に近所で評判になります。

第30回(11月6日・金)のころには、近所のおかみさんたちが、毎日のように珠の家に顔を出すほどになります。
気がつけば、珠の仕事場は、女性たちが集まっておしゃべりをする場所になっていました。

仕立ての仕事が珠の心を救っていた

ある晩、仕事から帰った保が見たのは、まだ針を動かしている珠の姿でした。

だれかに仕事を頼まれることで、いちばん助けられていたのは、珠自身だったのです。

珠は、浪江の古い足袋をたとえに出して、保に気持ちを話します。
破れた穴は消えなくても、しっかり繕えば、前よりも丈夫になる。自分もそうなのだ、と。

そして珠は、目に涙をうかべながら、札幌に連れてきてくれたことを保に感謝します。

赤ちゃんを亡くしたつらさから立ち直るきっかけが、仕立ての仕事だったのですね。

妊娠中のアキのために赤ちゃんの肌着を縫う

やがて、北海道に長い冬がおとずれます。

そのころ珠は、近所に住む妊娠中のアキから、持ってきた浴衣で赤ちゃんの肌着を縫ってほしいと頼まれていました。

珠は、ほかのどの仕事よりも心をこめて、その肌着を仕立てました。

自分の赤ちゃんには着せてあげられなかった肌着を、ほかの人の赤ちゃんのために縫う。
珠の胸の内を思うと、せつなくなる場面です。

そして第6週の最後には、近所の頼母子講(たのもしこう)のくじに当たり、2人は千円という大金を手にします。
千円が当たってから2人がどうするのかは、こちらでくわしくふれています。
ブラッサム 頼母子講のネタバレは驚きの展開に!

第7週 仕立てから小説の道へ

1920年(大正9年)の5月。
千円の使い道に迷っていた2人は、この街に家をかまえて子育てをしようと心を決めます。

しかし、浪江にすすめられて行った助産院で、珠は「元気な子を授かるのは望みがうすい」と知らされます。

このときから、あれほど打ちこんでいた針仕事にも、珠は気持ちが入らなくなります。

そんな12月のある朝、珠は新聞にのっていた新人小説の募集に目をとめます。
悠樂軒ですごした東京での日々を思い出し、珠はふたたび筆をとることに。

家のことや仕立ての仕事のあいまに原稿を書きつづけ、珠は作家への道を歩きはじめるのです。

宇野千代が仕立て屋をしたのは実話?

宇野千代も札幌で仕立て屋をしていた

じつは、宇野千代さんも、札幌で着物の仕立ての仕事をしていました。珠の仕立て屋は、実話をもとにした話なのです。

札幌に住むことになったのは、2番目の夫・藤村忠(ふじむら・ただし)さんの就職先が、札幌にある北海道拓殖銀行だったからです。
この藤村忠さんが、ドラマの保のモデルとされる人です。

ブラッサム木村保(たもつ)のモデルは藤村忠!元夫の弟で驚きの結婚!?

10万人ほどが暮らす、まだ開拓の勢いの残る札幌で、2人は忠さんの勤め先から歩いて5分ほどのところにある家の「離れ」を借りて暮らしはじめました。

札幌行きが決まるまでのいきさつは、こちらをどうぞ。
宇野千代は北海道の札幌になぜ行ったのか?史実まとめ

きっかけは近所の男性からのさそい

仕立ての仕事を始めたきっかけは、近所の男性のひと言でした。

「着物を縫う仕事をやってみませんか」と、その男性がもちかけたのです。

宇野千代さんは、女学校のころに裁縫の実習を受けていました。
ためしに着物を1枚縫ってみたところ、そこから仕立ての注文が次々と入るようになったそうです。

近所でついたあだ名は「仕立屋の姐さん」

注文はとぎれることがなく、宇野千代さんは近所の人たちから「仕立屋の姐さん」とまでよばれるようになります。

ドラマで珠の仕立てがたちまち評判になるのは、この史実と重なっていますね。

仕立てでかせいだお金が頼母子講に

仕立ての仕事をすすめてくれた男性は、そのあと、こんな話も持ちかけてきました。

仕立てでかせいだお金をもとに、頼母子講の仲間にならないか、というさそいです。

この話に乗った宇野千代さんは、入ってほんの数か月で、くじを引き当てました。
仕立ての仕事でためたお金が、頼母子講を通して、家を手に入れることにつながっていったのです。

宇野千代さんが頼母子講で家を買った史実は、こちらでくわしくご紹介しています。
宇野千代 頼母子講で当たり家を購入した史実とは?

冬の北海道では仕立ての仕事がむずかしかった

仕立ての仕事は、縫いあがった着物をお客さんの家まで届けに行かなければなりません。

北海道の冬は長く、寒さもきびしいものです。
雪の中を着物を持って出歩くことを考えると、冬のあいだも仕立ての仕事を続けるのはむずかしいことでした。

そこで宇野千代さんは、冬でもできるほかの仕事はないかと考えます。
そのときに思いついたのが、小説でした。

宇野千代さんは、新聞『時事新報』の懸賞小説の募集を知り、『脂粉の顔』という小説を書き上げて応募します。

入選のあとは針を置いて書くことに専念

応募作はおよそ3000作。
その中から『脂粉の顔』が1等に選ばれ、1921年(大正10年)1月21日付の時事新報で発表されました。

賞金は200円で、「自分は小説が書ける」という自信を持った宇野千代さん。
それからの宇野千代さんは、着物の注文をことわり、朝から晩まで原稿に向かうようになったそうです。

「仕立屋の姐さん」から作家へ。
宇野千代さんの人生が大きく動いたのは、この札幌の冬だったのです。

ブラッサムの仕立て屋と史実の同じところ・ちがうところ

同じところ

ドラマと史実で重なっているのは、次のようなところです。

  • 北の街・札幌で、近所の着物を縫う仕事を始める
  • ていねいな仕事ぶりで、近所の評判になる
  • 頼母子講に入り、くじに当たる
  • 仕立ての仕事から、懸賞小説へと進んでいく

仕立て屋から作家になるまでの大きな流れは、史実どおりといえそうです。

ちがうところ① 仕立てをすすめた人

ドラマで珠に仕立ての仕事をすすめるのは浪江ですが、史実で宇野千代さんに声をかけたのは近所の男性でした。

頼母子講に誘ったのも、史実では同じ近所の男性です。
ドラマでは、こうした役目が浪江ひとりにまとめられています。

ちがうところ② 仕立ての仕事をはなれる理由

ドラマでは、子供を授かる望みがうすいと知ったことが、珠が針を置くきっかけになります。

いっぽう史実の宇野千代さんは、冬に着物を届けて回るのがむずかしく、冬でもできる仕事として小説を考えたのがはじまりでした。

ドラマでは、仕立ての仕事が「悲しみから立ち直るきっかけ」として、よりていねいに描かれているのが特ちょうですね。

まとめ

朝ドラ「ブラッサム」で珠が始める仕立て屋のネタバレと、宇野千代さんの史実についてご紹介しました。

  • 珠は札幌で、浪江のすすめで着物の仕立てを始め、近所で評判になる(第30回ごろ)
  • 仕立ての仕事は、赤ちゃんを亡くした珠の心を救っていた
  • 第7週、子供をのぞめない体だとわかり、珠は仕立てに身が入らなくなり、小説を書きはじめる
  • 宇野千代さんも札幌で仕立ての仕事をして、「仕立屋の姐さん」とよばれていた(実話)
  • 史実で仕立てをすすめたのは近所の男性で、冬に続けにくいことから小説へ進んだ
  • 『脂粉の顔』が1等に選ばれてからは、仕立ての仕事を受けずに小説を書きつづけた

針仕事で心をつくろいなおした珠が、これからどんな作家になっていくのか、楽しみですね。

札幌で2人を支えた正吾にも、モデルと考えられる人物がいます。
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