わろてんかで万丈目歌子のモデルは実在のミスワカナ?夫婦漫才と壮絶な人生とは?

今「わろてんか」で最もインパクトがある人物といえば、やっぱり枝元萌(えだもともえ)さん演じる万丈目歌子(まんじょうめうたこ)ではないでしょうか。

藤井隆(ふじいたかし)さん演じる万丈目吉蔵(まんじょうめきちぞう)というダメ夫の奥さんです!

いい意味で迫力があり、面白く人情味溢れる優しい一面もありながら、乱暴で豪快!

万丈目歌子のモデルは実在したミスワカナです。

夫婦漫才で一世を風靡した伝説の芸人さんですが、どうやらその人生は波乱万丈だったそうです。

そんなミスワカナの壮絶な人生について調べてみました!

2018年1月ストーリーの展開が変わりましたので、追記しました!

 

 

目次

万丈目歌子のモデルのミスワカナとは?

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ヒロインてんのモデルになったのは吉本興業創業者の吉本せいさん。他にも実在の人物をモチーフにした役柄がたくさん出演します。

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そして藤井隆さん演じる万丈目吉蔵の妻の歌子もモデルがいます。

そのモデルがミスカワナなんです。(引用元 株式会社 山才ブックス「わろてんか」真実の物語 吉本せい より)

 

名前 ミスワカナ(みすわかな)
本名 河本杉子
1910年に生まれ、1946年に36歳という若さで亡くなりました。

ミスワカナは小さい頃から父親とともに巡業をしていましたが、4歳の頃に父親が亡くなり9歳にして芸能界入り、14歳で河内家小芳を名乗り、1925年15歳で夫となる玉松一郎(たままついちろう)と運命の出会いをします。

二人は恋に落ちますが、そのときミスワカナには故郷に幼少期からの許婚がいたので、泣く泣く結婚のため故郷へ戻り女の子を産みます。

ですが1929年、大阪に戻って活動を再開するとバッタリ一郎と出会い、そのまま二人は駆け落ちしてしまいます!

ロマンチックですねぇ(^ ^)

旅巡業をしながら西へと移動、広島を皮切りに中国、九州へ、そして中国青島まで渡りました。

ところが土地に馴染めなかったのか一郎は体を壊し働けない状態に。
そのためミスワカナは英語や中国語のほかタップダンスを覚えて家計を支えます。

働けない一郎もアコーディオンを学びますが、ミスワカナに負担をかけていることを苦に自殺を図ってしまいます。

間一髪でミスワカナに助けられ、1931年に帰国、ミスワカナは都家若菜に改名し、「若菜万歳一座」として巡業を始めます。

そして1937年広島でまた大きな出会いがありました。

 

ミスワカナ・玉松一郎と吉本興業との関係は?

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二人の舞台を見ていたのが後の吉本興業の社長となる林正之助さんでした!

そう、てんのモデルである吉本せいさんの弟です!

林正之助さんは二人を吉本興業へ入社させてコンビ名を「ミスワカナ・玉松一郎」へ改名させます。

ミスワカナがひとりでまくし立てる横で、一郎のアコーディオンが絶妙のタイミングで鳴るという芸風が受け、一世を風靡しトップスターとなりました。

寄席以外にもラジオやレコード録音など多忙な日々を送り、1938年に「わらわし隊」の一員として中国戦線へ慰問にも行きました。

そして帰国後もその経験を生かした漫才でさらに人気を獲得。

そんな人気絶頂のときにミスワカナと玉松一郎は吉本興業をやめてしまいます。

 

ミスワカナはなぜ吉本興業をやめた?

答えはカンタン、ギャラです!

新興キネマ演劇部の破格とも言える条件に惹かれ、二人は移籍します。

ですがその後キネマ演劇部が消滅、ミスワカナは吉本興業はに復帰を望みますが、吉本興業から断られてしまいました。

その後あろうことかミスワカナは当時妻子ある俳優に入れ込み1944年に一郎と離婚

当時ミスワカナは34歳、まだ若いですもんね。

それに情熱的な女性だったんでしょう。

コンビは続けますが1946年演芸会の帰りに駅のホームで心臓発作を起こし、36歳という若さで急逝します。

実はミスワカナには「ヒロポン中毒」だったという説があります。
このヒロポンは覚せい剤の一種ですが、当時は「疲労がポンととれる薬」として普通に薬局で売られていたんです!

超多忙だったミスワカナが、当時合法だったヒロポンを使用していたとしても不思議ではありませんよね。

 

ミスワカナと万丈目歌子の共通点は?

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二人の共通点を見てみました。

まずは働かない夫(働けない夫)に代わって家計を支えていたことです。

そして二人とも夫が芸人としては今ひとつのところが同じですね(⌒-⌒; )
ただ玉松一郎はもともと育ちがよく、音楽家になるために勉強していたので芸人の素質がないのは仕方がありませんが・・・。

もうひとつ、女性が強い、という夫婦の関係です。
実際のミスワカナが家でそんなに強かったのかはわかりませんが、舞台の上での夫婦関係は歌子と吉蔵の関係に似ています。

まくし立てるような喋り方なども似ていますが、華奢だったミスワカナに比べると、歌子の見た目はちょっと大柄のようですね。

 

さて、万丈目夫妻はワカナ・一郎コンビのようになるのでしょうか?
公式サイトではこのように紹介されています。

周囲からは本業の芸よりも夫婦ゲンカの会話の方が面白いと言われ、これがのちに夫婦漫才のパイオニアになる・・・かも?!

 

2018 年に入りストーリー展開が変わった?ミスカワナじゃない?

 

 

最初は夫婦漫才として活躍していた万丈目夫妻。

しかし、夫の万丈目吉蔵が漫才を辞めて漫才の脚本を担当する漫才作家となった為、モデルが、上方漫才を代表する漫才作家であった実在の秋田實ではないか??とされています。

ということで夫婦漫才コンビは消滅してしまったので、ミスカワナではない??という状況に。

ちなみにドラマ公式ガイドブック「わろてんか」真実の物語では、万丈目歌子のモチーフになった人が「ミスワカナ」と明記されていたのですが、変更になったのか(^_^;)

そもそも、秋田實はもともと漫才師ではなかったですし、他の登場人物も含めいくつかの人物の要素を合せてできた感じです。

ちなみに広瀬アリスさん演じるリリコが新たに四郎という相方を経て漫才コンビを結成。このリリコのモデルがミスワカナになったと思います。

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リリコは娘義太夫→映画女優→漫才コンビ結成と経てきていますので、ミスワカナと何人もの人生をモチーフにしているので、最終的にミスワカナになったようです。

 

まとめ

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ミスワカナが亡き後も、玉松一郎は相手が変わっても「ワカナ・一郎」のコンビ名を名乗っていました。

きっと玉松一郎はミスワカナのことをず〜っと愛していたんじゃないでしょうか。

ミスワカナに負けないくらい情熱的な男性だったのかもしれませんね(^ ^)

そしてなんとミスワカナ2号はあのミヤコ蝶々さんです!
そして3代目のワカナにはミスワカナの実の娘を起用!

女性上位の夫婦漫才という礎を築いたミスワカナと玉松一郎。

さて、万丈目夫妻はこのような存在になるのでしょうか?

今後の展開に注目しましょう!

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