朝の連続テレビ小説・NHK朝ドラ「本日も晴天なり(ほんじつもせいてんなり)」が再放送されています!
「本日も晴天なり」はおよそ40年前に放送された朝ドラです。
元NHKアナウンサーだった近藤富枝(こんどうとみえ)さんをモデルにした作品で、ヒロインの元子(もとこ)を演じたのは原日出子(はらひでこ)さん。
このドラマは、NHKのアナウンサーになり、戦後はルポライター、そして作家として活躍したヒロインの奮闘を描くストーリーですが、タイトルの「本日も晴天なり」とは一体どういう意味があるのでしょうか??
今回は朝ドラ「本日も晴天なり」のタイトルの意味についてのご紹介です!このタイトルの由来は実話からきてるのでしょうか?そしてどんな意味があるのでしょうか?
本日も晴天なりの意味とは?「本日は晴天なり」が由来?
いよいよ19日より1981年後期のNHK連続テレビ小説「本日も晴天なり」再放送!言っておきますがこのタイトルで間違いございません。このタイトル自体深い意味を持つのですよ。まだ初々しいヒロイン原日出子さん(夫役は鹿賀丈史さん)の登場待ち遠しいですね。 pic.twitter.com/noS6ytuyUu
— レイブン☆onmyoji (@reibunfrankel) September 17, 2022
モデルと脚本家
「本日も晴天なり」は1981年から1982年にかけて放送された第28作目となるNHK連続テレビ小説。
元NHKアナウンサーの近藤富枝さんをモデルに、朝ドラ『マー姉ちゃん』や『3年B組金八先生』シリーズなどを手がけた脚本家、小山内美江子さんによるオリジナル作品です。
平均視聴率は当時としては普通の36.6%。最高視聴率は43.3%でした。放送回数は全153話。語りは元NHKアナウンサーの青木一雄さんでした。
あらすじ
東京・人形町で育った桂木元子は、戦時中の人材不足の折、放送局が募集した初の女子放送員に合格。31名の女性アナウンサーの一人として入局を果たすが、1年で終戦となり失業。戦後はルポライター、そして作家への道を歩んでいく。仕事に生きがいを求め、意欲を持って生きた昭和女性の奮闘記。
引用元 NHK公式サイト
第1話のあらすじ
昭和19年夏。日本橋の老舗紺屋「吉宗」の娘・桂木元子(原日出子)が速い足取りで日本橋を闊歩する。着いた先は水天宮。お賽銭をして手を合わせたところへ芸者・金太郎(木の実ナナ)が駆け寄って来て、父の宗俊(津川雅彦)が病気でひっくり返ったと言う。大慌てで帰ると、母のトシ江(宮本信子)は平然としている。宗俊は兄の正大に陸軍の入営通知が来たショックで布団をかぶって拗ねていたのだった。元子のお願い事とは…
引用元 NHK公式サイト
キャスト
ヒロイン・桂木元子:原日出子
ヒロインの父親・桂木宗俊:津川雅彦
ヒロインの母親・桂木トシ江:宮本信子
ヒロインの夫・大原正道:鹿賀丈史
ヒロインの叔父・花山洋三:上條恒彦
ヒロインの叔母・花山絹子:茅島成美
芸者・金太郎:木の実ナナ
桂木家の隣人・神長幸之助:牧伸二
幸之助の妻・神長小芳:左時枝
桂木家の隣人・吉田友男:犬塚弘
桂木家の使用人・キン:菅井きん
引用元 NHK公式サイト
再放送
「本日も晴天なり」再放送は[BSプレミアム/BS4K]にて9月19日(月)より 毎週月曜~土曜 、午前7時15分 から毎日15分放送。毎週日曜日の朝9時30分から、一気に6話放送されています。
「本日も晴天なり」はDVD化されていませんので、どうぞこの再放送をお見逃しなく!
本日も晴天なりの意味とは?「本日は晴天なり」が由来?
桂木元子のモデルは実在で近藤富枝!本日も晴天なりの元ネタは?
「本日も晴天なり」というタイトルの由来は、本来「本日は晴天なり」をアナウンサーが言い間違えたことからきています。
「本日は晴天なり」は無線用語です。
「本日は晴天なり」直訳すると「It’s fine today. 」これ、実は天気予報ではありません。曇りや雨や雪が降っていようが、試験電波を出すときに使うフレーズです
本当に冗談ではなく、明確に法律でそのように定められている正規の無線用語なんです・・!この短い文に母音、子音などが入っているんです
— にいつう/新潟通信機【公式】見えない「繋がり」をつくる会社 (@niigata_ntk) November 11, 2021
無線局運用規則(電波法に基づいた無線局の運用について定めた法務省令)第39条及び第14条第1項、別表第4号で定められていて、無線電話の試験電波を流すときに送信しなければならないそうです。
「本日は晴天なり」はその日の天気に関係なく使われます。無線以外にもマイクテストでもよく使われていて「本日は晴天なり」が使われるようになった由来はこのツイッターに紹介されています。
#第320基地通信中隊古河派遣隊 です。
通信(放送)の豆知識として、#マイクテスト の際に「本日は晴天なり」と実施しますが、これは英語の「it’s fine today」の和訳です。
文の理由は、短い言葉の中に発音する際のマイクで拾いにくい音がまとまっていて最適だったからだと言われています。 pic.twitter.com/unWGlu06QB— 陸上自衛隊古河駐屯地 第1施設団【公式】 (@JGSDF_1EB_koga) February 15, 2022
「it’s fine today」は英語でマイクテストに使う用語。これを日本語に訳して「本日は晴天なり」となりました。
英語ではこの短い「it’s fine today」の中に、マイクでは拾いにくいとされる発声法のすべての要素が含まれているためです。マイクを通して正確に伝わるか、テストするには最適な言葉と言えますね。
ただこの英語を日本語に訳してしまったため、日本語の「本日は晴天なり」には、マイクテストに適した周波数などは一部しか含まれておらず、あまり意味がないそうです(;^^)
ではなぜマイクテストで「it’s fine today」が使われているのを日本人が知ったのか?というと、日本の音響メーカーがアメリカに売り込みに行ったときに聞いたという説があります。
それを大声で話しても恥ずかしくない日本語「本日は晴天なり」と訳し、1925年中央気象台(現在の気象庁)がラジオの天気予報の試験放送で使ったことから広まった、といわれています。
結局天気予報は中央気象台からの放送は実現せず、NHKの前身である東京放送局から始まったそうです。
またこんな説もあります。
中央気象台が初めて試験放送をおこなったとき、「本日はよい天気ですね」というような言葉から始めたという説です。「it’s fine today」という英語もあることから「本日は晴天なり」となったともいわれています。
本日も晴天なりのタイトルの意味は実話が由来?
【本日も晴天なり】ネタバレ!原作あらすじキャスト脚本家まとめ
「本日も晴天なり」というタイトルの由来は、本来「本日は晴天なり」をアナウンサーが言い間違えたことからきています。
ヒロインの元子が実際に言い間違えるシーンもドラマでは描かれています。
この言い間違えは本当に実話?かというと正確なところはわかりませんでした。
ですがNHKが制作した「本日も晴天なり」。ヒロインの元子が言い間違える、という設定でこのタイトルになったことから考えると、やはりNHKのアナウンサーが実際に言い間違えたと想像できます。
ドラマではヒロインの元子が言い間違えるので、もしかしたら元子のモデル、近藤富枝さんが言い間違えたのかもしれませんね。
試験放送で使う用語なので、実際に聞いたリスナーはいないでしょう。ぜひ聞いてみたいですね。
本日も晴天なりモデルの近藤富枝とは?
無関心が権力の暴走許す
「庶民が無関心でいるうちにおかしくなっていった。始まりは満州事変。軍部が「戦争ではない、事変だ」とうそをつきながら軍事行動を続けても、一般の人の関心は本当になかった。
元NHKアナ・近藤富枝さん pic.twitter.com/uW05IdSDsu— The daily olivenews (@olivenews) September 6, 2015
「本日も晴天なり」は元NHKアナウンサーの近藤富枝さんです。1922年に東京で生まれ、2016年に老衰のため93歳でお亡くなりになりました。
東京女子大学に通っていたところ、戦争により繰り上げ卒業となり文部省に入省。ですが肌に合わず1944年からNHKアナウンサーに転職します。
1944年といえば戦争末期で激戦中。男性アナウンサーたちも招集され戦地へと駆り出されました。空襲も激しくなる中、女性アナウンサーたちがずっとマイクを守り続けます。近藤富枝さん疎開もせずにときには泊りがけで働き続けました。
終戦となり男性アナウンサーたちが引き上げてきますが、女性アナウンサーが多かったため戻る場所がありません。無言の圧力を感じた近藤富枝さんはNHKを退職します。
翌年の1946年に近藤新治さんとご結婚され家庭に入ります。1963年の週刊朝日で、近藤富枝さんのルポ「私の八月十五日」が特選となり、そこから文筆家となった近藤富枝さん。
始めはルポライターをされていましたが、のちに小説家となり1968年に初の著書『永井荷風文がたみ――ほろびし東京の歌』を刊行。
着物を愛し、財団法人民族衣裳文化普及協会の理事となったり、「王朝継ぎ紙研究会」を主催しました。
1986年から武蔵野女子大学で講師となり、1993年まで続けられます。その後「きものを楽しむ」などの番組に出演。著書『宵待草殺人事件』がドラマ化、『本郷菊富士ホテル』が映画化されました。
こんなんあります。
近藤富枝「宵待草殺人事件」。
1989年講談社。
装幀 中島かほる。
カバー 吉本嘉門むかしぎれコレクション。
表紙 いせ辰版匹田鹿の子。#近藤富枝 pic.twitter.com/Xcz26wgmMZ— 古京文庫 (@furugyoubunko) July 4, 2022
2008年にはNHKラジオ第2で「源氏物語の魅力」に5回に渡りご出演。2015年の戦後70年特集ではいろんなメディアで反戦について語られました。
主婦業をこなしながらも、自分の夢に向かって突き進んでこられた近藤富枝さん。そんな近藤富枝さんをモデルにした桂木元子を若き原日出子さんが演じます!
再放送、どうぞお楽しみください!
本日も晴天なりの意味とは?朝ドラタイトルの由来は実話からのまとめ
「本日も晴天なり」は現在再放送中の朝ドラ。1982年から1982年に放送され、元NHKアナウンサーだった近藤富枝さんをモデルにした作品です。
ヒロインの桂木元子は若き原日出子さんが演じています。共演は鹿賀丈史さん、津川雅彦さん、宮本信子さんなど。
ヒロインの元子がNHKアナウンサーからルポライター、そして小説家へと自分の夢を追いかけていく姿を描いています。
タイトルの「本日も晴天なり」の意味は、マイクテストで使う「本日は晴天なり」を間違って「本日も晴天なり」と言ってしまった、というエピソードが由来。
このエピソードが実話かどうか正確なところはわかりませんでしたが、ヒロインの元子がこの間違いをするシーンがあることから、実話ではないかと思われます。
マイクテストで使う「本日は晴天なり」は無線局運用規則で定められた無線用語でもあります。元々はマイクテストで使われる英語「it’s fine today」を和訳したものといわれています。
ということで朝ドラ「本日も晴天なり」のタイトルの意味は、アナウンサーがマイクテストで「本日は晴天なり」と言うべきところを「本日も晴天なり」と間違って言ってしまった、というエピソードからつけられました!