わろてんかで藤井隆のモデルは?万丈目吉蔵は漫才脚本作家の秋田實?

NHK朝ドラ「わろてんか」。ヒロインてんが実家のある京都から大阪にきて、キャスト陣も増え盛り上がってきました。

新しく登場する登場人物の中に吉本興業の藤井隆(ふじいたかし)さんが。

藤井隆さん演じるのは万丈目吉蔵(まんじょうめきちぞう)。なんか舌噛みそうな名前ですね(笑)

この万丈目吉蔵には実在したモデルになった人物がいると言われています。一体誰なのでしょうか?

名前は玉松一郎といいます。夫婦漫才で人気を博した人物です。今回はこの玉松一郎(たままついちろう)についてその歴史をまとめていきたいと思います。

2018年1月、ストーリー展開が変わってきたので、モデルの人物を変更しました!

 

 

目次

わろてんかで藤井隆の演じる万丈目吉蔵の役柄とは?

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まったく面白くない芸人

万丈目 吉蔵まんじょうめ・きちぞう[藤井 隆]

大阪天満(てんま)の貧乏長屋に住む芸人。藤吉とは古くからの知り合いで、長屋に引っ越してきたてんと藤吉のことを親身になって世話してくれる面倒見の良い男。だが芸人としての仕事はほとんどなく、妻の歌子が営む一膳飯屋でブラブラしており、毎日、歌子とケンカが絶えない。だが周囲からは本業の芸よりも夫婦ゲンカの会話の方が面白いと言われ、これがのちに夫婦漫才のパイオニアになる・・・かも?!

引用元:https://www.nhk.or.jp/warotenka/cast/index.html

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上記は公式HPの人物紹介ですが「まったく面白くない芸人」って(笑)

ちょっと恐そうな奥様歌子も出てきましたが、おそらくモデルの史実通りにいくと、今後は奥さんと夫婦漫才を行い一世を風靡って感じになりそうですね。

 

 

万丈目吉蔵は玉松一郎!波乱万丈すぎる人生とは?

 

 

この朝ドラ「わろてんか」は、ヒロインてんを始め、モデルやモチーフになっている人物がたくさん出てくることが話題です。

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そして、この万丈目 吉蔵も「玉松一郎」がモチーフになっているとのことです(引用:NHK 連続テレビ小説「わろてんか」真実の物語より)

では玉松一郎についてご紹介!

玉松一郎(たままついちろう)

生没年:1906年~1963年(明治39年~昭和38年)

出身:大阪府大阪市

本名:河内山一二

夫婦漫才を行った妻のみすわかなと出会った土地「玉(造)松(ケ枝)」の名前を芸名にした。

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妻のミスカワナとともに、日本の昭和初期から戦中にかけて活躍した夫婦漫才。

妻のワカナはイブニングドレスを着て、一郎は背広にアコーディオンを持ちながら、しゃべくりを基調とし、時々歌いながら華麗に繰り広げられる漫才が特徴の2人でした。

 

まずは2人が夫婦漫才を結成するまでをご紹介。

大阪貿易語学校を卒業した一郎は、当時で言うところのいわゆる「インテリ」でした。

当初は音楽家を目指していましたが、無声映画の伴奏をつとめるのが精いっぱい。

そんな一郎が妻のミスワカナと初めて出会ったのは大正14年(1925年)

元々はそれほど弁がたつ方ではなかったそうです。

既に「初代平和ニコニコ」という芸人とコンビを組んでいたワカナは、出演した千日前楽天地で一郎を尻、二人は恋に落ちます。

しかし、婚約者がいたワカナは泣く泣く一郎と別れて郷里へ戻り結婚します。

別々の人生を歩んでいた2人でしたが、昭和4年(1929)年、再び大阪に戻ったワカナと無声映画の伴奏奏者をしていた一郎は偶然再会。

二人の気持ちは燃え上がります。

抑えきれず・・・周囲の反対を押し切って駆け落ちしてその汽車でコンビ結成を決めてそのまま西へと逃避行同然の旅巡業を始めます。

ってなかなかすごいドロドロの恋愛模様&波乱万丈具合ですね(^_^;)

その後、広島での初舞台中国・九州地方を経て大陸の青島まで渡った2人。

しかし、そこで一郎は肝臓の病気にかかってしまい・・・なんと働けなくなってしまうです。

本当に波乱万丈(>_<)

ちなみに、後に一郎のトレードマークとなるアコーディオンはこの頃に習得したものです。

一方、ワカナは英語や中国語を学んでタップを覚え、ダンサーとして家計を支えます。

そんな中、自身がワカナの負担となっていることを気に病んだ一郎は自殺を図ります。

しかし間一髪帰宅したワカナによって発見されて未遂に終わる事件もありました。

しかしこれをきっかけにして、2人は帰国を決心したそうです。

そして昭和12年(1937年)帰国して広島で舞台に立っていた一郎とワカナ、をヒロインてんのモデルである吉本せいの弟である林正之助が発見。

「若菜万歳一座」と名のっていたのを「ミスワカナ・玉松一郎」と名付けました。

ワカナがひとりまくし立て、老若男女の声を使い分ける傍らで一郎がタイミングよくアコーディオンを鳴らし困ったように相槌を打つ芸風が受けて、あっと言う間にトップスターとなった2人でした。

寄席への出演以外にもラジオ放送、レコードの録音などを次々と行う忙しさがその人気を物語っていました。

しかし、他からの引き抜きがあり吉本興業を退社します。

どうやら破格の条件に進興キネマへ移ってしまったようです。しかし、その後引き抜かれた会社進興キネマは消滅。

ワカナは吉本への復帰を懇願したそうですが、断られたとのこと。そりゃそうですよね(>_<)しょうがないです。

平成でもよくある、いわゆる事務所トラブルですね(^_^;)

その後、昭和21年駅のホームでワカナが心臓発作を起こして急死するという不幸が一郎を襲います。当時ワカナはなんと36歳という若さでした。

しかし、ワカナの死後も一郎はワカナの面影を求めて2代目ワカナ(のちのミヤコ蝶々)3代目ワカナ(初代ワカナの娘)、4代目ワカナと相方を引き継ぎ、一生ミスワカナ・玉松一郎のコンビを変えることはなかったそうです。

のちのミヤコ蝶々が2代目ワカナってすごいですね~。

こんな波乱万丈すぎる一郎さん。

おそらく、これがそのままストーリーに反映さえることはないですね(^_^;)

濃すぎて朝ドラの主人公なみです(笑)

そんな一郎をモデルにした万丈目 吉蔵が朝ドラでどのように描かれるのか注目です!

 

2018年1月!漫才脚本家に転身でモデルが変更?秋田實の生涯とは?

 

 

夫婦漫才で活躍していた万丈目。なんと・・・漫才の脚本を書く漫才作家に転職。

と言うことでモデルとなった人物が変わってきたようです。

もともと、わろてんかの登場人物たちは、何人かの物語を合せてできたような設定な気がします。

当時漫才作家として活躍したモデルと言われている人物秋田實について以下、まとめていきます。

秋田實(あきたみのる)

生没年:1905年~1977年(明治38年~昭和52年)

出身地:大阪府大阪市

上方漫才を代表する漫才作家。NHK大阪放送局制作の朝ドラ「心はいつもラムネ色」の主人公文平のモデルにもなっている人物です。

そんな秋田實ですが、東京帝国大学文学部在学中から同人雑誌などに小説を書き、左翼活動にも参加していた秋田。左派の文芸雑誌である「戦旗」の編集などに従事していました。

そんな彼の人生を変えたのが、わろてんかのキース・あさりコンビのモデルとなっている横山エンタツ・アチャコとの出会いです。

大阪朝日新聞文芸部の白石凡という記者がエンタツ・アチャコの漫才を見て「良い漫才作家が付けば彼らは更に飛躍する!!」と考え、2人に秋田を引き合わせたのでした。

このことが縁で、秋田は昭和10年(1935年)に創設された吉本の文芸部に入社することとなります。

もちろん、前職は編集などマスコミの仕事をしていたので、万丈目とは異なりますが、文芸部に入社したことから、かなり似ている存在である気がします。

秋田はエンタツに漫才のヒントを与えるとともに「無邪気な笑い」を追及した漫才台本と次々と書きあげていきます。

このことがエンタツ・アチャコに絶大な人気をもたらし、漫才が寄席の主役になる契機にもなりました。

太平洋戦争では劇場や寄席が空襲の被害にあい、吉本も興行から手を引きました。

戦後の昭和24年には漫才のサークル集団「MZ研究会」を結成。ミヤコ蝶々・南部雄二や夢路いとし・喜味こいしなど多くの漫才師を輩出しました。

晩年は漫才作家による勉強会「笑いの会」を結成して後の漫才ブームの礎を築きます。すごい人だったんですね(^_^;)

そんな功績の大きさから秋田は「上方漫才」の父と称えられていました。

今後万丈目のストーリー展開とともに秋田實の人生にも注目です。

 

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