1月6日から始まる2019年の新大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺【大河ドラマ】」。
1964年東京オリンピックが実現するまでのストーリーを「日本で初めてオリンピックに参加した男」である金栗四三さんと
「日本にオリンピックを招致した男」である田畑政治さんの2人を主役に描くドラマです。
前作の「西郷どん」とガラッと変わった雰囲気で、正直個人的についていきません^^;
そんな新大河ドラマ「いだてん」の題字タイトルポスターが話題になっています。インパクトありすぎですよね~。
そんな題字タイトルやポスターを担当したのは横尾忠則(よこおただのり)さんと言う美術家の方です。
今回は題字ポスターの制作についてや、横尾忠則さんについて、また題字ポスターの評判などまとめていきます!
いだてん題字タイトルポスターが斬新すぎる!ツイッター評判は様々
古今亭志ん生のモデルは?いだてんビートたけし【落語家】は実在
そんなびっくり斬新すぎる題字とタイトルポスターは以下です。
✔️「いだてん」番組題字が公開!
NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺」の番組題字を横尾さんが手がけました! 公式サイトで公開中のスペシャルムービーでは、題字に描かれた脚がくるくると回り、軽やかに走っていく様が番組のイメージにぴったりです。https://t.co/zAzmFr4xm9
広報担当より pic.twitter.com/xvHKjm1bdb— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年11月10日
#いだてん 🏃🏻のポスター第1弾が完成!
「さすが、#横尾忠則 さん!」と興奮する #中村勘九郎 さん✨
みなさんにはポスターからどんなメッセージが伝わってきますか? pic.twitter.com/sBL7z9MfhN— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) 2018年12月13日
なんか、頭に残って夢に出てきそうじゃないですか(笑)
公式ツイッターではこんな横尾さんのコメントも。
「#いだてん」はロゴも走ります❗️🏃#横尾忠則 さんコメント
「いだてん」は韋駄天と書く。足の速い神様のことを言うらしい。
そんな「いだてん」を回転する3本足で表した。「三脚巴」といってヨーロッパからアジア全域にも見られる紋様である。
そんなわけで走り続けるドラマになってもらいたい。 pic.twitter.com/fNRCEYb7Br— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) 2018年11月13日
なるほど、納得のコメントですね。
以下にタイトルに意味についてもご紹介していますが。
静止画なのにダイナミックで動きのある印象だな~と思っていたら、そういう意図があったんですね。
そんなタイトル題字ポスター。
ツイッターの反響はどうなのでしょうか?
「いだてん」の題字デザイン、横尾さんぽいなーと思ったら、どうやらアタリ?^^
— 原 純 子 (@juncohara) 2019年1月4日
いだてん の題字が横尾忠則さんて、それだけでも楽しみになるな。
— ガルボ (@galbo112) 2018年3月30日
横尾さんのいだてん題字、ポスターといい、晴々とした気持ちになる。すごいなぁ。
— takashi tanaka (@takashi_tanaka) 2018年12月18日
横尾さんの大河ドラマ
いだてん題字ほんと好き
振り切れてる🤤
ポスター欲しい!!! pic.twitter.com/Nt1UF59lPd— 🌾Yummy🌾 (@DJ_YUMMY) 2018年12月20日
「いだてん」の題字、狂ってて好きです。
ポスターのビジュアルは横尾忠則の亀倉雄策へのオマージュなのは明らかで、亀倉雄策のすごさがすごい。誰も亀倉雄策は超えられないのではないかと思ってしまう。— 藤沢チヒロ (@uwabamic) 2018年12月14日
いだてんの題字にそこはかとない禍々しさを感じる……横尾忠則なのか……
— 東京眼鏡大学!ワァオ! (@megane_lab) 2018年12月22日
おっと、”いだてん”の題字は横尾忠則さんだったか。有り難がって見よっと!
— つなぎ (@tsunagi_33) 2018年12月19日
いだてんの題字は私の好きな横尾忠則氏のデザイン。素晴らしすぎる!
— ノンタン (@d_k_n_y_y_k) 2018年12月14日
いだてんの題字に付いている足の形とか色が横尾忠則っぽいと思ったら横尾忠則だった
— てつ (@kct2) 2018年12月14日
さっき横尾忠則さんのツイーヨで初めてロゴを見たけど、多分本来の見所である「回転する足」ではなく「大河ドラマの題字にゴシック体を採用してる……!」という点に驚きましたwきっと面白い物語だと思うので楽しみにしています。 #いだてん
— 龍石茜@サザンの顔文字作った( ̄灬 ̄) (@kan8lovers) 2018年11月14日
いだてんの題字、横尾さんが手がけるって、筆文字なのかなどうなるのかな?と思ってたけど、うわ〜色使いやデザインも横尾さんらしくてかっこいい!大河で昭和時代が舞台になるのってはじめて?もしくはほんとに数えるほどしかないかもね〜。
— uehrakiko (@uehra) 2018年11月13日
横尾忠則の「いだてん」のロゴ、トリスケルだ。オリンピック、というテーマが持つ古代から続く神話性やエネルギーも内包しているようで、とにかく色んなものを味方につけまくってる。凄い。人間の中にいる神仏を見出せるようだ。
— cath (@loveflashfever7) 2019年1月4日
横尾さんの題字と言うことで、知らなかった人も作品を見て「横尾さんの作品では??」と気付いたというツイートも多かったです。
そんなvさんについて以降でご紹介していきます。
いだてん題字ポスター制作を担当した横尾忠則とは?東京オリンピックに関わりが?
横尾忠則のプロフィールは?
\横尾さんメディア掲載情報/
「ウェブ版美術手帖」に横尾さんのインタビュー記事が掲載されています。
7/29から放送が開始される『ジーニアス:ピカソ』(ナショナル ジオグラフィック)に合わせ、横尾さんが自身とピカソの深いつながりについて語っています。https://t.co/s8TD9ZLyM9
広報担当より— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年8月7日
横尾忠則(よこおただのり)
生年月日:1936年6月27日
出身地:兵庫県
すごい・・・現在年齢は82歳です。
横尾忠則さんは、もともと神戸新聞社でグラフィックデザイナーとして活動していました。
その後、独立して1972年にニューヨーク近代美術館で個展を開きます。
その後、幅広いジャンルで唯一無二の作品を発表し続けており、国内外80の美術館に作品が収蔵されていて、国際的にも評価を受けているアーティストです。
ちなみに「週刊少年マガジン」の表紙や、宝塚歌劇団のポスター、1979年は貴ノ花、そして1981年は千代の富士の化粧廻しのデザインも手掛けています。
多岐に渡って活躍されています。
以下は公式から、個人での受賞歴です。
1958 第8回日宣美展(日本橋高島屋)で奨励賞受賞
1965 第11回毎日産業デザイン賞受賞
1969 第6回パリ青年ビエンナーレ展(パリ)版画部門でグランプリ受賞
1972 第4回ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ展でユネスコ賞受賞
第5回ブルーノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ展で特別賞受賞
1973 現代日本版画展(ロンドンICA)で審査委員会賞受賞
東京ADC賞最高賞受賞
1974 第9回東京国際版画ビエンナーレ展(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館)で兵庫県立近代美術館賞受賞
第5回ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ展で金賞受賞
第6回ブルーノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ展で銀賞受賞
1975 第20回毎日産業デザイン賞受賞
1978 第7回ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ展で佳作賞受賞
講談社出版文化賞受賞
1979 第3回ラハティ・ポスター・ビエンナーレ展2000Fmk賞受賞
1987 兵庫県文化賞受賞
1989 第4回バングラデッシュ・アジア・アート・ビエンナーレ展名誉賞受賞
1995 毎日芸術賞受賞
1997 ニューヨークADC賞金賞受賞
2000 ニューヨークアートディレクターズクラブ Hall of Fame授与(名誉の殿堂入り)
2001 紫綬褒章受章
2002 第20回ブルーノ・グラフィックデザイン・ビエンナーレ2002(チェコ共和国)でICOGRADA特別賞受賞
2003 第5回トルナヴァ国際ポスタートリエンナーレ2003(スロヴァキア共和国)でスロヴァキアデザインセンター賞受賞
2004 ニューヨークADC賞銀賞受賞
紺綬褒章受章
第3回ニンボ国際ポスター・ビエンナーレ2004(中国)審査員賞を受賞
2005 第15回ラハティ・ポスター・ビエンナーレでグランプリ受賞
2006 日本文化デザイン大賞受賞
2007 兵庫県功労者表彰
世田谷区特別文化功労表彰
2008 泉鏡花文学賞受賞
2011 旭日章受章
2012 朝日賞受賞
2015 高松宮殿下記念世界文化賞受賞インターナショナル・ポップ[ウォーカー・アート・センター、ミネアポリス/ダラス美術館/フィラデルフィア美術館]
ザ・ワールド・ゴーズ・ポップ[テート・モダン、ロンドン]第27回高松宮殿下記念世界文化賞受賞
個展[アルバーツ・ベンダ、ニューヨーク]
個展[ヴィラヌフ・ポスター美術館、ワルシャワ]
2016 個展[箱根彫刻の森美術館]
個展[メゾン・ダイユール(異次元の館・SF博物館、スイス)]
個展[ロシア国立東洋美術館、モスクワ]
第32回講談社エッセイ賞受賞
2017 個展[町田市立国際版画美術館]
引用元:http://www.tadanoriyokoo.com/prof/index.html
他にもグルーブでも多数受賞されています。
2012年 には神戸市灘区に横尾忠則現代美術館を、2013年には香川県に豊島横尾館を開館しています。
✔️閉幕まであと一週間! #在庫一掃大放出展
3階展示室で一際目を惹く鮮やかな作品たち。2015年に制作された《アラビアン・ナイト》シリーズは、同じ題材でありながらそれぞれが全く異なった印象を抱きます。
本展は12/24まで。どうぞお見逃しなく。https://t.co/WfGbR9J6PN
広報担当より pic.twitter.com/01YhXAMBCA— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年12月18日
✔️芸術の秋にアートな写真を撮影しませんか?#在庫一掃大放出展 では一部の作品を除き、ほとんどの作品の撮影が可能です。
大画面の作品や鏡やライトの効果が素敵な作品など見所満載の本展。1階には当館オリジナルはっぴを着て撮影できるコーナーもございます!https://t.co/WfGbR9J6PN
広報担当より pic.twitter.com/LQPk4wd2cW— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年11月11日
✔️ミュージアムショップ新商品!
カラフルなマグカップとハンドタオルが入荷しました!それぞれ3種類ご用意しています。どれも素敵なデザインとなっておりますので、ぜひミュージアムショップにてじっくりとご覧ください。
ショップ担当より pic.twitter.com/IICQyv7Qe0— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年10月27日
✔️参加募集!インスタグラマー向け無料招待会
InstagramなどのSNSを通じて、#在庫一掃大放出展 の情報を発信していただける方を募集中です。参加者には、展覧会を解説付きで無料ご招待の上、本展図録を一冊贈呈します。30名限定。申込締切は10/26(金)まで。https://t.co/nx46IJSeVi
広報担当より pic.twitter.com/kPmQPLmgHt— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年10月10日
✔️東京・銀座三越7階ギャラリーにて、期間限定ショップ「横尾忠則 POP UP SHOP《ART TOUR》」が開催中です。ポスター作品約50点や新作グッズを販売。9/25まで!https://t.co/cd0baNxj9Y
広報担当より— 横尾忠則現代美術館 (@YTmocaStaff) 2018年9月22日
「唯一無二」と言われているのがわかる作品の数々です。
また小説やエッセイなど書籍も多数出版しています。本当に多才な方です。
また横尾さんの豪快な人柄がわかるこんなエピソードもツイッターから発見!
横尾忠則の話。1964年の東京オリンピックのとき、海外から大挙して外国人が押し寄せ、お祭り騒ぎの東京を尻目に、成田空港発の飛行機は空いているだろうという理由で、ブラリと海外へ飛び立ったというエピソード、なんだか素敵。
— McRazy (@Razymegane) 2015年7月18日
大河ドラマ『いだてん』のタイトルロゴを横尾忠則が作ったと知ったとき「はぁ?」と声が出た。
私自身、東京オリンピックそのものには何の感慨もないけれど、東京オリンピック開催中に海外旅行に行ってた(専門学校の時の講師にそう教わった)はずの横尾忠則にロゴ作らせるってNHKすげえな!やるな!とw— きく_いけ_まりかの脳みそは小さい (@so_harunohi) 2019年1月1日
そして横尾さん、なんとなんと1964年の東京オリンピックのシンボルマークやポスター制作にかかわっていたことがわかりました!!
1964年の東京オリンピックでは大勢のトップクリエイターが大会を盛り上げるため力を尽くした。なかでも知られているのは、シンボルマーク、ポスターをデザインした亀倉雄策だろう。彼が作ったポスターはいまも「オリンピック史上、最高傑作」とされている。
亀倉は東京大会のデザイン統括者に評論家の勝見勝を推薦。勝見は絵文字のサイン「ピクトグラム」を大会のために導入した。世界各国から日本にやってきた観光客が都内や競技場周辺で迷子にならないよう絵文字のサインを制作し、街角や駅、空港に設置したのである。ピクトグラムを大規模に導入したのは世界で初めてのことであり、それは日本発のデザイン革命だった。
勝見の下でデザインを実作したのが田中一光、杉浦康平、福田繁雄、横尾忠則、永井一正、粟津潔といった後にグラフィックデザイナーの世界で大家となる人々である。他にも往時の大会では岡本太郎、磯崎新、榮久庵憲司(工業デザイナー)、石津謙介、森英恵といった人々が参加している。
引用元:https://www.news-postseven.com/archives/20131009_215579.html?PAGE=1#container
すごい!!こんな過去が。
もちろん今回の題字の抜擢に関係しているとは思いませんがすごい一致にびっくりでした。
いだてん題字タイトルポスターのコンセプトや秘話とは?
「いだてん」のポスターはマラソンのスタートからゴールまでを凝縮した時間を表現しているとのことです。
#いだてん 🏃🏻のポスター第1弾が完成!
「さすが、#横尾忠則 さん!」と興奮する #中村勘九郎 さん✨
みなさんにはポスターからどんなメッセージが伝わってきますか? pic.twitter.com/sBL7z9MfhN— 大河ドラマ「いだてん」 (@nhk_td_idaten) 2018年12月13日
手足が回転しているようにみえるモンタージュは20世紀初頭にイタリアで起こった「未来派」の芸術作品にあう技法です。
ちなみに、個人的にも気になった中村勘九郎さんが手に持っているペットボトル。
これは、ポスター撮影に中村勘九郎さんが立ち会った際に、傍らに置かれていたペットボトルを見て時代を超えて現代に繋がるアイテムになるとひらめいたそうなんです!
また題字については、ヨーロッパを中心に世界中に伝わる文様である「三脚巴」を文字に重ねたそうです。
動きを感じさせる伝統のフォルムを用いて、マラソンに生涯をかけた【いだてん】の疾走感を出したかったとのこと。
バッチリ伝わってくるデザインになっています。
また取材では横尾さんこんなコメントも
「実は、僕はマラソンが好き。テレビ中継をやっていると必ず見ます。マラソンには、喜び、苦しみ、挫折、駆け引き・・・あらゆる要素が詰まっている。人生そのものだと思います。」
「たすぎをつなぐ駅伝はさながら輪廻転生。今回のポスターと題字には、走り続ける男の人生ドラマも込めたつもりです」
そんな横尾さんの才能がつまった題字とポスターも、「ドラマいだてん」のストーリーとともに必見です!