島村辰彦先生のモデルは実在!宇野千代との衝撃の顛末【ブラッサム】

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朝ドラ「ブラッサム」の第3週で、主人公・珠が初めて恋をする相手が、小学校の先生・島村辰彦(しまむら・たつひこ)です。
じつはこの島村辰彦には、モデルになった実在の人物がいました。

今回は、島村辰彦先生がどんな人物なのか、モデルになった宇野千代さんの“禁断の恋”の史実と、その衝撃の結末、そして演じる工藤阿須加さんについてご紹介します。

目次

ブラッサム 島村辰彦(しまむら・たつひこ)とは?小学校の先生で珠の恋の相手!?

朝ドラ「ブラッサム」とは?

「ブラッサム」は、2026年9月28日にスタートした、NHK連続テレビ小説の115作目です。
主演は石橋静河さん。

モデルは、明治・大正・昭和の時代を生きた作家・宇野千代さん(1897〜1996年)です。
原作はなく、実在の人物をモデルにしながら、登場人物の名前を一部かえて、フィクションとして大胆に描いています。

主人公の葉野珠(はの・たま)は、明治30年に山口県の岩国で生まれ、2才で実のお母さんを亡くします。
女学校を卒業したあとは代用教員として働きますが、やめさせられてしまい、ふるさとをはなれて東京へ。
小説の懸賞に応募したことがきっかけで、作家への道が開けていきます。

関東大震災や戦争、結婚と離婚、会社の倒産や借金……。
どんなにつらいときでも“幸せのかけら”を見つけて、前へ進み続けた珠の一生を描く物語です。

脚本は、朝ドラ「ブギウギ」などを書いた櫻井剛さんと、小松與志子さん。
主題歌は、YOASOBIの「咲き誇れ」です。

島村辰彦とは?小学校の先生で珠の恋の相手!?

島村辰彦は、工藤阿須加さんが演じる小学校の先生です。
珠が代用教員として働く尋常小学校に、新しくやってきた同僚の先生で、広島の師範学校を卒業し、熱い思いを持って地元・岩国にもどってきました。

島村が登場するのは、第3週「化粧と、初恋」の第13回。
新学期、自分を少しでも変えたくて、初めてお化粧をして学校へ行った珠は、教頭から「浮かれている」と注意されてしまいます。
そこにあらわれたのが島村で、「広島では、お化粧は当たり前でしたよ」と珠をかばってくれました。

島村は、勉強が苦手な子どもたちと根気強く向き合う珠の姿を、すなおにほめてくれます。
先生としての考え方が近い2人は、すぐに打ちとけ、珠は少しずつ島村にひかれていきます。

ところがその後、珠と島村の仲は学校でうわさになってしまい……。
島村は、珠の“初恋”の相手として、第3週の物語の中心になる人物です。

第3週のくわしいあらすじは、以下の記事でご紹介しています。

ブラッサム3週ネタバレあらすじ!工藤阿須加との恋の結末はどうなる?

島村辰彦先生のモデルは実在!宇野千代との衝撃の顛末とは?

島村辰彦先生のモデルは同僚の先生・玉田精磨(篠田)

島村辰彦のモデルになったのは、宇野千代さんが小学校の代用教員をしていたころに恋をした、同じ学校の男の先生です。

宇野千代さんは、この先生のことを自分の体験をもとにした小説に何度も書いています。
『生きて行く私』では「佐伯正夫」、『或る一人の女の話』では「篠田」という名前で登場します。本名は玉田精磨らしいです。
ここでは、「篠田」とよんでご紹介しますね。

色白の“美男子”に一目ぼれ

宇野千代さんが18才のころ、つとめていた小学校に、新しく若い男の先生がやってきました。
それが篠田です。

宇野千代さんはのちに、篠田のことを、色が白く、ひげのそりあとが青々とした、やさしい顔立ちの男性だったとふり返っています。
校長室で紹介されたその瞬間、宇野千代さんはひと目で好きになってしまいました。

2人は同じ2年生の担任で、篠田が甲組、宇野千代さんが乙組を受け持つことに。
はじめは、授業について2人きりで意見を交わすくらいでした。
ところが、だんだんと、学校ですませればいいような相談でも、わざわざ篠田の家をたずねるようになっていきます。

止まらない恋心…まるで“奥さん”のように

宇野千代さんの行動は、それだけではありませんでした。
昆布の煮物や手作りの座布団まで、篠田の家に届けるようになったのです。
「だれとも結婚はしない」と決めていながら、していることは、まるで夫につくす奥さんのようでした。

恋心は、学校の中でもかくしきれなくなります。
授業中に篠田あての手紙を書き、それを生徒にわたして届けさせたこともありました。
手紙の中身は、「今夜、いいものを持っておうかがいします」という、急ぎでもなんでもない内容。
それでも、自分の気持ちを一刻も早く篠田に知らせたくて、がまんできなかったのです。

一度恋をすると、止まることを知らない。
それが宇野千代さんという人でした。

ある日、宇野千代さんが篠田の家にいたとき、外は土砂降りの雨になりました。
篠田は「泊まっていきなさい」と低い声で言い、布団をしいたといいます。

うわさが広まり、学校をクビに

次の朝、宇野千代さんが篠田の家から帰っていると、村の人から「お早いことですねえ」と声をかけられました。
その人は、宇野千代さんがどこから帰ってきたのか、ちゃんとわかっていたのです。
2人の仲を知らなかったのは、本人たちだけでした。

そんなことが続いたある日、宇野千代さんは校長先生によび出され、「今学期いっぱいで、この学校をやめてもらうことになった」と告げられます。

当時、小学校の先生どうしの恋愛は、学校の風紀をみだすものとして禁止されていました。
そして、そういうときにやめさせられるのは、女性のほうだったのです。
篠田には、何のおとがめもありませんでした。
宇野千代さんは、篠田がとがめられなかったことに、ほっと胸をなでおろしたといいます。

最後の出勤の日、宇野千代さんは篠田に見てもらいたい一心で、髪を島田にゆい、はなやかな着物を着て学校へ行きました。
でも、篠田は会ってくれませんでした。

ひとりで朝鮮・京城へ

学校をクビになったことは、その日のうちに村じゅうに知れわたり、おばあさんを通じてお母さんの耳にも入りました。
宇野千代さんは、それまでひとりでくらしていた家を引きはらい、実家にもどります。

そして、お母さんにこんなうそをつきました。
「朝鮮の京城(今のソウル)で働くことになったの。とてもにぎやかな、いいところなのよ」

宇野千代さんはのちに、話しているうちに、自分の言葉に引っぱられて、本当にそうなんだという気持ちになっていたと語っています。
自分がこの村をはなれれば、篠田は岩国で先生を続けられる。
そう考えての決断でした。

お母さんは、宇野千代さんがクビになったことを知っていましたが、何も言わず、反対もしませんでした。
「この子は、止めても行くだろう」。
お母さんは、宇野千代さんに、亡くなったお父さんと同じ“血”が流れていることを感じていたのです。

お母さんは、朝鮮へ向かう船が出る下関の小さな港まで、宇野千代さんを見送ってくれました。
でも、篠田は最後まで姿を見せませんでした。

当時の朝鮮は、日韓併合によって日本が治めていて、10万人をこえる日本人がくらしていたそうです。
知り合いのいない京城で、宇野千代さんは、女学校時代に目をかけてくれた「小池先生」という女の先生をたずねます。
小池先生はおどろきながらも、家事の手伝いや家庭教師の仕事を紹介してくれました。
その家では、朝鮮でくらす日本人向けの雑誌『朝鮮及満州』を作っていて、宇野千代さんは雑誌づくりや販売も手伝いました。

包丁を帯に…篠田との衝撃の結末

京城で働きながら、宇野千代さんは篠田に何度も長い手紙を書き続けました。
返事はほとんど来ませんでしたが、気にしませんでした。

ところがある日、やっと届いた返事には、こう書かれていました。
「あなたからの手紙を受け取ったせいで、私は罰を受けて転任になりました。もう手紙は受け取れません」

宇野千代さんは「母が急病で」と言って、急いで仕事をやめ、日本に帰ります。
帰る途中、金物屋さんでたまたま見かけた包丁を、お母さんへのおみやげにしようと買いました。
そして、その包丁を帯にさしたまま、実家に帰る前に篠田の家へ向かったのです。

とつぜんたずねてきた宇野千代さんに、篠田はおどろき、宇野千代さんをつきとばしました。
すると、帯から包丁が落ちてしまいます。

それを見た篠田はおどろいて、包丁を竹やぶに放り投げ、ぴしゃりと戸を閉めてしまいました。
宇野千代さんは、その場に座りこみ、しばらく動けなかったといいます。

篠田にこばまれた宇野千代さんは、ひと晩じゅう歩き続け、次の朝、ようやく実家にたどり着きました。
こうして、宇野千代さんの禁断の恋は、悲しい結末をむかえたのです。

島村辰彦役は工藤阿須加!出演作品は?

工藤阿須加のプロフィール

  • 名前:工藤阿須加(くどう・あすか)
  • 生年月日:1991年8月1日
  • 出身地:埼玉県所沢市
  • 所属事務所:パパドゥ
  • 家族:父はプロ野球の元監督・工藤公康さん、妹はプロゴルファーの工藤遥加さん

経歴

工藤阿須加さんは、5人きょうだいの長男です。
お父さんは、プロ野球の名投手で、福岡ソフトバンクホークスの監督もつとめた工藤公康さん。
工藤阿須加さん自身は、野球ではなくテニスに打ちこみ、プロを目指すほどの腕前でしたが、高校のときに肩をいためて、その道をあきらめました。

その後、東京農業大学に進学し、在学中に俳優の道へ。
2012年のドラマ『理想の息子』で俳優デビューしました。

2013年には、大河ドラマ『八重の桜』で主人公・八重の弟・山本三郎役に。
2014年のドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』では、オーディションで約100人の中からえらばれ、お父さんと同じピッチャーの役を演じて話題になりました。
同じ年には、映画『1/11 じゅういちぶんのいち』『百瀬、こっちを向いて。』で、日本映画批評家大賞の新人男優賞を受賞しています。

朝ドラへの出演は、『あさが来た』(2016年)、『なつぞら』(2019年)に続いて「ブラッサム」が3作目。
『なつぞら』以来、約7年ぶりの朝ドラです。

俳優のお仕事と並行して、2021年からは山梨県北杜市で農業も始め、無農薬で野菜を育てています。

主な出演作品

【ドラマ】

  • 2013年 NHK大河ドラマ『八重の桜』山本三郎役
  • 2014年『ルーズヴェルト・ゲーム』沖原和也役
  • 2016年 NHK連続テレビ小説『あさが来た』東柳啓介役
  • 2016年〜『家売るオンナ』シリーズ 庭野聖司役
  • 2018年『海月姫』鯉淵修役
  • 2018年〜『未解決の女 警視庁文書捜査官』シリーズ 岡部守役
  • 2019年 NHK連続テレビ小説『なつぞら』佐々岡信哉役
  • 2020年『教場』宮坂定役
  • 2021年〜『緊急取調室』山上善春役
  • 2025年『良いこと悪いこと』桜井幹太役
  • 2026年『GTO』宮澤龍之介役
  • 2026年 NHK連続テレビ小説『ブラッサム』島村辰彦役

【映画】

  • 2014年『百瀬、こっちを向いて。』宮崎瞬役
  • 2017年『ちょっと今から仕事やめてくる』青山隆役
  • 2022年『ハケンアニメ!』宗森周平役
  • 2024年『ゴールデンカムイ』月島基役
  • 2025年『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』山上善春役

さわやかな好青年から、少しくせのある役まで演じ分けてきた工藤阿須加さん。
珠の初恋の相手・島村を、どんなふうに演じるのか注目ですね。

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