神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説・朝ドラ「らんまん」は、日本の植物学の父、と呼ばれる牧野富太郎(まきのとみたろう)さんをモデルにした主人公・槙野万太郎(まきのまんたろう)の物語です。
万太郎はついに寿恵子と結婚!1人目の子供・園子が誕生しプライベートでは充実した日々を送っていますが、東京大学植物学教室の人間関係は様々な問題が勃発しています。
今回は、牧野富太郎さんと親交のあった、画工でのちに大発見をした植物学者、平瀬作五郎(ひらせさくごろう)さんに注目してみました!
平瀬作五郎さんは、亀田佳明(かめだよしあき)さんが演じている野宮朔太郎(のみやさくたろう)のモデルだと言われている人物です。
今回は朝ドラ「らんまん」の画工の野宮のモデルと思われる・平瀬作五郎さんについて史実などご紹介していきます。
「らんまん」では牧野富太郎さん演じる万太郎の接点は少ないようですが、実際の平瀬作五郎さんと牧野富太郎さんのおふたりの関係はどうだったのでしょうか?
また植物学教室の学生だった波多野のモデルだと言われている池野成一郎(いけの せいいちろう)さんとイチョウ精子発見との関係についてもご紹介していきます。
平瀬作五郎はらんまんで画工・野宮のモデル?池野成一郎との関係も
★教育博物館 特別展「植物に魅せられた学者たち~平瀬作五郎と牧野富太郎~」
平瀬作五郎の偉業と生涯を中心に、「日本の植物分類学の父」牧野富太郎と農科大学助教授であった池野成一郎などの業績についても紹介します。10月1日(日)まで、教育博物館で開催中。https://t.co/Ub83GZIOrD pic.twitter.com/RCDtWt8exR— 福井県広報広聴課 (@fukuikouhou) June 12, 2023
植物学教室で田邊教授に雇われている画工の野宮のモデルだと言われている平瀬作五郎さんについてご紹介です。公式からは正式な発表がないので、確実ではないのですが、おそらく野宮のモデルかと思います。
平瀬作五郎さんは福井県福井市に、1856年にお生まれになりました。牧野富太郎さんは1862年生まれなので、6歳年上になります。
福井藩士平瀬儀作の長男で、福井藩中学校に入学し、加賀野井成是から油絵を学びました。
加賀野井成是は、明治初期の福井の洋画家・図画教師のひとりです。
卒業後は福井藩中学校の図画教授助手となり、17歳のころの1875年に油絵を学ぶため上京。洋画家の山田成章から、写実派油絵を学びました。
2年後に帰郷し、岐阜県中学校の図画教授方となります。
32歳のころの1888年、帝国大学理科大学(現在の東京大学理学部)の植物学教室で、画工として勤務するようになりました。
主に図画を描いていましたが、植物学に興味を持つようになり、37歳の1893年からイチョウの研究を始めた平瀬作五郎さん。
寝泊りできるやぐらを組んでイチョウの木に登り、毎日イチョウを研究されたそうです。
1894年に植物学雑誌にて、最初の論文を発表。イチョウの精子を世界で初めてプレバラートによる顕微鏡での確認に成功しました(≧∇≦)
顕微鏡による研究は、農学部の助教授だった、池野成一郎さんから教えてもらったそうです。
朝ドラ「らんまん」で、池野成一郎さんのモデルと思われるのが、波多野(前原滉)です!
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「らんまん」でも波多野が野宮はタッグを組みましたね♪実はこのタッグは実話だったんですね!
その1年後に池野成一郎さんが、ソテツの精子を発見!1896年に論文を発表し、世界で初めて裸子植物の精子発見となりました。
この発見は海外で高く評価され、ノーベル賞レベルだったとか!この発見により、初めて日本の植物学が世界に認められるようになりました。
このおふたりによるイチョウとソテツの精子発見は、日本人による植物学への素晴らしい貢献となったそうです。
その1年後に平瀬作五郎さんは研究室でのトラブルに巻き込まれ、東京大学を去ります。彦根中学に転出し、研究も断念されていたそうです。
1912年にイチョウとソテツの精子発見が高く評価され、帝国学士院恩賜賞を授与されました。
平瀬作五郎さんは中学校が最終学歴で、学歴もなく受賞されるのは異例のこと。最初は池野成一郎さんだけが受賞される予定でした。
ですが平瀬作五郎さんが受賞されないのなら、自分も断る、と池野成一郎さんが意見したため、おふたりでの受賞となったそうです。
きっとお二人には、強い信頼関係があったのでしょうね。「らんまん」でもこのエピソードが描かれることを期待しています♪
その後は花園中学校で教師をしていましたが、1924年に肝硬変で退職され、1925年に68歳で永眠されました。
平瀬作五郎さんが精子を発見したイチョウの木は、なんと現在でも東京大学の植物園に保存されているそうです!
朝ドラらんまんで出てる画工の野宮朔太郎モデル平瀬作五郎が発見した世界初の裸子植物精子を発見したイチョウ。日本の植物学屈指の偉業だが殆ど学歴なく画工から波田野モデル池野成一郎と共に発表する。その後学歴ある池野のみ受勲されそうになるも平瀬が受勲しなければ受けないと固辞して受勲される。 pic.twitter.com/Ghq0A0EsFa
— 一二三 (@nunonofuku123) July 22, 2023
ということで平瀬作五郎さんとは、画工として東京大学植物学教室で働いていましたが、やがて植物に興味を持つようになり、イチョウの研究を続け世界で初めてイチョウの精子を発見した人物です!
平瀬作五郎とらんまんの万太郎のモデル・牧野富太郎との関係は?
★教育博物館 特別展「植物に魅せられた学者たち~平瀬作五郎と牧野富太郎~」
平瀬作五郎の偉業と生涯を中心に、「日本の植物分類学の父」牧野富太郎と農科大学助教授であった池野成一郎などの業績についても紹介します。10月1日(日)まで、教育博物館で開催中。https://t.co/Ub83GZIOrD pic.twitter.com/RCDtWt8exR— 福井県広報広聴課 (@fukuikouhou) June 12, 2023
平瀬作五郎さんと牧野富太郎さんは、東京大学植物学教室で交流がありました。
おふたりがご一緒だったと思われるのは、およそ3年間。
◆平瀬作五郎 1888年~1897年
◆牧野富太郎 1884年~1890年
牧野富太郎さんはのちに東京大学に復帰され、生涯において1500種類以上の植物の名付け親となりました。
そのなかには「Hirase」の名がついた学名の植物もあり、お二人がご一緒に研究されていたものと想像できます。
お二人の共通点は、学歴がないことでしょうか(;^^)平瀬作五郎さんは中学校が最終学歴。牧野富太郎さんいいたっては、小学校中退です。
ときおり「らんまん」でも、小学校中退の万太郎が、不当な扱いをされる場面が出てきましたね。
当時論文を発表したり、学者と認められるのには学歴が必要だったのでしょう。
学歴のないお二人は、きっと同士のような間柄だったのではないでしょうか。
平瀬作五郎さんと牧野富太郎さんの交流については、ほとんど情報がありませんでした。
「らんまん」でも万太郎は、植物採集に出かけていたり、雑誌の印刷に奔走していたりで、東京大学にいる時間は短かったのかもしれませんね。
朝ドラ「らんまん」で万太郎と野宮の交流が、これからも描かれることを期待したいです。
平瀬作五郎がモデルの画工・野宮朔太郎とは?
らんまん藤丸次郎のモデルは田中延次郎!酒屋が実家で菌類学者に!
【文学座NEWS】
✨#亀田佳明✨ 出演情報4/3(火)放送スタート
NHK連続テレビ小説『#らんまん 』に
野宮朔太郎役で出演致します。5月中旬頃から登場です!
🌸どうぞお楽しみに🌸💕 pic.twitter.com/N3O4fBpV7W— 文学座 (@bungakuza) March 21, 2023
中学校の教師として、子どもたちに絵を教えていたが、田邊教授(要潤)に絵の実力を買われ、ヘッドハンティングされた。東京大学植物学教室に出入りし、植物の絵を描いている画工。福井県出身。
野宮朔太郎が朝ドラ「らんまん」に登場したのは、2023年5月23日放送の第37話!
万太郎(神木隆之介)が「絵を見せてほしい」と近寄りますが、野宮は「よそ者でしょ?」と冷たく突き放しました(;^^)
万太郎が研究室で出会ったのは、画工の野宮朔太郎。
野宮の描く植物画に興味津々の万太郎ですが…
「君、よそ者でしょ?」#朝ドラらんまん#神木隆之介 #亀田佳明 pic.twitter.com/cuag7YZNlH
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 22, 2023
田邊教授から植物教室に出入りを許された万太郎。最初のころはまったくのアウェイで、徳永助教授(田中哲司)、大久保講師(今野浩喜)を始め、学生たちからもソッポを向かれていました(;^^)
ですが万太郎の知識や、研究に対するひたむきさを見ていた2年生の波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)とは、次第に打ち解けていきます。
そんな万太郎を見て、野宮は「もう打ち解けているのですか?」と声をかけました。
万太郎は自分が描いた竹雄(志尊淳)の似顔絵を野宮に見せました。あまりの出来の悪さに(笑)思わず笑いだす野宮。
似顔絵シーンでのオフショットをもっと公開!
お茶目な変顔からの笑顔がかわいいですね…❤
ちなみに竹雄の似顔絵は、#NHKプラスクロスSHIBUYA で開催中の「らんまん展」で展示されています!#朝ドラらんまん#神木隆之介 #志尊淳#Instagramには別カットも✌ https://t.co/wjmwz7xuwW pic.twitter.com/c8tVoTz3sm
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 27, 2023
実はこの似顔絵、本当に神木隆之介さんが描いたんです!
https://twitter.com/asadora_nhk/status/1661150335933587461?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1661150335933587461%7Ctwgr%5E35e3be863aa9837801e2913c2c00c987ff47ca7d%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fdorama-netabare.com%2Farchives%2F137013そんなに悪くないと思うのですが(;^^)、この絵はヒドイ扱われ方をされました(笑)
こうしてふたりは打ち解け、野宮も自分の絵を万太郎に見せます。
初めて会ったときに絵を見せなかったのは、何者かもわからない万太郎に、見せていいのかどうか、わからなかったからなのかもしれませんね。
中学校の教師を辞めて、東京大学で植物の絵を描いている野宮。引き抜きされたということで、お給料もかなり良かったものと思われます。
野宮はこんなことを言ってました。
「これでひとまず安泰。田邊教授の役に立つうちは、ここにいられる」
その後万太郎たちは、植物学雑誌を完成させます。植物の絵が上手い、とみんなから認められている万太郎の植物画が掲載されています。
田邊教授は「この植物画が今後の水準になる」と野宮に告げます。
野宮は「この絵は画家のものではなく、学者の目で描かれています」とやんわり反論しました。
するとダーク田邊はこう冷たく言い放ちます。
「そうなれないなら仕事は終わりだ。福井に帰れ」
なんと冷たい田邊教授(>_<)口ごもる野宮にさらにこう続けます。
「私が今後求めるのは、この域の植物画を描ける人間だ!」
野宮を怒鳴りつける田邊教授。視聴者のみなさんも敵に回してしまったかも(;^^)
そんな野宮に救いの手を差し伸べたのが、波多野でした。
「僕と組みませんか?野宮さんに植物を見る目を教えます。野宮さんは僕の手になってください」
同盟を組んだ、波多野&野宮のオフショット🤝
劇中でも最後に笑い合いながら握手していて、ほほえましかったですね😊
Instagramではウサギポーズをしている写真が見られます!ぜひチェックしてみてください✨#朝ドラらんまん#前原滉 #亀田佳明 pic.twitter.com/KTuU2DzIiZ
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) July 20, 2023
命をつかさどる仕組みを追う、最高のチームの誕生です(≧∇≦)
実際に野宮のモデル、平瀬作五郎さんと、波多野のモデルとされる、池野成一郎さんとも信頼関係にありました。
朝ドラ「らんまん」でも、二人の偉業「イチョウとソテツの精子発見」が描かれると良いですね♪
平瀬作五郎はらんまんで画工・野宮のモデル!のまとめ
らんまん大久保三郎と牧野富太郎のヤマトグサの命名の実話とは?
NHK連続テレビ小説「らんまん」は、日本の植物学の父、といわれた牧野富太郎さんをモデルにした作品。
牧野富太郎さんと交流があった、平瀬作五郎さんに今回注目してみました。
平瀬作五郎さんは福井県に生まれ、学校に通いながら油絵を学びました。
絵の才能を買われ、東京大学植物学教室に画工としてい働き始め、のちにチヨウの研究に没頭します。
牧野富太郎さんとは、この東京大学植物学教室でおよそ3年くらい一緒に過ごされたと思われます。
牧野富太郎さんが命名した学名には「hirase」というものもあり、おふたりには交流があったと想像できます。
平瀬作五郎さんは農学部の助教授だった池野成一郎さんから、顕微鏡のノウハウを教わり、やがてイチョウの精子を世界で初めて発見!
池野成一郎さんもソテツの精子を発見し、おふたりによる裸子植物の精子発見は、日本の植物学へ多大なる貢献となりました。
そんな平瀬作五郎さんは福井県出身。福井県の教育博物館で、特別展「植物に魅せられた学者たち~ 平瀬作五郎と牧野富太郎~」が開かれています!
帰還は2023年10月1日までで、入場は無料(≧∇≦)8月には関連イベントも開催されます!
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