吉川晃司(きっかわこうじさん)主演のフジテレビの火曜ドラマ「探偵由利麟太郎(たんていゆりりんたろう)」が2020年6月からスタートしました!
金田一耕助シリーズでおなじみの横溝正史(よこみぞせいし)の小説が原作となっていますが、さすが横溝正史ワールド、奇妙な事件、おどろおどろしい展開に第1話でも恐怖したと思います。
そして6月23日放送の「探偵由利麟太郎」第2話は「憑かれた女(つかれたおんな)」なのですが・・・原作小説を読んだのですが第1話の花髑髏(はなどくろ)を上回る恐怖を与えること間違いなしのホラー満載ストーリーです。
この「憑かれた女」は恐ろしいものに「取り憑かれた女」が主人公なのですが、この女性の周囲で残忍な殺人が起きてしまいます。
今回はドラマ「由利麟太郎(ゆりりんたろう)」第2話の「憑かれた女」の原作のネタバレのあらすじを結末までご紹介していきます。
犯人や真相、ラストまでネタバレするので、知りたくない人は閲覧注意です。
また原作小説のネタバレですので、ドラマ版のあらすじと異なる場合もあります。ご了承ください。
また以下の記事に、2話のゲストキャストの紹介をまとめてあります。
追記!ドラマ版と原作の犯人が異なる衝撃の展開でしたので、追記しました!
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ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女(つかれたおんな)」のネタバレは?
まずは、ドラマ版の「憑かれた女」のあらすじ予告をご紹介します。
祇園のクラブでホステスとして働く吉岡エマ(水上京香)は、近ごろ得体の知れない“黒い影”に襲われる悪夢に悩まされていた。店にいるときも部屋で休んでいるときも、恋人の五月翔太(赤楚衛二)の腕の中にいるときでさえも、“黒い影”は突如目の前に現れ、そのたびにエマを恐怖に陥れていた。心をむしばまれたエマは、やがて何かにつかれたように意味不明な言動を繰り返し、天井から切り落とされた女の腕が落ちてくる幻覚まで見るように。五月はそんなエマを心配するが、一方で、五月の元恋人で同じホステスの神崎美沙子は、気味が悪いとエマを激しく敵視する。
その頃、学生時代の旧友でミステリー同好会の仲間だった井出圭一(尾上寛之)と会っていた俊助(志尊淳)は、道端で放心状態のエマに遭遇する。井出が店の常連客だと知ったエマは、突然「女性の死体を見た」と言い出し、聞けば、ドラマのオーディションで連れていかれた洋館で、バスタブの中で死んでいる美沙子を見たという。しかし、日ごろから幻覚に悩まされていたエマは、それが現実だという確証が持てない。
真相を確かめるべく由利(吉川晃司)に助けを求めた俊助は、早速洋館の場所を突き止めるが、そこには死体どころか殺人が行われた痕跡も見当たらない。さらに翌日には美沙子が店に来たとママの梶原絹江(山口香緒里)が証言。やはりエマの幻覚だったのか——。そう思った矢先、エマが見たという凄惨(せいさん)な光景、洋館のバスタブから美沙子の死体が発見される……!
引用元:https://www.ktv.jp/yuri/story/
悪夢に悩まされているエマ。
そんなエマの悪夢通り、なんと美女の遺体が発見!?
そこには驚きの真相が隠されていました。
探偵由利麟太郎2話の原作「憑かれた女(つかれたおんな)」とは?
原作は1933年「大衆倶楽部」の10月~12月号に掲載された「憑かれた女」。
文庫本も発売されており、電子書籍で見ることが可能です!
第1話の「花髑髏」同様に、原作小説とドラマの内容が大幅に変わってくる可能性も高いので、是非原作小説版も見てほしいと思います。
探偵由利麟太郎2話「憑かれた女」のゲストキャスト主要人物は
それでは「憑かれた女」のゲストキャストをご紹介します。
吉岡エマ 演:水上京香
悪夢に悩まされるホステス役
神崎美沙子 演:柳ゆり菜
エマの妄想通りに、殺害されてしまうホステス役
五月翔太 演:赤楚衛二
エマの恋人。殺された美沙子の元恋人でもある。
井出圭一 演:尾上寛之
エマが働くお店の常連客
梶原絹江 演:山口香緒里
エマの働くお店のママ
以降で「憑かれた女」の詳しい原作のネタバレをご紹介していきます。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作①恐ろしい悪夢に悩まされるエマ
探偵由利麟太郎ネタバレ原作!あらすじキャスト【横溝正史作品】
エマ(水上京香)は、混血児の美しい17歳のホステス。長い間、神経衰弱な悪夢に悩まされていました。
夜中に目が覚めると、部屋の壁に眉毛のに目や手や足がバラバラになった死体のような妄想が見えるようになります。
そんな悪夢のような幻想を紛らわせるために、毎日酒を大量に飲んでしまい、更に病気をこじらせてしまっていました。
そのため、仕事もずっとできない状態で、思いを寄せている五月(赤楚衛二)に頼んで、ホステスをしているお店のママにお金を借りたりする事態でした。
ちなみに五月は美沙子(柳ゆり菜)と付き合っていました。
しかし五月はエマにもやさしくしていたことから、美沙子はエマに敵意をむき出し、嫌な言動を続けていました。
もちろんエマも美沙子のことが嫌いでした。
そんな中、エマ子は海岸で遊んでみた美沙子が赤い水着姿で血まみれの恐ろしい幻想を見てしまい、恐怖します。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作②外人の男に洋館に連れていかれ・・・
エマは、働いているお店のアザミ酒場のママ(山口香緒里)に会いに行きます。
お金を借りたお礼をしに行ったのですが、働くことができないエマにお金が必要ならば・・・ということで、金持ちの外人の男を紹介されます。
エマは、時々、ママから男を紹介されてお金をもらっていました。
この外人の男は、長い間エマを探しまわっていて、ママに大金を渡し、エマが姿を現したら教えるように言われていました。
最初は躊躇したエマでしたが、お金目的で外人にやとわれた運転手についていきます。
その運転手は、酔っぱらったエマ子に目隠しをして足を縛って、車に乗せます。おそらくどこに連れていくのか?素性などを知られたくないのか?
そして、ある洋館に到着し、目隠しが外されたエマ。
その中に入っていくと、真夏にもかかわらず暖炉に火が付いていて、強烈な芳香がしました。
嫌な予感がするエマ。そしてあることに気付きます。
なんと・・・女の片腕が暖炉で燃やされていました。
そして洋館の更に奥を見ると、浴槽があり、そこに横たわる若い女性の死体を発見したエマは恐怖に震えます。
これは、現実?妄想!?自分は本当に気がおかしくなったのだろうか?
そしてやっと黒いメガネで顔中黒ひげだらけの外人が姿を現します。
これは・・・自分もこの死体となった
女性たちと同じ目にあってしまうと思い、どうにか逃げようと、相手を挑発しないように、やりすごそうとします。
その外人はニヤニヤと笑いながらエマに
「大丈夫、あなたはあんな目に合わせます。」
「私は美しい女が好きです。しかし飽きたら壊してしまう。」
「古いおもちゃはみんなこの暖炉で焼いてしまうのです。誰もこの事を知りません。」
と言う外人。ひぇーーーこれって、絶対エマも同じように殺されるパターン(+o+)
エマは必死に逃げようとしたが、外人が上から覆いかぶさってきました。しかし・・・意識が遠のきました。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作③エマが小説作家の井出江南に遭遇
エマ子が意識を取り戻すと、洋館ではなく、彼女が住んでいる渋谷区のアパートの近く。しかも、もう朝になっていました。
そして目の前にいたのは同じアパートに住む井出江南(尾上寛之)。自称ですが探偵小説作家のお金持ちのお坊ちゃまです。
井出がエマが野原に寝ていたことに気付いたとのこと。
そしてエマは井出に今まであったことを話しました。
しかし、不思議なことに、この日からエマの病状は良くなり、体調も回復して、妄想を見ることもなくなりました。
そして経験したことが夢だったのか??と思うようになり、警察に昨晩の洋館での出来事も届けませんでした。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作④美沙子が行方不明
探偵由利麟太郎ネタバレ原作!あらすじキャスト【横溝正史作品】
エマは洋館で美沙子の持っている耳飾りと似ている耳飾りを拾っていました。
そしてエマが洋館に行った日の数日後の8月26日に、やっとアザミのママの元を訪ねます。ママは外人と姿を消した後、しばらく姿を見せなかったエマを心配していました。
そして外人に連れられて行った洋館であった出来事をママに話します。
そして美沙子のことを聞くと、ママが美沙子ここ数日見かけていないと言います。
そして耳飾りを見たママは「これは美沙子の耳飾りに間違いないわ」と言います。
そうなると、美沙子も外人の洋館に行ったことになります。ということは、やっぱり浴槽で見た遺体は美沙子のもので幻想ではなかった??
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作⑤再び洋館に行くと美沙子の死体発見
エマは再び、井手江南と遭遇します。井手江南はエマから洋館での出来事を聞き、エマの話を手掛かりに、洋館の場所を探し当てていました。
エマは車に乗っているとき、目隠しから少しだけ「羽田歯科医」の看板と「自動電話」が見えたのですが、これらをヒントに探し当てたとのこと。
エマは、怖いからと行くのを嫌がりました。しかし、井手江南が強引に、エマを連れて洋館に行きます。
洋館につくと、やはりエマが見た通り、洋館の中には、暖炉あり・・・なんと女の腕が燃やされていました!!!
やっぱり夢や妄想でなかったんですね。
そして・・・浴場のドアをあけると、浴槽に女の死体を発見するのでした。その遺体は美沙子のものでした。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作⑥美沙子殺害容疑者は五月
由利麟太郎で骨董品店主の波田聡美役のどんぐりの年齢は何歳?出演作品は?
さすがに警察に通報した2人。美沙子の死亡推定日時の8月26日の夕方から真夜中でした。
エマが最初に洋館に行った日が、8月22日なので、8月22日に見た死体は美沙子のものではないことがわかりました。
エマは8月22日に、洋館で美沙子の耳飾りを拾ったことから、遺体が美沙子だと思ったと警察に証言しました。
そして警察は美沙子殺害の容疑者として五月を追っていました。美沙子とトラブルになり、五月が「(美沙子を)殺してやる」と言っていた証言も得られたからでした。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作⑦第二の殺人
洋館で最初に見た女性の遺体が美沙子でなかったのは、わかりました。しかし、エマが拾った美沙子の耳飾りは???
またお店のママは日記をつけていて、日記には「8月23日、美沙子がアザミに来た。その時、耳飾りをつけていた。」と書いてありました。
どういうことなのでしょうか??
そんな中、容疑者として逃走中の五月からエマに電話が。エマは五月と待ち合わせてホテルに向かいます。
しかし、エマの電話を聞いていた、井手が警察に通報します。
そして、ホテルで五月と会えたエマ子。しかし警察が駆けつけて、に捕まりそうになります。
しかし、五月はどうにか警察をかわして逃亡します。
そんな逃走劇の中・・・ちょうどエマの前に来た車に飛び乗ってしまいます。
車の運転席を見ると・・・なんとあの外人の男でした。
エマは堪忍して、再び目隠しをされ、洋館に連れていかれます。
そして洋館に到着すると・・・なんとまたしても女の死体が。それは、なんとお店のママの死体でした。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ⑧原作由利麟太郎登場!
原作では、やっとここで、由利麟太郎が登場して、事件の解決に乗り出します。私も原作小説を読んでいるとき、いつ出てくるだよーーと思っていたのですが(笑)原作ではかなり後半に登場!しかし、ドラマでは、設定がかわり早めに登場すると思います。
警察も不可解な事件を解決できずに、頭を悩ましていました。
洋館でエマがママを発見した後、エマはそのまま薬で眠らされていて、市民の通報により警察がかけつけ、眠っているエマを発見します。
そして暖炉には女性の脚が燃えていました。
そして・・・一緒にいたはずの井手江南ですが、洋館の押し入れに隠れているところを発見されます。
そして由利麟太郎は一連の事件を整理し・・・ある結論にたどり着きます。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作⑨井手江南の驚きの悪事
エマの長い間苦しめられてきた悪夢は・・・なんと井手江南が作り出したものでした。
井手は金持ちのお坊ちゃま。それゆえ、お金があったことから過去に映画の撮影をしていました。
その映画の主人公は・・・なんとエマが見た外国人とそっくり!?そう・・・なんとエマを洋館に連れていった外人は、井手江南が過去に映画撮影したときの小道具を使って変装したのでした。
また、映画のセットは、洋館の見た目と同じものでした。
そう・・・なんとエマが1か所だと思っていた洋館ですが、なんと東京に2つ存在しました。
エマが変装した井手江南連れ込まれた洋館は、井手江南が映画撮影で使用したセットの方でした。
そして由利麟太郎と助手の三津木俊助は、井手江南の部屋に潜入し、驚きのものを発見します。
なんと井手江南の部屋に映写機がありました。
そしてその映写機を使って、エマの部屋の壁に、恐ろしい映像が映していたんです。
そう・・・なんエマの見ていた恐ろしい幻想は、井手江南の流していた映像だったのです。
いたずら心で、映像を使ってエマに妄想を見せ、病にしてしまった井手江南。
しかし、井手江南はそれでは満足できずエマを洋館に連れていったのでした。
本当にひどい話です。このことで、エマは仕事もできなくなるほど、追い詰められていったのに。
しかし、井手江南はエマを驚かすいたずらをしただけで、殺人を犯していません。
エマが見た、遺体は、映画で使っていたセットでした。
では、一体だれが美沙子やママを殺害したのでしょうか?
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女」ネタバレ原作⑩犯人と驚きの動機とは?
なんと・・・真犯人はエマです。
8月22日に、井手江南が外人に変装して最初に映画の撮影セットの洋館にエマを連れて行った日に見た遺体は偽物でした。
しかし翌日の23日の朝に井手江南に遭遇したエマは、やっと今までのことが井手江南のしたいたずらであることに気付きます。
その怒りは相当なものでした。
そして井手江南に復讐をするために、井手江南の精神を崩壊させるために、どうにか洋館を探し出して殺人を決行します。
一番の目的は井手江南への復讐でしたが、元々恨みを持っていた美沙子が殺人のターゲットに選ばれたのでした。
しかし、その後、クラブのママが髪飾りの謎を日記につけていたことから、ママの証言によって、自分の犯行がバレると思い、ママを洋館で殺害しました。
そして・・・由利麟太郎と三津木俊助が洋館へ行くと、精神が崩壊し、狂ってしまった井手江南がいました。
そりゃそうです。自分では殺人を犯していないのに、2人の女性の遺体が洋館の転がっていたら、おかしくなります。そう・・・エマの復讐は成功したのでした。
しかし、井手江南がおかしくなっていた洋館の奥の浴槽では、エマと五月が死んでいました。
五月は早くからエマの犯行に気付いていました。エマを尾行し、その犯行を目撃。そしてエマを断罪のため、殺害し、自らも命を絶ったのでした。
ドラマ「由利麟太郎」2話「憑かれた女(つかれたおんな)」のネタバレは原作と犯人が違った!
ドラマ版が放送されましたので驚きのネタバレを紹介します。
原作とは同じように、エマは井手江南の作り出した映像などによって、悪夢を見せられていました。
エマが住んでいたマンションは井出江南の父親のものでした。
井出江南は、父親のマスターキーを使ってエマの部屋に入り、映像がうつしだされる仕掛けをしておいてエマに悪夢を見せていました。
そのことに気付いた麟太郎と俊助は、井出江南が持っている撮影スタジオに向かい、中に入ります。
すると、そこには、人形があり、あの大きな目玉が映し出されていました。
そして・・・なんと井出江南ががチェーンソーを片手におかしな様子。正気ではありませでした。
「僕は親父を見返してやるんだよ。僕の映画にエマを出演させるんだ」
そこには、車で何者かに連れ去られたエマが縛られた状態でした。
また行方不明になっていた、エマが働いていたお店のママが気を失っていました。
真相はこうでした。
井出江南は、エマのことが好きで、ストーカーまがいのことをしていました。
そのことを美沙子が気づき、さらにお金持ちのお坊ちゃまであることをバカにされたことで逆上、美佐子を殺害しました。
また井出江南は、父親にいつまでも子ども扱いされていることが許せなく、井出江南の父親が制作した映画をそのままリアル化したのでした。
そういう訳では、なんと原作とは違う犯人という衝撃の展開でした。
個人的には原作通り、犯人はエマの方が意外性もあり、面白かったと思うのですが、原作をそのまま再現するには、時間が足りなかったのかな?と思いました。